2024年6月4日以降にWindows Storeから更新されたMicrosoft Photos app（バージョン2024.11050.29009.0以上）で、アプリケーションの起動に失敗する問題が報告されている。アプリを起動すると、くるくる回るサークルが表示された後に突如消えてしまう現象が発生するようだ。^[1]

この問題は、Prevent non-admin users from installing packaged Windows appsポリシーまたはその構成サービスプロバイダー（CSP）に相当するBlockNonAdminUserInstallポリシーが有効になっている場合に発生する可能性が高い。これらのポリシーが適用されることが少ないWindows Homeエディションでは、この問題が発生する可能性は低いとみられる。

Microsoftは問題の解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定だ。影響を受けるプラットフォームはWindows 11バージョン23H2およびバージョン22H2のクライアント OSで、サーバーOSは影響を受けないとのこよ。

Microsoft Photos appの問題でProcmonにAccess Deniedエラーが表示される可能性

監視ツールのProcmonがインストールされていると、プロセス終了時にAccess Deniedエラー（Exit Status: -2147024891）が表示される可能性がある。Photos appの起動不具合とProcmonのエラー表示には関連性があるとみられるが、詳細は明らかになっていないようだ。

Procmonはプロセスやレジストリ、ファイルシステムなどのアクティビティをリアルタイムで追跡できる高度なシステム監視ツール。システム管理者やデバッガーに人気のツールだが、一般ユーザーが使用することは少ない。Photos appの問題に遭遇した場合、Procmonのログを確認することで障害の原因究明に役立つ可能性があるかもしれない。

ただし、Procmonの利用にはある程度の専門知識が必要不可欠だ。アクセス拒否のエラーが表示されても、その意味を適切に理解し対処できるユーザーは限られているため、MicrosoftにはPhotos appの不具合についてわかりやすい説明と対処法を提示することが求められるだろう。

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trends編集部「K」の一言

Photos appの起動不具合は些細な問題に見えるかもしれないが、業務効率化や生産性向上を阻害する可能性があるため軽視はできない。特にビジネスシーンではスムーズな写真管理や画像処理が求められることが多く、ちょっとしたアプリの不調が大きな支障をきたすケースもあるだろう。

今回の問題では、システム管理のポリシー設定が関与している可能性が指摘されている。セキュリティ強化のために一定の制限を加えることは重要だが、機能性とのバランスを慎重に見極める必要がある。利便性を損なわずにリスクを最小限に抑えるには、きめ細やかなポリシー設計と運用が欠かせないだろう。

Microsoftには問題の早期解決とともに、ポリシー設定が及ぼす影響についてユーザーに丁寧に説明することが求められる。管理者側の視点だけでなく、エンドユーザーの立場に立った配慮が重要だ。BlockNonAdminUserInstallのようなポリシーがどのような目的で設定され、どんな効果や副作用があるのかを明確に伝えることで、ユーザーの理解と協力を得られるはずだ。

加えて、アプリケーションの更新による不具合という側面もある。大規模なソフトウェアでは、新たな修正や機能追加によって予期せぬ問題が発生することがある。Photos appのような広く使われるアプリでは、特に慎重なテストと検証が求められる。問題の発生を完全に防ぐことは難しいかもしれないが、迅速な検知と対応によってユーザーの負担を最小限に抑えることができるだろう。