株式会社WHI Holdingsは、自社固有の人事制度や組織特性を読み込んだ「カスタムAIエージェント」を「COMPANY Talent Management」シリーズ(以下 CTM2.0)に搭載し、提供を開始しました。
CTM2.0カスタムAIエージェントによる高解像度分析と改善施策
汎用的なAIによる分析では、「30代社員のモチベーションが低下している」といった一般的な属性による傾向把握にとどまりやすく、どの層にどのような対応が必要かまでは把握しづらいケースが多く見られました。これに対し「カスタムAIエージェント」では、各企業の人材定義や評価基準を踏まえたうえで、等級(グレード)や評価ごとに具体的な課題を特定します。
たとえば、自社の評価基準で優秀人材と定義されるA・B評価層に対し、「成長機会」や「評価制度への納得感」に関する不満が見られ、エンゲージメント低下や離職リスクの兆候が生じているといった評価基準に基づく分析が可能です。課題の特定にとどまらず、「キャリア自律を目的とした1on1の実施」や「挑戦的な業務へのアサイン」など、具体的な改善アクションまで提示します。
これにより、人事による施策設計から現場マネージャーによる実行、経営層による意思決定まで、自社の制度や特性に基づいた一貫した判断とアクションが可能です。
CTM2.0モチベーションサーベイですぐに使える設計
評価制度資料や等級定義書などの既存ドキュメントをアップロードするだけで、自社に特化したAIエージェントをすぐに活用できます。従来の汎用AIを使った分析では、サーベイデータや従業員データを個別に抽出してAIが扱える形式に加工する工数が発生していました。担当者のITスキルやプロンプトによって、分析結果の品質にばらつきが生じる点も、実務上の課題でした。
本機能はCTM2.0の「モチベーションサーベイ」に組み込まれており、アップロードした制度ドキュメントとサーベイデータを自動的に統合・解釈します。個別のデータ加工やプロンプト設計を行うことなく、自社の制度や運用実態を踏まえ、分析が可能になります。個人のITスキルに依存せず、一定の品質で分析結果と改善施策を得られる点が特徴です。
CTM2.0モチベーションサーベイの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社WHI Holdings |
| 対象サービス | COMPANY Talent Management(CTM2.0)モチベーションサーベイ |
| 主な機能 | 自社制度ドキュメントの読み込みによる高解像度分析 等級・評価別の課題特定 具体的な改善アクションの提示 |
| 対象ユーザー | 人事担当者による利用を想定 |
| 今後の展開 | 評価・配置・要員計画など人事領域全体への拡張予定 |
| 運営会社所在地 | 東京都港区 |
| 代表者 | 安斎富太郎氏 |
trends編集部の一言
2026年3月に内閣府が「人的資本可視化指針(改訂版)」を公表し、指標の開示にとどまらず、自社状況に即した「ストーリー」の重要性が示されたことは、業界を問わず人事データの活用方針に影響を与えるトピックです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、数値を可視化して終わりではなく、そこから具体的な打ち手につなげるまでを問われる流れは業界横断で共通しており、コンテンツ運用やMA活用でも同様の問いが繰り返されてきました。
「カスタムAIエージェント」が汎用AIとの差異として打ち出すのは、一般的な傾向把握ではなく、自社固有の制度を踏まえた課題特定という点です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、業界平均のベンチマークではなく自社の顧客定義やKPI設計に基づいた分析ができるかどうかは、同種サービスでも重視される傾向があります。2020年のサービス開始以来、国内大手法人の3社に1社・3,000人以上が利用する「COMPANY」シリーズを基盤に持つ点は、この領域での信頼性の根拠として検討材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「WHI HD、業界に先駆け新たなAIエージェントを提供開始 | 株式会社WHI Holdingsのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000196.000049399.html, (参照 26-05-22).
