株式会社ナレッジワークは、外部のAIエージェントやAIチャットとセールスAIプロダクトシリーズ「ナレッジワーク」のデータを接続する基盤として、「ナレッジワークMCPサーバー」の提供を順次開始しました。
ナレッジワークが示すセールスAXの4つの壁とデータ整備の重要性
多くの企業で生成AIの導入が進む一方で、セールスAXは様々な障壁にぶつかり、停滞・失敗するケースが増えています。代表的な障壁として、同社が挙げるのは次の4点です。
- 営業業務が整理・設計できていない「業務の壁」
- 営業業務をAIに落とし込めていない「AIの壁」
- 営業担当がAIを使いこなせていない「ユーザーの壁」
- AIとシステム・データの連携が設計できていない「システム・データの壁」
なかでも「システム・データの壁」では、営業ナレッジや商談データをAIが参照できない状況や、機密性・正確性の観点から業務データをAIに渡すこと自体に不安があるといった課題が顕在化していました。これらの課題を踏まえ、「ナレッジワークMCPサーバー」を提供します。
新機能「ナレッジワークMCPサーバー」の概要
「ナレッジワークMCPサーバー」は、「ナレッジワーク社内共有」や「ナレッジワークAI商談記録」に蓄積された営業ナレッジや商談データを、外部のAIエージェントやAIチャットと連携するためのサーバー機能です。MCP(Model Context Protocol)とは、LLMやAIチャット等が外部システムのデータやツールと連携するためのオープンな標準仕様であり、本サーバーはこれに対応しています。
「ナレッジワークMCPサーバー」の導入により、外部のAIエージェントやAIチャットが「ナレッジワーク社内共有」と「ナレッジワークAI商談記録」に蓄積されたデータを参照できる状態になります。営業ナレッジや商談データの検索・活用、CRM/SFA連携への利用が可能です。今後は「ナレッジワーク」の全プロダクトへ順次展開していく予定です。
ナレッジワークXのコンサルティングメニュー「データマネジメント・オペレーション」
ナレッジワークのセールスAXソリューションでは、セールスAIプロダクトシリーズ「ナレッジワーク」とセールスAXコンサルティングシリーズ「ナレッジワークX」を両輪で提供しています。「ナレッジワークX」は、営業変革に必要なあらゆるプロセスをAXコンサルティングとして支援するシリーズです。
そのサービスメニューの一つ「データマネジメント・オペレーション」では、AXの実現に向けた営業ナレッジデータベースの構築を支援してきました。様々なAIエージェントが「ナレッジワーク社内共有」に蓄積された営業ナレッジや「ナレッジワークAI商談記録」に蓄積された商談データを活用できる状態への整備・維持も、コンサルティングメニューとして提供しています。
株式会社ナレッジワークの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ナレッジワーク |
| 所在地 | 東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー 51階 |
| CEO | 麻野 耕司氏 |
| 設立日 | 2020年3月18日 |
| 創業日 | 2020年4月1日 |
| 主な導入先 | みずほ銀行様、日清食品様など数千名規模の大手企業 |
| ミッション | LIFE WITH ENABLEMENT できる喜びが巡る日々を届ける |
| コーポレートサイト | https://knowledgework.com/ |
trends編集部の一言
みずほ銀行様や日清食品様といった大手企業で数千名規模の導入実績を持つナレッジワークが、MCPという標準仕様を通じてデータ連携の基盤を整備し始めた点は注目に値します。業界全体としては、AIエージェントの活用が「ツール単体の導入」から「データ基盤の設計」へと移行しつつある段階に差し掛かっており、今回の発表はその流れを象徴するものです。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、「AIに渡せるデータが整っていない」という状況は業界横断で広く指摘されてきました。ツールを導入しても一部のメンバーにしか活用が広がらないという場面も散見されており、「システム・データの壁」という整理は、業種を問わず多くの組織に共通する視点です。
「AIが参照できるデータを整備する」という工程そのものをコンサルティングとして提供する設計は、ソフトウェアとサービスを一体で展開するアプローチとして業界内でも注目されています。データ整備の支援をどう調達するかという問いへの一つの解として、同様の支援ニーズが業界全体で高まっていく可能性があります。
References
- ^ PR TIMES. 「ナレッジワーク、AIエージェント向け営業ナレッジデータベースの構築を支援。MCPサーバーとデータオペレーションを提供開始 | 株式会社ナレッジワークのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000063428.html, (参照 26-05-21).
