株式会社フルスピードは、株式会社Z Creative Partnersと業務提携契約を締結し、GEO(Generative Engine Optimization:生成AI最適化)ソリューション「Z-GEO」の提供を2026年5月より開始します。
Z-GEO提携の背景と生成AI時代に求められるブランド可視化
近年、消費者の情報収集行動は、従来の検索エンジンを起点とした探索から、生成AIに直接質問して要約や比較、推薦を受ける行動へと大きく変化しています。企業にとって「生成AIが自社をどう認識し、どのように言及・推薦するか」への対応が、新たな課題となってきました。
株式会社フルスピードは、デジタルマーケティング領域でのコンサルティング事業を通じて顧客の課題解決を支援してきました。今回のGEO事業への参入は、SEOで培った「検索上での可視性を最適化する」というコアコンピタンスの自然な進化と位置づけています。
業務提携の相手である株式会社Z Creative Partners(以下、ZCP)は、米国・中国の大手テクノロジー企業で培われた知見をもとにGEOの方法論を確立したグローバル専門企業です。株式会社フルスピードが日本企業への展開・実装を担い、ZCPがGEOの方法論やプロダクト、品質設計を担うことで、日本市場における実践的なGEO支援体制を構築しています。
Z-GEOの構成と主な特徴
「Z-GEO」は、VSCAフレームワーク(Visibility・Sentiment・Competitiveness・Authority)に基づき、以下の3つのサービスで構成されています。
- Z-GEO AI Monitor:生成AIでのブランド言及を競合比較含め継続的に可視化するダッシュボード
- GEO戦略コンサルティング:モニタリングデータをもとに課題を分析し、改善ロードマップを策定
- GEO改善施策の実装:戦略と改善ロードマップに基づき、全方位の改善施策を実行
可視化から戦略策定、実装までを一貫して担える点が「Z-GEO」の特長です。AI回答の揺らぎを踏まえた大量サンプリング設計や引用ギャップ・コンテンツギャップの特定など、分析の精度にも独自の工夫が施されました。対応AIエンジンはグローバル(ChatGPT、Gemini、Perplexity等)に加え、中国AIエンジン(DeepSeek、Doubao、Yuanbao等)にも及び、日本企業の多様な市場展開ニーズに対応しています。
取締役COOの関根 悠氏は、「Z Creative Partners様が持つGEOの知見や方法論、プロダクトと、当社の国内営業基盤および実装力を組み合わせることで日本国内企業に対して、可視化から改善実行まで一貫したGEO支援を提供してまいります」と述べています。サービス責任者の田中 義一氏は、「単なる分析に留まらず、実際に検索エンジンやSNS、そして生成AIすべてにおいて選ばれるための具体的かつ実効性の高い施策を、お客様に伴走して提供してまいります」とコメントしています。
Z-GEOの提供概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社フルスピード(展開・実装)/株式会社Z Creative Partners(方法論やプロダクト、品質設計) |
| サービス名 | Z-GEO(GEO(生成AI最適化)ソリューション) |
| 提供開始 | 2026年5月 |
| 主な機能 | Z-GEO AI Monitorによる可視化ダッシュボード GEO戦略コンサルティング GEO改善施策の実装 |
| 対応AIエンジン | ChatGPT、Gemini、Perplexity(グローバル) DeepSeek、Doubao、Yuanbao(中国) |
| 分析フレームワーク | VSCAフレームワーク(特許出願済み) |
| 優先対象業種 | 消費財ブランド、コスメ、金融・保険、観光、不動産など |
| 今後の展開 | 2026年上期中に共同セミナー・共同ホワイトペーパーを公開予定 |
| 設立(フルスピード) | 2001年1月4日 |
| 公式URL | https://www.fullspeed.co.jp/ https://z-tech.ai |
trends編集部の一言
ChatGPT、Gemini、Perplexityといったグローバルエンジンに加え、DeepSeek、Doubao、Yuanbaoまで含む中国AIエンジンへの対応を初期から組み込んでいる点は、日本のデジタルマーケティング支援企業の発表としては踏み込んだ設計です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、生成AIが「比較・推薦の場」として機能しはじめたことで、従来のSEOやSNS運用とは異なる可視化指標が必要になるという議論は業界横断で起きており、VSCAフレームワークのような多面的な評価軸の登場は、その問いへの構造的な応答として位置づけられています。
「分析で終わらず実装まで担う」という設計方針は、戦略提言と実行が分断されがちなコンサルティング領域の課題に対して、一つの回答を示すものです。2026年上期中に予定される共同ホワイトペーパーや共同セミナーは、GEOという概念自体の市場への定着を狙った取り組みとしても位置づけられており、マーケティング業界における生成AI対応の議論がさらに具体化していく動向として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「Z Creative Partners社と連携し、生成AI時代のブランド可視化・最適化支援サービス「Z-GEO」を日本市場で提供開始 | 株式会社フルスピードのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000430.000018628.html, (参照 26-05-15).
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