ServiceNow, Inc.は2026年5月6日(米国時間)、「Knowledge 2026」において、自律型AIの力を最大限に引き出す新たなデータ機能を発表しました。
Context Engineの主な特徴
「Context Engine」は、CMDBやワークフローデータ、データ分析から得られた知見、および外部システムを統合するセマンティックレイヤー(意味的統合層)を提供する機能です。AIエージェントが実行段階で必要なガバナンスを維持しながら、業務ごとのコンテキストを蓄積できる構成だとしています。
また、システムの動作履歴から継続的に学習する仕組みにより、ワークフロー単位でインテリジェンスを強化できる点も特徴です。主な特徴は次の3点です。
- 組織固有のビジネスコンテキストの付与
- システムの動作履歴からの継続学習
- 実行回数の増加に応じたAI精度の向上
「Autonomous Data Analytics」は、Pyramid Analyticsのイノベーションを活用し、自然言語で組織全体のデータ資産へ問い合わせできる機能です。あらゆるユーザーやAIエージェントが、安全で的確なインサイトを即座に受け取ることが可能になります。
RaptorDB Proの拡張内容
「RaptorDB Pro」は、ServiceNow AI Platform向けに提供されるデータベース機能で、エージェント型ワークロードへの対応を目的に拡張されました。同一基盤上で運用系と分析系のワークロードを同時に処理し、リアルタイム分析へ対応する構成です。
「Live Connect機能」は、Pyramid Analyticsなどに対し、パイプラインやデータコピー、遅延なしにアクセスできる仕組みです。ServiceNowのライブ運用データへ直接接続できる点が特徴とされています。主な拡張内容は次の3点です。
- 分析処理のエージェント型ワークロード対応
- グラフデータや時系列データのマルチモーダル処理
- 運用系と分析系ワークロードの同時処理
「Live Archive」は、履歴データとライブデータを一括でクエリできる機能です。長期的なコンプライアンス対応とリアルタイム性能の両立を視野に入れた設計だと説明しています。
ServiceNow MCP Registryの概要
「ServiceNow MCP Registry」は、オープンソースのMCP Registry APIをベースに構築された企業向けレジストリです。AIエージェントによる外部サービスやMCP(Model Context Protocol)サーバー、データソース接続時のガバナンス管理を支援します。
さらに、ServiceNow AI Control Towerを通じて、承認済みMCPサーバーの社内カタログを開発者へ提供する仕組みも備えます。主なポイントは次の3点です。
- 審査済みリソースのみの検出と接続
- アクセス時点での制御強制
- 従業員と同じ基準のAIエージェント適用
同レジストリは新たに発表された「ServiceNow AI Gateway」を補完する位置付けです。「ServiceNow AI Gateway」は、外部AIシステムに対するガバナンスやオブザーバビリティ、セキュリティ監視を提供するとしています。
新データ機能の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表主体 | ServiceNow, Inc. |
| 発表日 | 2026年5月6日(米国時間) |
| 発表イベント | Knowledge 2026 |
| 対象プラットフォーム | ServiceNow AI Platform |
| 主な新機能 | Context Engine Autonomous Data Analytics ServiceNow MCP Registry |
| 対象業種 | 製造 ヘルスケア 重要インフラ |
| 連携パートナー |
GitHub Box Zoom IBM Boomi |
| 今後の提供機能 | Autonomous Data Governance |
trends編集部の一言
リアルタイムデータとガバナンスを両立しながら、AIエージェントの実行基盤まで統合しようとする点は、注目したい動きだと感じます。特に、パイプラインやデータコピーを介さず、ライブ運用データへ接続する構成は、データ鮮度を重視する企業にとって関心の高いテーマになりそうです。
MCP(Model Context Protocol)サーバー向けのレジストリ機能を用意した点も、興味深い取り組みではないでしょうか。AIエージェントが複数の外部サービスへ接続する場面が増える中で、承認済みリソースの管理やアクセス制御は、今後の実運用で重要な論点になると感じます。
また、運用系と分析系のワークロードを同一基盤で扱う方向性は、エンタープライズAIの実装を進める企業にとって参考になりそうです。リアルタイム分析とガバナンス対応を同時に求めるケースが増える中で、同社の取り組みは今後の基盤設計を考える上で示唆のある事例となるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「ServiceNow、組織全体で自律型AIを稼働させるリアルタイムデータ基盤を発表 | ServiceNow Japan合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000029239.html, (参照 26-05-11).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
PythonをWebで実行する方法
共通テスト「情報Ⅰ」2年目で変わる、日本の教育と学び方
gitでブランチ(branch)を切り替える方法
git cloneでブランチを指定する方法
64GBのメモリが必要な人・不要な人の特徴
PCを再起動するコマンド一覧
CapsLock以外で大文字になる原因【Windows編】
パソコンで大文字になるのを解除する方法
面白いAIの活用事例を業界別に紹介
Gitでcommit(コミット)を取り消す方法
ITやプログラミングに関するニュース
株式会社デジタルカレッジKAGAが3DGSによる空間データ化を実施、自動運転やロボット向け基盤整備を推進
株式会社ナレッジセンスがChatSenseのNotebook機能を公開予定、資料活用とAI対話を支援
Aquacraft株式会社がuwotech proのMCP対応機能を提供開始、養殖データのAI連携活用を推進
サッポロホールディングス(株)がビジネスアーキテクト研修を開始、DX推進を担う中核人財育成へ
ファストビューがビューアスを本格稼働、AIボット利用実態の可視化を推進
株式会社とくじコンピュータサービスがTOPLinkを提供開始、IT運用統合とAI活用を支援
株式会社アイリッジがチーム開発支援AIエージェント事業を開始、開発品質と生産性向上を支援
株式会社LangGeniusがDifyの提供を強化、行政機関向けAI基盤の運用体制構築を支援
株式会社FIDがGenviewを公開、AI検索上の可視性分析を支援
