株式会社はちのす制作は2026年4月17日、日本語Google検索における「AI Overview」の出現率を左右する要因について、2,609キーワードを対象とした多軸分析の調査結果を公開しました。
AI Overviewの出現率に関する2,609キーワード調査の概要
調査は2026年4月13日から4月15日にかけて実施され、DataForSEO SERP Advanced APIを用いてDesktop版日本語GoogleのSERPを取得しています。対象キーワードは基礎KW 2,044件、意図バランス補完KW 280件、純ナビゲーション型Go KW 285件の計2,609件で、有意抽出による非無作為サンプリングで収集されました。
YMYL判定はGoogle Search Quality Rater Guidelinesに準拠し、医療や金融、法律の3領域を狭義の主指標として採用しています。意図判定はKnow、Do、Buy、Goの4分類で個別に行われ、統計処理には2標本比率の差のz検定とWilson95%信頼区間が用いられました。
YMYL属性と検索ボリュームが示す傾向
全体比較ではYMYL領域のAI Overview出現率が78.6%、非YMYLが58.2%と+20.3ptの差が観察されました。ただしこの差は、YMYL KWが医療や金融、法律カテゴリに集中する構造を反映した見かけ上の効果と解釈されています。
- 同一カテゴリ内のYMYL差は−1.7pt
- 全体の+20.3pt差はカテゴリ偏在の反映
- ロングテール64.6%に対しビッグ30.7%
- Know 70.9%に対しBuy 46.9%
- 広義YMYL基準でも差分方向は同等
育児・子育てカテゴリ内でYMYL KWと非YMYL KWを直接比較した結果では、YMYL 67.2%に対して非YMYL 68.9%と、有意差は観察されませんでした。検索ボリューム階層別では、ロングテールとミドルが60%超で同水準だった一方、ビッグ階層では30.7%まで低下しています。
ビッグ階層をさらに細分化すると、10,000〜100,000件では49.1%、100,000〜1,000,000件で9.6%、1,000,000件以上で0.0%と、検索ボリュームが増えるほど出現率が急減する傾向が確認されました。
検索意図別の分析と考察の要点
検索意図別の分析では、Know(情報収集)が70.9%、Do(操作・手順)が66.0%と比較的高水準であった一方、Buy(商用調査)は46.9%と明確に低い傾向が観察されました。KnowとDoの差はBonferroni補正後に非有意でしたが、KnowとBuyの差+24.0ptおよびDoとBuyの差+19.1ptは、いずれも補正後も有意となっています。
- Know vs Doはp=0.046で補正後は非有意
- Know vs Buyはp<0.001で補正後も有意
- Do vs Buyもp<0.001で補正後も有意
- Buyクエリは購買検討型が中心
- 海外先行研究とも方向性は整合
考察では、AI Overview出現を左右する主要因は「YMYL属性」単独ではなく、「トピック領域」と「検索ボリューム帯」である可能性が指摘されています。LLMO対策設計においては、キーワード属性単独の判断よりも、カテゴリ特性とボリューム階層を軸とした優先度設計のほうが、実際のデータに即しているとの見解が示されました。
AI Overview出現率調査の詳細
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査主体 | 株式会社はちのす制作 |
| 調査期間 | 2026年4月13日〜15日 |
| 対象KW数 | 2,609件 |
| 取得環境 | Desktop版日本語Google |
| 取得方法 | DataForSEO SERP Advanced API |
| 統計処理 | z検定・Bonferroni補正 |
| YMYL判定 | 狭義(医療・金融・法律) |
| 今後の予定 | 第2弾で再現性検証 |
trends編集部の一言
AI Overviewの出現傾向を「YMYL属性だけで判断するのは不十分かもしれない」という指摘は、SEOキーワードの優先度を決める実務の視点から見ると実感のある内容です。YMYL領域は出現率が低いという先入観で施策を組んでいた時期もあり、カテゴリ偏在という切り口は対策設計を見直す材料として参考になります。
ロングテールからミドル帯で60%超の出現率という数値は、このボリューム帯にコンテンツを集中させている企業にとって注目すべきデータです。有意抽出による2,609KWという規模は母集団推計ではないものの、カテゴリ軸とボリューム軸で傾向を多面的に可視化した調査として、第2弾以降の再現性検証にも注目していきたいところです。
References
- ^ PR TIMES. 「AI Overview出現を左右しているのは「YMYL属性」よりも「トピック領域(カテゴリ)」か ― 日本語2,609キーワード実測で観察された多軸分析の結果 | 株式会社はちのす制作のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000166114.html, (参照 26-04-20).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
パソコンで大文字になるのを解除する方法
面白いAIの活用事例を業界別に紹介
Gitでcommit(コミット)を取り消す方法
Gitでブランチ(branch)を作成する方法
crontabの書き方
PDFをExcelに変換する方法
Excelでプルダウンを設定する方法
エクセルでページ区切りを設定する方法
Markdownの取り消し線の書き方
ラズベリーパイでできること9選
ITやプログラミングに関するニュース
DropboxがChatGPT連携の新アプリ3種を発表、ファイル操作や横断検索をチャット内で完結可能に
SansanのContract OneがMCPサーバー提供開始、生成AIと契約データベースの接続で審査時間約40%削減
TempestAIがFunds向けに融資稟議AIを構築、金融特化型生成AIで審査業務の高度化を支援
木立がAIシステム開発事業を本格始動、ClaudeやManusを活用し6領域で展開
Stellagentが「Presso」を正式リリース、23のマーケティングツールをAIエージェントに統合接続
トゥモロー・ネットがAIインフラ実態調査を発表、約7割が投資増加を見込むも運用課題が浮き彫りに
ナウキャストがAIエージェント統制基盤「MCPass」β版を開発、MCP接続の認証・権限・監査を一元管理
SmartHRがサイバーコムと協業を開始、東北・北陸地域での導入支援を一気通貫で強化
アジラがIT tower TOKYOにAI警備を正式導入、防犯カメラ活用で警備と施設管理を同時に高度化
HRbaseが労務専門AIエージェントへ進化、「安心革命」掲げリブランディングと新機能を同時展開
