Microsoft 365のExcelで、シートビューへのリンク共有機能が追加された。ワークブックの特定のコンテンツにフォーカスを当てて、効率的にコラボレーションを行うことができる。シートビューはワークブックの内容の一部を抽出したものであり、必要な情報のみを切り出して共有できるため、大規模で複雑なワークブックでも扱いやすくなる。

シートビューのリンクを作成するには、表示タブからシートビューを選択するか新規作成し、任意のセルまたはシートタブを右クリックして「シートビューへのリンクをコピー」を選択する。表示されたメッセージで「閉じる」をクリックするとリンクがクリップボードにコピーされ、コピーしたリンクはメールやチャットなどで他のユーザーと共有できる。

この機能は、Excel for the webの全ユーザーが利用可能だ。大規模なワークブックでも必要な情報のみを抽出してリンク共有できるため、コラボレーションの効率化とスムーズなフィードバック収集に役立つだろう。シートビューのリンク共有は、チーム作業におけるExcelの活用シーンをさらに広げる新機能と言える。

Excel for the webのシートビューでフィードバック収集が容易に

Excel for the webで追加されたシートビューのリンク共有機能により、ワークブックの一部を切り出して共有することで、他のユーザーからのフィードバックや意見収集が容易になった。従来はワークブック全体を共有する必要があったため、不要な情報も含まれてしまいコメントや修正箇所の特定が難しいケースがあった。シートビューを活用することで、必要な情報のみにフォーカスを当てられるようになるだろう。

例えば、営業報告のワークブックから特定の地域や商品に関するデータのみを抽出したシートビューを作成し、リンクを営業チームで共有することで具体的かつ的確なフィードバックを得られるだろう。また、経費精算のワークブックから、個人の精算内容のみを切り出してリンク共有すれば、プライバシーにも配慮しながら上司の承認を得ることができる。

シートビューのリンク共有はExcelでのコラボレーションを円滑化し、フィードバック収集のハードルを下げる効果が期待できる。今後はシートビューの作成や管理をさらに自動化・効率化するような機能追加にも期待したい。大規模なワークブックを扱うビジネスシーンで、Excel for the webのシートビューがどのように活用されていくか注目だ。

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trends編集部「K」の一言

Excel for the webでシートビューのリンク共有が可能になったことで、大規模で複雑なワークブックでのコラボレーションが格段に効率化されるだろう。特に複数の部署やチームが関わるようなプロジェクトにおいて、必要な情報のみを的確に共有できるようになるため、コミュニケーションのロスを減らし生産性の向上につながることが期待できる。

一方でシートビューのリンクを安易に共有すると、意図しない情報漏えいのリスクも高まる可能性がある。機密性の高いデータを含むワークブックを扱う際は、アクセス権限の設定や共有範囲の限定などセキュリティ面での配慮も忘れてはならない。シートビューのリンク共有は利便性と安全性のバランスを取ることが重要だ。

将来的には、シートビューの作成や共有をさらに自動化するような機能の追加も期待したい。例えば、定型的なレポートのテンプレートを用意しておき、データの更新に合わせて自動的にシートビューを生成・共有するようなワークフローが実現できれば、業務の効率化に大きく寄与するだろう。

Excel for the webは従来のデスクトップ版Excelの枠を超えて、クラウドならではのコラボレーション機能を着実に強化している。シートビューのリンク共有は、その一つの象徴と言えるかもしれない。今後もユーザーのフィードバックを取り入れながら、より使いやすく効率的な機能が追加されていくことを期待したい。