【時間がない人向け】記事の3行要約
- Kodi 21.0 "Omega"がリリース、FFmpeg 6やwebOSへのネイティブ対応など多数の改善
- Androidでの新たなDolbyVisionプロファイル変換機能やmacOSでのネイティブウィンドウ表示が実装
- Kodi v22 "P*"の開発がスタート、今後も継続的な機能強化とプラットフォーム拡充に期待
Kodi 21.0 "Omega"が正式リリース、ユーザー待望の新機能が満載
オープンソースのメディアセンターソフトウェアKodiの最新バージョン21.0 "Omega"が2024年4月6日に正式リリースされた。v20.0 "Nexus"から15ヶ月、3,750件を超えるコミットを経ての大型アップデートだ。
目玉の一つはFFmpeg 6への対応だ。動画や音声のデコード・エンコードを担う重要なライブラリであるFFmpegのバージョンアップにより、Kodiの機能や性能が大きく向上した。また、LG webOS TVへのネイティブ対応も実現し、サポート対象プラットフォームが広がった。
ゲーム機能の改善も見逃せない。ゲームプレイ中に各プレイヤーのコントローラーがどのゲームポートに接続されているかを表示する画面が追加され、設定が簡単になった。そのほか、APIの変更やデータベースの最適化など、安定性と性能を高める地道な改善も多数行われている。
Android版に朗報、DolbyVisionプロファイルのオンザフライ変換が可能に
Kodi 21.0ではAndroid版に嬉しい新機能が登場した。それがDolbyVisionプロファイルのオンザフライ変換だ。一部の端末で再生に難があったプロファイルタイプを、より互換性の高いプロファイルへリアルタイムで変換できるようになった。
この機能は、DolbyVisionコンテンツの幅広い再生環境の実現に大きく貢献するだろう。4K HDRテレビの普及が進む中、最新の映像フォーマットを存分に楽しめるKodiの実力は、メディアセンターとしての存在価値をさらに高めている。
加えて、macOS版ではSDLライブラリ依存が完全に排除され、ネイティブのウィンドウ表示が可能になった。複数のプラットフォームで使い勝手と視聴体験の向上が図られた形だ。Kodiプロジェクトのクロスプラットフォーム戦略の着実な前進と言えるだろう。
次期バージョンの開発も始動、着実な進化を続けるKodi
Kodi 21.0の華々しいリリースの裏で、すでに次期バージョンであるv22 "P*"の開発ブランチが切られたことも明らかになった。今回のリリースで実現した数々の新機能や改善は、今後のバージョンにも確実に受け継がれていくだろう。
ユーザーが待ち望んでいた機能の数々を満載したKodi 21.0 "Omega"のリリースは、オープンソースメディアセンターの新時代の幕開けと言える。FFmpegの活用深化、DolbyVisionへの対応強化、ゲーム機能の拡充など、マルチメディアを縦横無尽に楽しめる環境がさらに整った。
次のバージョンではどのような革新が起こるのか。Kodiの着実な進化から目が離せない。ますます高度化・多様化するユーザーニーズに応えながら、メディアセンターの理想形を追求し続けるプロジェクトに期待が寄せられる。
trends編集部「K」の一言
FFmpeg 6のような最新テクノロジーの導入と、webOSへのネイティブ対応に代表されるプラットフォーム拡張は、Kodiの方向性を明示している。ユーザーの要望に真摯に耳を傾け、絶え間ない改良を重ねるKodiチームの姿勢は、オープンソース開発の模範と言えるだろう。
今回のリリースで特に注目したいのは、Android版でのDolbyVisionプロファイル変換機能の実装だ。4K HDRコンテンツの再生環境を大きく改善するこの機能は、最先端の映像体験を求めるユーザーにとって朗報と言える。また、macOS版でのSDL依存脱却など、プラットフォームごとの最適化も着実に進んでいる。
Kodiの真価は、多様な環境で一貫したUXを提供する点にある。Windows、Android、Linux、そしてwebOSなど、ユーザーが望むあらゆるデバイスでシームレスなメディア体験を約束する。ハードウェアやOSの垣根を越えて、ユーザーが自由にコンテンツを楽しめる世界の実現することこそがKodiの究極のミッションなのかもしれない。
一方で、急速に変化するマルチメディア環境への対応は容易ではない。次々と登場する新しいコーデック、フォーマット、配信プラットフォームなど、対応すべき要素は限りなく増え続けている。オープンソースの力を結集し、ユーザーコミュニティと開発者が一体となって挑戦を乗り越えていくことが求められている。
Kodiはメディアセンターの概念を超えて、家庭内エンターテイメントの中核を担うプラットフォームへと進化を遂げるかもしれない。v22 "P*"以降の開発ロードマップにも大いに期待したい。
References
- ^ KODI. 「Kodi 21.0 "Omega" - Release | News | Kodi」. https://kodi.tv/article/kodi-21-0-omega-release/, (参照 24-04-09).
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