ChatGPTの有料プランで利用できる大規模言語モデルのGPT-4ですが、実はほかのAIツールにも搭載されています。中には無料でGPT-4を使ったチャット機能を提供しているツールもあり、手軽にGPT-4の性能をチェックできます。
そこで今回は、GPT-4の無料版が搭載されたAIツールについて紹介します。各ツールの特徴やGPT-4でできることについても紹介しているので、無料で試してみたい方は参考にしてみてください。
ChatGPTのGPT-4は無料で利用できない
GPT-4とはOpenAIが提供しているLLM(大規模言語モデル)のバージョンを指します。ほかにも下位版のGPT-3.5モデルなどがあり、ChatGPTやBing AIなどの生成AIを中心に利用されています。
ChatGPTに搭載されているGPT-4は有料プランである「ChatGPT Plus」のユーザーのみ利用できます。無料会員が使えるのはGPT-3.5のみでGPT-4は利用できません。
GPT-4でできること
悩み相談・雑談
GPT-4はユーザーの悩み相談に応じたり、日常的な雑談を楽しめます。例えば仕事の悩みや人間関係の問題に対して、適切なアドバイスを提供することが可能です。
また、趣味や最新のニュースについての話題提供も可能で、自然かつ有意義な対話を楽しめます。
メールやマニュアルの作成
ビジネス文書の作成やメール作成、業務マニュアルの作成を迅速かつ正確に行うことができます。
たとえば顧客への返信メールを自動生成したり、社内の業務フローに基づくマニュアルの草案を作成することが可能です。これにより書類作成にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
文章の要約
GPT-4は長い文書や報告書を簡潔に要約できるため、情報の把握や共有を効率的に実施できます。
例えば複数ページにわたる研究報告書を数行の要約文にまとめたり、長いニュース記事を短い概要文に変換できます。また、GPT-4に入力した情報は言語学習に使われるため、社内・個人情報は入力しないよう注意が必要です。
クイズの問題作成
教育やエンターテイメントの分野で、クイズの問題を作成するのにも適しています。ユーザーの要望に基づいて歴史や科学、一般知識など多様なトピックに対するクイズを生成することが可能です。
プログラミング用のコード生成
GPT-4はプログラミングにおいても有用で、コードの生成やバグチェックを実施できます。言語化できるコードであれば高精度で実現でき、開発者の負担を軽減できるのが魅力です。
たとえば、特定の機能を実装するためのプログラムコードのサンプルを提供したり、既存コードの潜在的なエラーを指摘できます。
アイデアの提案
GPT-4は膨大な言語情報を学習しているので、その言語力を生かしてクリエイティブな分野でも活用できます。
たとえば、広告キャンペーンのコンセプト案や新製品のマーケティング戦略のアイデアを提供することが可能です。GPT-4を活用することで新しいアイデアやコンセプトの提案をサポートします。
企画や競合のリサーチ補助
GPT-4は市場分析や戦略立案のサポートにも役立ちます。たとえば特定の市場における競合他社の製品やサービスの分析を行い、強みと弱点を明らかにできます。
これにより新しい市場の機会を特定したり、競合に対する有効な戦略を策定する際に大きな助けとなります。
GPT-4の無料版が搭載されたAIツールを4つ紹介
Microsoft Copilot
Microsoft Copilotより
Microsoft Copilotは名前の通り、Microsoftが提供している生成AIです。[1]ユーザーが入力した内容の回答を検索エンジンから探してくる「ブラウジング機能」を搭載しており、無料で利用できます。
Microsoft CopilotはLLMにGPT-4を採用しているため、無料でGPT-4を利用可能。検索エンジンから得た情報をGPT-4の言語力で表現するため、精度の高い文章を生成できます。
Wrtn(リートン)
Wrtnより
リートンとはWrtn Technologiesという韓国の革新的なスタートアップによって開発されたAIチャットボットサービスです。[2]
アカウント登録することでGPT-4を無料で利用できるのが特徴。GPT-3.5であればアカウント登録せずにすぐ利用できます。
シンプルで使いやすい画面が特徴で、初めてAIチャットを使う方にピッタリ。日本語向けに最適化しているため、自然なチャットのやりとりを実現できます。
merlin(マーリン)
merlinより
merlinはGPT-4を用いたAIアシスタントサービスで、ユーザーの日常生活や業務をサポートする様々な機能を提供しています。[3]Merlinでできることは下記の通りです。
- 情報要約の強化:ブログやYouTube動画などの内容をすばやく要約し、要点を明確にできます。
- コンテンツ制作のサポート:SNSの投稿やEメールの返信、プログラミングコードの生成までさまざまな業務のサポートに役立ちます。
- プラグインの活用:Web体験を最大限に活用するためのAIプラグインも提供。AIチャットやPDF付きチャット、Webアクセス付きチャットなどを活用できます。
Merlinは無料で利用できるので、GPT-4の先進的な機能を気軽に体験することが可能です。
Rochat
Rochatより
RochatはGPT-4を基盤としたチャットボットサービスで、リアルタイムでの対話支援を行います。[4]画像生成や文章のライティングまで幅広い機能を備えており、オリジナルのチャットボットを作って公開することも可能です。
たとえば、Rochatのカテゴリーにはアニメや映画、オリキャラなどさまざまなジャンルのチャットボットが公開されています。チャット機能はSNSアカウントでログインすることで利用できます。
言語モデルにはGPT-4を採用しているので精度の高い会話を楽しめるのが魅力。自分で会話したいキャラクターを作ったり、すでに公開されているチャットボットと会話をして楽しめるのが魅力のサービスです。
GPT-4の無料版は有料化される可能性がある
本記事で紹介したツールは現状GPT-4を無料で利用できますが、今後有料化される可能性があります。
たとえば、AIチャットツールである「Poe(ポー)」は以前GPT-4を無料で利用できましたが、仕様の変更により現在は有料会員でないと利用できません。
GPT-4の性能を無料で確認したい方は早めにGPT-4の無料版ツールを使ってみることがおすすめです。
References
- ^ bing copilot. https://www.bing.com/search?q=Bing%20AI&showconv=1&form=MA13LU, (参照 2024-01-31).
- ^ Wrtn. https://wrtn.jp/, (参照 2024-01-31).
- ^ merlin. https://www.getmerlin.in/, (参照 2024-01-31).
- ^ Rochat. https://rochat.ai/explore, (参照 2024-01-31).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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