異なるアプリケーション間でタスクを自動化するためのサービスである「Zapier」が、ChatGPTプラグインにも登場しました。
ChatGPTプラグインのZapierを使うことで、ChatGPTのチャットで外部サービスを操作したり、使い方次第では、ユーザーの質問を24時間回答できるチャットボットを作ってカスタマーサポートを自動化したりできます。
この記事では、ChatGPTプラグイン「Zapier」の使い方を、Gmailやスプレッドシートと連携する例を用いて解説します。
ChatGPTプラグイン「Zapier」の特徴やできることについても紹介しているので、Zapierについて知らない方やChatGPTを使って自動化できる方法について知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
- ChatGPTプラグイン「Zapier」とは
- ChatGPTのプラグイン「Zapier」でできること
- GmailからのメールをGoogle Sheetsに自動転送
- チャットボットの作成
- Googleアラートのニュースをスプレッドシートに集約
- ChatGPTプラグイン「Zapier」の使い方
- Zapierアカウントを作成する
- ChatGPTでZapierプラグインをインストールする
- ChatGPTのZapierでGmailを操作してみる
- ChatGPTプラグイン「zapier」でスプレッドシートを操作する方法
- ChatGPTプラグイン「Zapier」を利用する際の注意点
- ChatGPTプラグイン「Zapier」のよくある質問
- Zapierで連携できるサービスは?
- Zapierの料金は?
- References
ChatGPTプラグイン「Zapier」とは
Zapierは、異なるアプリケーション間でタスクを自動化するためのオンラインプラットフォームです。このツールを使うことで、非技術者でもさまざまなアプリケーション間でのワークフローを簡単に連携できます。
たとえば、新しいメールがGmailに届いたら、自動的にそのメールをSlackの特定チャンネルに転送できます。
ChatGPT用の「Zapier」プラグインは、ChatGPTの中で直接Google SheetsやGmail、Slackなど5,000以上のアプリケーションを結びつけて操作できるのが特徴。ChatGPTを介してさまざまなアプリケーションと連動し、自動化されたワークフローを作成できます。
ChatGPTのプラグイン「Zapier」でできること
ChatGPTのプラグイン「Zapier」でできることの具体例をいくつか紹介します。
GmailからのメールをGoogle Sheetsに自動転送
特定のキーワードが含まれるメールを自動的にスプレッドシートに転送し、データの集約を行います。
例えば、「プロジェクト更新」や「販売レポート」といった特定のフレーズが含まれるメールを、それぞれ関連するスプレッドシートの特定のセルに内容をコピーし、データを集約して分析できます。
その結果、重要な情報を素早くキャッチして管理するまでの作業を自動化することが可能です。
チャットボットの作成
Slack上でユーザーからの問い合わせやフィードバックに基づいて自動応答するチャットボットを構築します。
例えば、製品に関するよくある質問に対する回答や、サポートリクエストの受付確認など、ボットは一連のユーザーインタラクションを効率的に処理することができます。
その結果、カスタマーサポートチームの負担が大幅に軽減され、顧客の問い合わせやリクエストに対して迅速に対応できる環境が整います。
Googleアラートのニュースをスプレッドシートに集約
Googleアラートからのニュースアップデートをスプレッドシートへ集約し、最新情報を自動的に集めて整理できます。
例えば、特定の産業やキーワードに関連する最新のニュースアップデートを設定した頻度で受け取り、それらを自動的にスプレッドシートに整理・記録します。
これにより、重要なトピックに関する情報を継続的に追跡し、簡単にアクセスすることが可能です。
ChatGPTプラグイン「Zapier」の使い方
ChatGPTプラグイン「Zapier」の使い方を3ステップに分けてわかりやすく解説します。
Zapierアカウントを作成する
Zapierより
はじめに、Zapierの公式サイトへアクセスしてアカウント登録をします。登録方法はGoogleアカウントとEメールの2種類から好みの方法を選んでください。
zapierより
アカウント認証が終わると、自分の仕事のタイプや会社の規模を指定する画面が表示されるので、該当するボックスをクリックして「Continue」ボタンを押します。
zapierより
Zapierで連携できるアプリケーション一覧が表示されるので、利用予定のアプリケーションをクリックして次に進みましょう。
zapierより
上記の画面が表示されたらアカウント登録完了です。
ChatGPTでZapierプラグインをインストールする
次はChatGPTへアクセスして「Plugin store」を開きます。
zapierより
プラグインの検索欄に「Zapier」と入力すると、オレンジのアイコンが表示されるのでインストールしてください。
zapireより
ChatGPTとZapierを連携させる確認画面が表示されるので「Allow」ボタンをクリックします。
zapierより
ChatGPTのZapierプラグインと、アプリを連携して作成できる自動化ワークフロー(Zap)の画面が表示されます。新しいタスクを作成するために、「Add a new action」をクリックしてください。
zapierより
「Set up your ChatGPT action」という画面上の「Action」欄をクリックして連動したいアプリ名を入力すると、そのアプリで利用できる内容が表示されます。
上記画面では、「Gmail」と入力しており、メールの自動作成や保存などの機能が表示されています。
今回は利用例として「Gmail Create Drath」を選択し、ChatGPTでメールを作成して保存する機能を作ります。
zapierより
連動したいアプリと具体的な動作を指定したあとは、「Gmail Account」欄を選択し、連動したいメールアカウントを選択します。
また、メールアドレスは、OpenAIに登録しているメールアドレスと統一する必要がある点に注意しましょう。
ほかの欄はChatGPTで指定できるため空欄で問題ありません。最後に画面右下にあるボタンをクリックして作成完了です。
ChatGPTのZapierでGmailを操作してみる
Zapierプラグインを導入したChatGPTのチャットを開いて、Gmailを作成してみます。Zapireと連動してメール作成を作成する方法を聞いてみたところ、下記のような回答が返ってきました。
ChatGPTより
メールの宛先、件名、本文を指定すると実行できるようなので、これらにサンプル情報を指定してテストしてみます。
ChatGPTより
上記のように、ChatGPT内で各内容を指定することでメールを作成できます。
最後に、文中にある「こちらのリンクを」という文字がリンクになっているのでクリックして下さい。
zapierより
Zapierで実行する内容が表示されるので、問題なければ「Run」ボタンをクリックしましょう。
zapierより
「Action run」という緑のボックスが表示されたら無事作成完了です。ちゃんと作成できているのかメールボックスをチェックしてみます。
上記のように、無事メールが作成されて保存されていますね。ChatGPTプラグイン「Zapier」は、このような流れで外部のアプリと連携できるのが特徴です。
ChatGPTプラグイン「zapier」でスプレッドシートを操作する方法
Zapierの設定画面(https://actions.zapier.com/openai/actions/)にアクセスし、「Create a new Action」ボタンをクリックします。
zapierより
アクション欄に「Google sheet」と入力すると、スプレッドシートでできることが表示されます。今回は、空のスプレッドシートを作成するZapを選択します。
補足ですが、Google翻訳の拡張機能を使って日本語にすると内容を把握しやすくなるのでおすすめです。
zapierより
「新しいGoogleスプレッドシートアカウントを接続する」ボタンをクリックし、Googleスプレッドシートと連動します。
zapierより
「Googleスプレッドシートアカウント」欄をクリックし、該当するスプレッドシートと連動しているメールアドレスを選択しましょう。
zapierより
画面右下の「アクションを有効にする」ボタンをクリックして完了です。
zapierより
Zapierプラグインを選択しているChatGPTのチャットを開き、作成したいスプレッドシートのタイトルを入力します。すると、 Zapを設定してくれるので「こちらのリンク」をクリックしましょう。
zapierより
Zapの内容を確認し、問題なければ「Run」ボタンを押して実行します。
zapierより
Googleスプレッドシートを開くと、無事指定したタイトルのスプレッドシートが作成されていました。
ChatGPTプラグイン「Zapier」を利用する際の注意点
Zapierで作成したZap(自動化ルール)は、ChatGPTのひとつのチャットにつきひとつだけ使用できます。つまり、ひとつのChatGPTチャットで複数のZapを実行することはできないようです。
複数利用しようとすると、「現在、Zapierのサーバーにアクセスしようとするとエラーが発生しているため、○○のZapを実行することができません。」と表示されて動作しないので注意しましょう。
ChatGPTプラグイン「Zapier」のよくある質問
Zapierで連携できるサービスは?
Zapierは、数千のアプリケーションと連携できる自動化ツールです。これには、ソーシャルメディア、メール、クラウドストレージ、プロジェクト管理ツールなど、さまざまなカテゴリのアプリが含まれます。
たとえば、Google WorkspaceやSlack、Trelloなどの一般的なサービスが挙げられます。
なかには有料プランのみ利用できるアプリもあり、SalesforceやShopifなどが該当します。連携できるサービス一覧は、ZapierのWebサイト(https://zapier.com/apps)で確認可能です。
Zapierの料金は?
Zapierの料金内容[1]は下記の通りです。
プラン | 価格(月) | タスク数(月) | Zap数 | ユーザー数 |
---|---|---|---|---|
Free | 無料 | 100回 | 5個 | 1人 |
Starter | $19.99 | 750回 | 20個 | 1人 |
Professional | $49 | 2000回 | 無制限 | 1人 |
Team | $69 | 2000回 | 無制限 | 無制限 |
Company | 要問合せ | 2000回 | 無制限 | 無制限 |
References
- ^ Zapier. 「Pricing」. https://zapier.com/app/pricing, (参照 2023-05-20).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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