株式会社ハイクリは、ファッション・アパレル業界向け在庫管理・需要予測AI SaaS「Vestory(ベストリー)」にて、気象庁が公開する気象データ(気温や天候、湿度)との連携を開始しました。
Vestoryの気象データ連携の背景と課題
アパレルの売れ行きは気温や天候の影響を強く受けるため、気象データは需要予測の精度を左右する要素です。一方で、気象データの供給元が不安定な場合、予測に用いる特徴量が途切れ、シーズン商品の需要予測や在庫手当ての判断が揺らぐ要因となっていました。
気象庁が公開する気象データは、公的かつ安定して提供される点が特長です。今回の連携では、気象庁のデータを取り込み元として用いることで、気象データの供給を安定化させ、需要予測の精度を低リスクで維持・向上させることを目的としています。
Vestoryの気象データ連携機能の概要
今回の気象庁連携により、実現する主な機能は次の3点です。
- 気温や天候、湿度のデータを日次で取り込み安定供給
- 気象データを特徴量として活用したシーズン商品の予測精度強化
- 安定した気象データに基づく予測による、欠品・過剰在庫リスクの抑制への貢献
Vestoryでは、安定した気象データに基づく需要予測により、事業者は気温や天候の変動が大きい商品についても、より確かな予測に基づいて発注や在庫手当ての判断を行えます。
Vestory(ベストリー)と株式会社ハイクリの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Vestory(ベストリー) |
| カテゴリ | ファッション・アパレル業界向け在庫管理・需要予測AI SaaS |
| 今回の連携 | 気象庁公開気象データ(気温や天候、湿度)との連携開始 |
| 提供企業 | 株式会社ハイクリ |
| 所在地 | 東京都中野区中央4丁目4-2ヘリオス6新中野4階 |
| 代表者 | 代表取締役 兼松洋輔氏 |
| 設立 | 2024年5月 |
| 資本金 | 約2,800万円(資本準備金含む) |
| 事業内容 | ファッション業界向けAIサービス事業、AIシステム受託開発事業 |
| 企業サイト | https://www.hicrea.co.jp/ |
trends編集部の一言
気象データの供給元が不安定になると予測精度が揺らぐという課題は、アパレルに限らず農業や食品流通など「自然条件が需要を動かす業界」に共通する構造です。公的機関のデータを特徴量として、安定的に組み込む設計は業界全体としてAIによる予測基盤を堅牢化していく方向性の一例といえます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、季節性のあるキャンペーン施策を立案する際に「気温・天候との相関」を経験則で補完してきた業界横断の課題に対し、需要予測AIが気象データを自動で取り込む仕組みは、属人的な判断を定量化する取り組みとして注目される動きではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「アパレル在庫管理・需要予測AI「ベストリー」、気象庁の気象データ連携を開始 | 株式会社ハイクリのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000159022.html, (参照 26-07-07).
