FPTは、AIネイティブ企業への変革を支援する戦略フレームワーク「CASAN」を発表しました。
FPTのCASANが定義するAI成熟度の5段階
FPTが提唱するCASANは、企業のAI活用を段階的に高度化し、最終的にAIネイティブ企業へと進化させるフレームワークです。PoCレベルのAI導入を本番運用およびビジネス変革へと確実に移行させることを目的としています。
CASANが定義するAI成熟度の5段階は以下の通りです。
- Curious(試行段階):社員個人が試験的にAIを使い始める段階
- Augmented(業務適用段階):AIを個人の業務支援に活用し生産性が向上している段階
- Standard(標準化段階):AIを業務プロセスに組み込みデータを全社で利活用している段階
- Automated(自動化段階):AIエージェントを実装し自律的に業務を代行する段階
- Native(AI前提の事業運営段階):AIを中核に据えた事業を運営し新たな価値創出を続ける段階
FPTは「Human-led, AI-first」の考え方のもと、AIを単なる支援ツールではなく業務を実行する主体へと進化させます。企業の価値創出の仕組みそのものの変革を支援するアプローチです。
CASANによるコンサルティングからAIファクトリーまでを統合した推進体制
FPTは、CASANフレームワークに基づき、コンサルティング、エンジニアリング、AIファクトリーを統合したアプローチで企業のAI変革をエンドツーエンドで推進しています。AI導入を前提とした業務や組織の在り方を再設計し、AIエージェントによる業務の自動化(Autopilot化)を実現します。
業務移管・運用フェーズにおいて、先進的な生成AIの上にCASANを適用することによって、特定分野の運用コストを約30~50%削減することが可能です。FPTは、AIを業務の実行主体として組み込むことで、継続的なコスト削減と成果のあがるサービスの提供を目指しています。
また、FPTはAIプラットフォーム「FleziPT」のもと、AIインフラ、AIモデル、AIサービス、コンサルティングを統合したエンドツーエンドの提供体制を構築しました。AI Lab による先端技術の研究開発と、GCC(Global Capability Center)による実行体制を一体化することによって、技術を実際のビジネス成果へと転換する仕組みを整えています。
FPTジャパンホールディングス株式会社の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | FPTジャパンホールディングス株式会社 |
| 代表取締役社長 | ド・ヴァン・カック(Do Van Khac) |
| 取締役会長 | 谷原 徹(Tanihara Toru) |
| 所在地 | 東京都港区三田3丁目5−19 住友不動産東京三田ガーデンタワー33階 |
| 設立 | 2005年 |
| グループ人材リソース | 30,000人以上 |
| 主なサービス | RPA、ブロックチェーン、AI、クラウド、ERP、ビッグデータ分析 |
| ウェブサイト | https://fptsoftware.jp |
trends編集部の一言
グローバルで30,000人以上の人材リソースを背景に、特定分野の運用コストを約30~50%削減できるという数値は、業種を超えてインパクトがあります。AI活用支援市場全体としては、PoCから本番移行に至らないまま試行段階に留まるケースが課題として広く認識されており、「試行段階」から「標準化段階」へのギャップを埋める体系的なフレームワークへの需要は業界横断で高まってきました。
「Human-led, AI-first」という考え方は、AIを支援ツールとして、位置付ける従来の発想とは一線を画します。業務の実行主体としてAIを組み込むという設計思想は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、コンテンツ生成やデータ分析のワークフロー全体を見直す動きと連動する取り組みといえるのではないでしょうか。同種のAI導入支援サービスでも成熟度の可視化や段階別支援体系の整備が進んでおり、CASANのようなフレームワーク設計は業界全体の標準化議論を加速させる動きとして注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「FPT、AIネイティブ企業への変革を支援する戦略フレームワーク「CASAN」を発表 | FPTジャパンホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000017750.html, (参照 26-06-26).
