ハーモニックインサイト合同会社は、社内の教育・研修資料を多言語化するAI翻訳ツール「Insight Doc Translator」と、PowerPoint資料から多言語ナレーション付き研修動画を生成する「Insight Training Studio」の正式販売を開始しました。
外国人材の増加とHARMONIC insightが開発した2製品の提供背景
国内で働く外国人労働者数は約257万人、外国人を雇用する事業所数は約37.1万事業所に達し、いずれも過去最多を更新しました(2025年10月末時点、厚生労働省調べ)。2027年4月には技能実習制度を発展的に見直した「育成就労制度」が施行予定であり、受け入れ企業には日本語学習支援や教育体制の整備が求められます。
建設・製造業など安全教育が事故防止に直結する現場では、「言葉の壁」が重大なリスクとなり得る状況です。一方で、研修資料の多言語化・動画化はこれまで外注に多くの時間と費用がかかり、改訂のたびに作り直しが必要という課題がありました。代表社員の瀬田ルリ子氏は「外国人材が安心して働ける現場をつくるための道具を、現場が自分たちの手で使えるかたちで届けたい」と話します。
製品設計を主導するChief ArchitectのエリックアーサーErik Arthur氏は次のように述べています。「建設や グローバル、AI実装を、すべて自分で手を動かす位置で見てきました。そこで分かったのは『汎用AIでは現場の運用ノウハウまで届かない』ということです。言葉の壁が事故に直結する現場でこそ、業界特化のAIが効く」
Insight Doc TranslatorとInsight Training Studioの主な特徴
「Insight Doc Translator」は、PowerPointやWord、Excel、PDFのファイルをレイアウトを保ったまま47言語に翻訳するAIツールです。図表・写真・セル・PDFの体裁を維持したまま「そのまま送れる完成ファイル」として、出力できる点が最大の特長です。
対応するAI翻訳エンジンは、DeepLやGoogle、Claudeなど主要なものをカバーしています。AI は、ユーザー自身のAPIキーで動作し、翻訳データを同社のサーバーに保管しない設計であるため、社内のセキュリティポリシーに沿った運用が可能です。一度訳した表現を再利用する翻訳メモリ、訳抜けを自動で知らせる品質チェック、建設業の専門用語をそろえる用語集(厚生労働省の対訳用語を同梱)も搭載しています。
「Insight Training Studio」は、AIがスピーカーノートを自然なナレーション音声に変換し、字幕付きの研修・マニュアル動画を自動生成するツールです。声優もスタジオも不要で、既存のPowerPoint資料がそのまま動画教材になります。多言語ナレーションとLMS配信(SCORM 1.2)に対応しており、外国人材への安全教育を多言語で届けられます。
2製品の主な特徴は次の通りです。
- PowerPointやWord、Excel、PDFを47言語に翻訳
- 翻訳メモリと品質チェック機能を搭載
- PowerPointから多言語ナレーション動画を自動生成
- SCORM 1.2対応でLMS配信が可能
- APIキーはユーザー自身が管理し社外にデータを保管しない
両製品とも、はじめに30日間すべての機能を無料でお試しいただけます(クレジットカード不要)。トライアル終了後は、クレジットカード・PayPalによるオンライン即時購入と、販売代理店である株式会社ワールドエンブレムを通じた請求書払い・銀行振込の2つの購入方法が用意されています。
Insight Doc TranslatorとInsight Training Studioの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | ハーモニックインサイト合同会社(屋号:HARMONIC insight) |
| 代表者 | 瀬田ルリ子氏 |
| 設立 | 2025年8月 |
| 所在地 | 東京都 |
| 製品名 | Insight Doc Translator、Insight Training Studio |
| 対応ファイル形式 | PowerPointやWord、Excel、PDF |
| 対応言語数 | 47言語 |
| 無料トライアル | 30日間(クレジットカード不要) |
| 販売代理店 | 株式会社ワールドエンブレム |
| 製品サイト | https://insight-office.com |
trends編集部の一言
外国人労働者が約257万人に達し、約37.1万事業所が外国人材を雇用しているという数字は、もはや「一部の大企業の課題」ではないことを示しています。マーケティングの現場でも、多言語対応のコンテンツ制作や研修資料の翻訳を外注するたびにコストと納期が積み上がる経験は珍しくなく、「内製できないか」という声は業界全体として高まってきました。
特に注目されるのは、翻訳データを自社サーバーに保管しない設計です。情報管理への懸念がAIツール導入の障壁になりやすい中で、APIキーをユーザー自身が管理する仕組みは導入ハードルを下げる要素として機能します。マーケティング業界の文脈に置き換えると、多言語コンテンツ制作の内製化ニーズは業界横断で広がりを見せており、セキュリティ設計を備えたAIツールへの注目は今後さらに高まる動向と読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「外国人材257万人時代へ。HARMONIC insight、社内資料を47言語化・研修動画化するAIツール2製品を正式販売 | ハーモニックインサイト合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000184794.html, (参照 26-06-17).
