GTF株式会社は、8月1日より思考支援基盤「GTF AI思考エンジン」をGTF Thinking Academy内に実装すると発表しました。
GTF AI思考エンジンの提供機能
「AI思考パートナー」は、受講者が日常的に使う無料の壁打ち相手として設計されています。受講者が入力した課題、AI出力、企画案、判断メモに対して、論点や盲点、次に検証すべき問いへのアドバイスを文章ベースで返します。
具体的には、主張や根拠、前提、未確認事項を分ける「論点整理」を提供するものです。あわせて、見落としやすい反証や代替案・実行リスクを示す「盲点の提示」と、次に確認すべき問いを具体化する「検証すべき問い」などの洞察も示します。解釈や分析、評価、推論、説明、自己調整といった思考スキルの観点も示し、Academy内の関連教材や復習ポイントへつなげる機能も備えました。
「AI思考参謀」は、2026年10月1日より有料サービスとして提供予定です。提案書や計画書、実行プランなど、成果物としての資料出力を伴う高度な支援を想定しています。
いずれの機能も、受講者の代わりに完成物を作るツールではなく、本人が主体的に課題設定をし、独自の判断をし、実行に移すための思考支援サービスと位置づけられています。GTF AI思考エンジンは、まずAcademy内での提供からスタートする計画です。
GTF AI思考エンジンをAcademy内で先行提供する理由
単なるAIチャットではなく、診断や教材学習、実務課題、復習、再診断と連動した「思考のOS」として育てるためです。
Academy内では、受講者が、フィードバック型思考力診断「GTF-CTPA Standard」で現在地を把握し、MyReportで強みと弱点を確認した上で学習を進めます。Facione6スキル16サブスキルに準拠しながら、「AI思考設計」「AI思考監査」「AI思考実践」を通じて、批判的思考を体系的に深堀りできました。「AI思考パートナー」は、その学習過程で習得した思考技術を実務課題の取り組みと同期して、壁打ちする役割を担います。
GTF Thinking Academyは、世界標準の学術エビデンスに基づいて設計されました。米国心理学会デルファイ・レポートやAbramiメタ分析等を根拠に、「研修(CT 4モジュール+AI思考設計)」「測定(独自開発テスト GTF-CTPA)」「補強(処方型ミニモジュール)」を一貫して提供します。Facione (1990) の6コアスキルすべてを網羅する研修・測定・補強の一体型プラットフォームとして、日本初とされており、GTF調べによる2026年5月時点の評価です。
GTF AI思考エンジンの提供背景と代表コメント
生成AIの普及により、文章作成や要約、調査、企画の初稿は短時間で作れるようになりました。一方で、AIが出した答えを無批判にそのまま使用し、前提や根拠を確認しない、判断の理由を説明できないといった課題が企業や個人の現場で生まれています。
GTF Thinking Academyは、AI時代に必要なのは「AIに答えを出させる力」ではなく、「何を問うか」「どこを疑うか」「どう判断し、どう実行に移すか」という主体的な課題設定力を鍛えることだと考えています。GTF AI思考エンジンは、受講者が学んだ思考法を実際の業務や事業、キャリア課題に日常的に使うための基盤です。
代表パートナー山中英嗣氏は、次のように述べています。「AI時代に本当に必要なのは、無批判にAIに答えを出してもらうことではありません。自分の課題をどう定義するか、どの前提を疑うか、何を検証してから、明文化されていない条件を含めどんな価値判断基準を元に判断するかという主体的な課題設定です。
GTF AI思考エンジンは、その力を実務の中で鍛え、実践できるように移転するための基盤です。」
GTF AI思考エンジンの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | GTF株式会社 |
| サービス名 | GTF AI思考エンジン |
| 先行提供対象 | GTF Thinking Academy受講者 |
| 先行提供開始 | 2026年8月1日(AI思考パートナー) |
| 有料機能提供予定 | 2026年10月1日(AI思考参謀) |
| 無料機能 | AI思考パートナー(文章ベース・無制限) |
| 有料機能 | AI思考参謀(資料出力を伴う高度支援) |
| 思考スキル体系 | Facione6スキル16サブスキル準拠 |
| 設立 | 2001年 |
| 実績 | プロジェクト120以上、育成実績20,000名以上、書籍累計発行部数120万部以上 |
trends編集部の一言
「AIが答えを出す時代に、何を問うかを鍛える」という設計思想は、マーケティング業界の文脈でも示唆が大きいテーマです。業界全体としても、AIツールの活用が広がる中で「思考のアウトソース」が進み、判断の根拠を言語化できる人材が求められているという問題意識は共通しているのではないでしょうか。
マーケティングの文脈に置き換えると、戦略立案や施策判断の場面でAI出力への依存が深まれば、判断の根拠を説明できないマーケターが増えるリスクがあります。診断や学習、実務壁打ちから再診断へと続く一連のループで思考力を鍛える設計は、ツールの使いこなし方ではなく思考プロセスそのものを育てるアプローチです。業界全体の人材育成動向としても、注目しておく価値があると言えます。
References
- ^ PR TIMES. 「AI時代の思考支援基盤「GTF AI思考エンジン」、8月1日より実装開始 | GTF株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000181785.html, (参照 26-06-13).
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