株式会社ゲットワークスは、重要データをAIで処理する企業向けに、閉域網Gatewayサービス「GWX」の提供を開始しました。
閉域網Gatewayサービス「GWX」が解決するセキュリティ課題
AIエージェントの活用が広がるにつれ、企業が保有する機密情報や顧客情報をクラウドサービスやデータセンターに預けることへの懸念が高まっています。社内規定や監査、閉域要件上、外部AIに出しにくい重要データをどう扱うかは、AI社会における新たな課題です。
「GWX」は、機密情報の漏洩や監査上の課題を回避するため、コンテナデータセンターの高付加価値サービスとして開発・整備されました。標準仕様ではサーバーからの外部ネットワーク接続は禁止されており、オプションで接続監査機能付きのインターネット接続も利用できます(サーバーから外部への通信のみを許可)。
GWXの専用線・SIM接続方式と導入フロー
サービスメニューとして、専用線を用いて、接続する方式とSIMカードを用いた無線方式の2種類を提供しています。SIMカードによる接続はマルチキャリア対応で、回線工事なしに最短即日でサービス利用を開始できます。
ユースケースとしては、まずSIM閉域網サービスでノートPCや専用Wi-FiルーターからGPUサーバーへ接続し、その後外部データセンターやオフィスとの専用線を開通させて低レイテンシー環境を構築するという、フレキシブルな活用が可能です。GPUサーバーは、1台からハウジングでき、コンテナデータセンターは他の顧客と同居せず、占有での利用となります。
GWXの今後のサービス拡張と「Interop Tokyo 2026」展示
株式会社ゲットワークスは「GWX」のサービス基盤提供を起点に、各種AIエージェントや監査ログ機能、拠点間の量子暗号通信など、コンテナデータセンターでのGPUサーバー稼働を支援する高付加価値サービスの開発を進める方針です。国内のAI・ITインフラの拡充を目指す方針です。
「GWX」については、6月10日(水)~12日(金)に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2026」の展示会場でも詳細を案内します。40FTコンテナデータセンターおよびシェルター型コンテナデータセンターの実機展示と合わせ、開発中の閉域網によるLLMサービスや画像・動画生成AIのデモ実演も予定しました。ブース番号はData Center Summit 7M32です。
閉域網Gatewayサービス「GWX」の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ゲットワークス |
| サービス名 | 閉域網Gatewayサービス「GWX」 |
| 接続方式 | 専用線方式・SIMカード無線方式(マルチキャリア対応) |
| 利用開始 | SIMカード方式は最短即日で利用開始可能 |
| ハウジング | GPUサーバー1台から対応・コンテナDC占有利用 |
| オプション | 接続監査機能付きインターネット接続(外部への通信のみ許可) |
| 設立 | 2002年8月 |
| 資本金 | 6,010万円 |
| 代表者 | 代表取締役 中澤 秀則氏 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区神田神保町3-25-8F |
trends編集部の一言
「GWX」が解決しようとしている課題は、AIを事業に活用したい企業が共通して抱えるものです。社内の機密情報や顧客データをAIに処理させたいが、外部ネットワークに出すことへの懸念がブレーキになっているという状況は、業界を問わず広く見られます。マーケティング業界の文脈に置き換えると、顧客データの取り扱いとAI活用の間でどこに線を引くかという議論は、ここ数年で業界横断の共通課題として急速に浮上してきたテーマです。
SIMカード方式で最短即日から始められ、段階的に専用線へ移行できる設計は、セキュリティ投資の優先度がまだ固まっていない組織にとっても入り口として機能しやすい構成となっています。量子暗号通信や監査ログ機能など今後の拡張ロードマップも示されており、インフラ選定領域における動向として注目されそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「ゲットワークス、AI利用における閉域網Gatewayサービス「GWX」の提供開始。重要データをAI処理する顧客向けに外部DCやオフィス、外出先からインターネット網を経由せずにGPUサーバーへアクセス。 | 株式会社ゲットワークスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000141706.html, (参照 26-06-09).
