デル・テクノロジーズは、2026年5月19日にAI時代のモダン データセンターを再構築するソリューションを発表しました。
Dell PowerStore Eliteがエンタープライズストレージのパフォーマンスと効率性を刷新
「Dell PowerStore Elite」は、AI駆動型のソフトウェア、次世代ハードウェア、そして無停止のモダナイゼーションを組み合わせたインテリジェントでオープンなストレージ プラットフォームです。前世代と比較してパフォーマンスと密度を3倍に高め、1台の3Uアプライアンスに最大5.8ペタバイトの実効容量を搭載しています。
業界最高水準の6:1のデータ削減保証を提供し、組織はダウンタイムやデータ移行を伴うことなくインフラストラクチャーを進化させることが可能です。業界標準のE3フラッシュ上に構築されており、ドライブ、コントローラ、ネットワーキングを含むすべてのコンポーネントをモジュール化しています。フィールドアップグレード可能な状態に保ちつつ、ワークロードあたりのコストを削減しながら継続的なインフラストラクチャーの刷新を実現する設計です。「PowerStore Elite」は2026年7月に提供開始予定です。
第18世代Dell PowerEdgeサーバーが空冷・水冷の両環境でコンピューティングを再定義
第18世代の「Dell PowerEdge」サーバーは、高度な空冷・水冷設計によりパフォーマンスが最大70%向上し、13対1の統合を実現しています。空冷・水冷環境の両方でデータセンター効率を向上させる11機種の新サーバーでポートフォリオを拡大します。主な新機種のラインアップは以下の通りです。
- Dell PowerEdge M9825:Dell IR7000ラックを工場出荷時に組み込んだ第6世代AMD EPYC搭載の水冷・超高密度モジュール型サーバー
- Dell PowerEdge R9825 / R9815:1システムあたり最大256コアの空冷HPC向けサーバー
- Dell PowerEdge R9810:インテルDiamond Rapids搭載・ハイエンドのシングルソケット2Uサーバー(2倍のメモリ帯域幅対応)
- Dell PowerEdge XE5845 / XE7845:PCIeベースのAI導入向け次世代GPU対応サーバー
- Dell PowerEdge R8815 / R6815 / R7815 / R7815xd / R7825:AMD EPYC搭載の多用途・高効率プラットフォーム
「Dell PowerEdge R9810」には、インテルの次世代サーバー プロセッサ(コードネームDiamond Rapids)が搭載されており、PCIeの拡張に対応しています。2倍のメモリ帯域幅、キャッシュ容量の増加、最大50%のコア数増加を実現する設計です。
インテルGranite Rapidsが1ソケットあたり128コアであるのに対し、Diamond Rapidsは最大256コアまで拡張可能です。「PowerEdge M9825」「R9825」「R9815」は2026年下半期、「XE5845」「XE7845」は第1四半期に提供開始予定です。「R9810」およびその他の残りのモデルについては、2027年の提供を予定しています。
Dell PowerProtect OneとDell Cyber DetectがAI時代のサイバーレジリエンスを一元化
AIを悪用した攻撃からランサムウェアまで、サイバー脅威はますます高度化しています。「Dell PowerProtect One」は、あらゆる環境におけるビジネス クリティカルなデータの保護、検出、迅速なリカバリーの実現を目的として構築されたプラットフォームです。
管理オーバーヘッドを50%削減すると同時に、業界最高水準のデータ削減と大規模なリカバリーを実現する構成となっています。「PowerProtect One」はすでに利用可能です。
「Dell Cyber Detect」は、AIを活用したランサムウェア検出機能を「Dell PowerStore」および「Dell PowerMax」エンタープライズ ストレージに直接拡張します。何千種類ものランサムウェアのバリアント(亜種)を学習し、データをバイトレベルで99.99%の精度で検査します。最も新しいクリーンなコピーを特定し、組織の迅速な復旧を支援する仕組みです。「PowerStore」向けの「Dell Cyber Detect」は第3四半期に、「PowerMax」向けは2026年下半期に提供開始予定です。
Dell Private CloudとDell Automation PlatformがフルスタックをAIで自動化
「Dell Automation Platform」は、パーソナライズされたジェネレーティブUXによってエージェンティック インテリジェンスを導入し、企業のインフラストラクチャーの導入・監視・管理方法を変革します。「Dell Private Cloud」により、Broadcom、Microsoft、Nutanix、Red Hatなどのベンダーロックインを回避しながら最適なクラウドスタックを選択できる設計です。
ハイパー コンバージド インフラストラクチャー(HCI)と比較して最大65%のコスト削減を実現しています。VMware Cloud Foundation 9.1の導入機能、Microsoft Azure Local、および「Dell PowerStore」とNutanix AHVとの統合など、新たな機能も追加されました。
「Dell Automation Studio」は、お客様が使い慣れたツールとプロセスを使用して、AI支援によるフルスタックのオーケストレーションを提供します。インフラストラクチャーとアプリケーション全体にわたるカスタム自動化ワークフローの構築が可能であり、オープンで柔軟な設計により一貫性のあるフルスタックの自動化を大規模に実現できます。「Dell Automation Studio」は2026年6月に提供開始予定です。
Dellの新ソリューション概要
| 製品・ソリューション | 主な特徴・性能 | 提供開始時期 |
|---|---|---|
| Dell PowerStore Elite | 3倍のパフォーマンス向上、6:1のデータ削減、最大5.8ペタバイトの実効容量(3Uアプライアンス) | 2026年7月 |
| Dell PowerEdge M9825 / R9825 / R9815 | 第6世代AMD EPYC搭載、最大256コア(R9825/R9815)、水冷・空冷対応 | 2026年下半期 |
| Dell PowerEdge XE5845 / XE7845 | PCIeベースAI導入向け、次世代GPUサポート | 第1四半期 |
| Dell PowerEdge R9810 | インテルDiamond Rapids搭載、ハイエンドのシングルソケット2Uサーバー、2倍のメモリ帯域幅、最大50%のコア数増加 | 2027年 |
| Dell PowerProtect One | 管理オーバーヘッドを50%削減、業界最高水準のデータ削減・大規模リカバリー | すでに利用可能 |
| Dell Cyber Detect | 99.99%の精度でランサムウェアを検出、PowerStore向けは第3四半期・PowerMax向けは2026年下半期 | 第3四半期 / 2026年下半期 |
| Dell Private Cloud | HCI比最大65%のコスト削減、VMware Cloud Foundation 9.1 / Microsoft Azure Local / Nutanix AHV対応 | 2026年6月 / 2026年7月(構成により異なる) |
| Dell Automation Studio | AI支援によるフルスタックのオーケストレーション、カスタム自動化ワークフローの構築 | 2026年6月 |
| 発表企業 | デル・テクノロジーズ株式会社 | ― |
| 発表イベント | Dell Technologies World 2026(米ネバダ州ラスベガス) | ― |
trends編集部の一言
「3倍のパフォーマンス向上」「13対1の統合」「最大65%のコスト削減」と、今回の発表で示された数値の幅は相当なものです。業界全体としては、AIワークロードの急拡大がデータセンター刷新の優先順位を前倒しにしている局面にあり、新旧ワークロードの並存という実態への対応が急務となっています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、データ分析基盤とAI基盤の並存はテクノロジースタック全体の複雑性を増大させており、どちらかを選ぶ余裕はないという状況は業界横断で共通する課題と捉えられます。
Moor Insights & Strategyのマット キンボール(Matt Kimball)氏が指摘する「運用の複雑性という見えざるコスト」という視点は、マーケティング業界のテクノロジースタックにも重なる問題です。ツールが増えるほど管理コストが積み上がり、本来の業務に割ける時間が圧迫される構図は共通しています。業界全体としても、エージェント型自動化の適用範囲はITインフラ以外へ広がりつつあり、「Dell Automation Platform」が示すアプローチはその流れを象徴する動きと読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「デル・テクノロジーズ、AI時代のモダン データセンターを再構築するソリューションを発表 | デル・テクノロジーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000025237.html, (参照 26-05-22).
