株式会社ビズリーチは、転職サイト「ビズリーチ」において、生成AIを活用した新機能「レジュメ添削AI機能」の提供を開始しました。
採用担当者に伝わるレジュメ更新を支援する「レジュメ添削AI機能」の詳細
「レジュメ添削AI機能」は、記載済みの職務経歴に基づき、一人一人に最適化された改善点を提案する仕組みです。職務の時系列を整え、経験の具体性を高めることで、定量的な成果やスキルの再現性が的確に伝わるレジュメ更新をサポートします。「BizReach(ビズリーチ)」アプリ(iOS版・Android版)の「プロフィール」画面の「職務要約」からワンクリックするだけで、複数の生成AIが多角的な観点で改善点を示します。
ビジネスパーソンは、提示された複数の候補の中から表現を選んで反映・編集することによって、自身の強みを的確に言語化した独自性のあるレジュメに仕上げられます。先行して実施した検証では、本機能を利用してレジュメを更新した会員の「更新後2週間以内のスカウト数」が、同条件の非利用会員と比較して約2.5倍に増加しました。さらに「スカウトへの返信数」も約2.1倍に向上しています。なお、レジュメ更新は最短30秒で完了します。
レジュメ更新が進まない背景と「レジュメ添削AI機能」開発の経緯
企業の2025年度採用計画に占めるキャリア採用比率は50.3%に達し(2026年4月28日付 日本経済新聞電子版)、キャリア採用が一般的となっています。その一方で、2026年2月12日~2026年2月17日に20歳〜65歳のビジネスパーソンを対象に実施した調査(有効回答数500)では、半年以内に1回程度レジュメを更新すると回答した人は約22.7%にとどまりました。約8割のビジネスパーソンが、レジュメを最新の状態に保てていない実態が明らかになっています。
レジュメ更新のハードルとして、最も多く挙げられたのが「言語化」の難しさでした。一般的な生成AIで作成されたレジュメは画一的な内容になりやすく、採用担当者が本当に知りたい定量的な成果やスキルの再現性を十分に盛り込めない傾向があります。こうした課題を踏まえ、ビズリーチは17年にわたり蓄積してきた転職市場データを学習した「ビズリーチAI」を活用した新機能の提供を開始しました。
執行役員CSMOビズリーチ事業部事業部長の枝廣 憲氏は、「本機能による多角的な提案を踏まえてレジュメにご自身の視点や思考を反映することによって、独自の魅力が一層際立ち、より質の高いスカウトの受信につながるものと確信しています」と述べています。
レジュメ添削AI機能の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ビズリーチ |
| 対象サービス | 転職サイト「ビズリーチ」 |
| 対応プラットフォーム | BizReachアプリ(iOS版・Android版) |
| 活用AI | ビズリーチAI(17年にわたり蓄積してきた転職市場データ学習済み) |
| 主な機能 | 職務経歴に基づく改善点の提案 複数の生成AIによる多角的な観点での提案 表現候補の選択・反映・編集 |
| 検証結果 | スカウト数 約2.5倍・スカウト返信数 約2.1倍(非利用会員比) |
| 特許 | 特許第7792042号(取得済み) |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2009年4月 |
trends編集部の一言
スカウト数が約2.5倍、返信数が約2.1倍という検証結果は、数字として率直にインパクトがあるものです。業界全体としては「AIを使ってレジュメを書く」という行動が広がりつつある一方で、一般的なAIが生成する内容は画一化しやすいという課題が同時に顕在化してきました。今回の機能は、その矛盾への一つの応答として、業界の注目を集める動きです。
特定のデータセットを学習したAIが汎用AIとは異なる提案を出せるという設計思想は、マーケティング業界のコンテンツ制作領域においても、同様の動きが広がりつつあります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、自社の強みや実績を「伝わる言葉」に変換するプロセスへのAI活用は、業界横断で関心が高まっているテーマと捉えられます。
約8割のビジネスパーソンがレジュメを最新状態に保てていないという調査結果は、キャリア採用比率50.3%という採用市場の変化と対比すると、「機会損失の規模」が見えてきます。転職意向の有無にかかわらず市場価値を把握し続けることが当たり前になる流れの中で、定期更新を後押しするAI機能への需要は今後さらに高まるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「ビズリーチ、「レジュメ添削AI機能」を提供開始 | 株式会社ビズリーチのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000127310.html, (参照 26-05-21).
