株式会社イーシーキューブは、ECオープンソース「EC-CUBE」の最新バージョン「EC-CUBE 4.4」を2026年8月にリリースすることを発表しました。
EC-CUBE 4.4の攻めと守りのAI対応
今回のバージョンアップでは、「顧客の購買体験(フロント)」と「管理者の業務(バックエンド)」の双方にAIの次世代プロトコルを組み込む設計が採用されました。AIとEC-CUBEのデータベース・独自業務ロジックが直接かつ安全に結びつき、「自社専用のAI」として機能する点が最大の特徴です。
フロント側の「攻めのAI」としては、AIエージェント向けの次世代プロトコルであるACP(Agentic Commerce Protocol)やUCP(Universal Commerce Protocol)への対応が挙げられます。AIエージェントがサイト構造や商品情報を正確に解釈できる定義ファイルを標準配置することによって、AI経由での的確な商品提案を促し、新たな集客・購買ルートの構築を可能にします。
バックエンド側の「守りのAI」では、MCP(Model Context Protocol)への対応により「AIアシスタント」機能が新たに搭載されました。管理者が日常の言葉でチャットするだけで、独自の在庫状況や注文データ、顧客情報などをAIがリアルタイムに取得・解釈し、複雑なデータ分析や日々の業務をシームレスにアシストする仕組みです。
株式会社イーシーキューブは、SaaSで提供される標準化されたAI機能では自社独自の複雑な業務プロセスをAIに深く理解させられず、「AIの仕様に自社の業務を合わせる」逆転現象が起きていたと課題を指摘しています。「EC-CUBE 4.4」では、企業がこれまで培ってきた「独自の業務ロジック(資産)」を損なうことなく、そのままAIの思考プロセスに継承させることが可能です。
EC-CUBE 4.4のAIコマース・エコシステム拡張と特別ウェビナー開催
「AIフレンドリーな基盤」への進化は、次世代AIコマースへの出発点と位置づけられました。今後は国内最大級の開発者コミュニティやパートナー企業によるオープンソース・エコシステムを通じて、多種多様な業種・商習慣に特化した「AI活用ノウハウ」を集結させ、コア機能のさらなるAI拡張やAI対応プラグインの開発が推進される見通しです。
本発表を記念した特別ウェビナーも開催されます。内容は次の2部構成です。
- 第1部:最新版EC-CUBEのAI対応でEC運営はどう変わるかを解説
- 第2部:「AIエージェント」が変える企業と顧客の新しい関係についての特別対談
ウェビナーの開催日時は2026年5月28日(木)12:00〜13:00で、対象はEC事業者および制作・開発パートナーとなっています。EC-CUBEが次世代AIプロトコルへどう対応するかの全貌が初公開される予定です。
EC-CUBE 4.4の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社イーシーキューブ |
| 親会社 | 株式会社イルグルム(YRGLM Inc.) |
| 製品名 | EC-CUBE 4.4 |
| 製品コンセプト | 業務適応型コマース基盤 |
| リリース予定 | 2026年8月 |
| 主なAI対応 | ACP(Agentic Commerce Protocol)対応 UCP(Universal Commerce Protocol)対応 MCP(Model Context Protocol)対応・AIアシスタント搭載 |
| シェア実績 | 日本No.1シェア EC構築オープンソース(※1) 月商1,000万円以上のネットショップ利用店舗数No.1(※2) |
| オープンソース公開 | 2006年9月 |
| 会社設立 | 2018年10月1日 |
| 所在地 | 東京都千代田区有楽町2-2-1 X-PRESS有楽町12F |
| 代表者 | 代表取締役 岩田 進氏 |
| URL | https://www.ec-cube.co.jp/ |
trends編集部の一言
日本No.1シェアのEC構築オープンソースが、ACP(Agentic Commerce Protocol)やMCP(Model Context Protocol)といった次世代プロトコルをオープンソースの根幹に組み込む形で刷新される点は、EC業界における「AIとの統合」の文脈で注目に値する動きです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、標準化されたAI機能の上に業務を乗せるのではなく、自社固有のデータや業務ロジックをAIの思考プロセスに直接継承させるという設計思想は、MarTechスタックにおける「ベンダー依存からの脱却」として業界横断で語られてきたテーマと重なります。
AIエージェントが消費者の購買を自律的にサポートする「エージェンティックコマース」への対応は、コンテンツ起点の購買導線設計を担うマーケター側の業務にも影響を与える可能性があります。AIが商品情報を直接解釈して購買提案を行う環境では、「どう見せるか」だけではなく「AIにどう解釈させるか」という情報設計の視点が重視される流れにつながると考えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「EC-CUBE最新版、AIフレンドリーなECオープンソースへ進化。AIが消費者の最適な購買をサポートする「エージェンティックコマース」に対応。 | 株式会社イルグルムのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000465.000009812.html, (参照 26-05-15).
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