株式会社コマースロボティクスは、2026年5月11日、企業向けAI開発支援サービス「Global AI Lab」の提供を開始しました。
Global AI Lab提供開始の背景
「Global AI Lab」提供開始の背景には、生成AIやAIエージェント、RAG(検索拡張生成)などの活用が急速に進んでいる状況があります。一方で多くの企業ではAI開発人材の採用が難しく、PoC段階で停滞して、本番運用まで進まない課題も生じています。
さらに、SaaS業界で「SaaSの死」が話題となる中、多くのSaaS企業ではAIエージェントの組み込みやAIサービスへの転換が急速に進んでいます。しかし、国内ではAI開発人材の調達コストが高止まりしており、採用競争の激化が続いている状況です。
コマースロボティクスでは、3年前より自社AIサービスのオフショア開発に取り組んできました。その過程で直面した課題を改善しながら、複数のAIプロダクト開発で蓄積した経験とノウハウを仕組み化し、日本企業向けサービスとして提供した形です。
Global AI Labの主な特徴
「Global AI Lab」では、日本側で要件定義や設計、品質管理を担いながら、インドやベトナムを中心としたグローバル開発体制と連携します。顧客伴走型のオフショアAI開発として、主な特徴は次の4点です。
- 生成AIやRAG、AIエージェントなどに対応したAI開発チームの組成
- AI戦略立案や要件定義、PoC設計など上流工程からの伴走支援
- 日本側のPMやSEによる品質管理とプロジェクト進行管理
- グローバル開発体制を活用した大規模AI開発への対応
また、東京大学や東京工業大学、インド工科大学(IIT)出身者を中心とした開発チームが、設計や品質管理、プロジェクト推進を担当します。クラウド型マルチテナントRAGエンジンを自社開発し、オンプレミスやプライベートクラウド環境への導入にも対応する構成です。
Global AI Labのサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社コマースロボティクス |
| 発表日 | 2026年5月11日 |
| 対象サービス | Global AI Lab |
| 主な機能 | AI開発チームの組成 上流工程からの伴走支援 日本側PM・SEによる品質管理 |
| 対象企業 | AIエージェント導入を進めるSaaS企業 大手企業 中堅企業 |
| 料金体系 | ラボ型契約(準委任契約) |
| 注力領域 | AIエージェント開発 AI画像認識開発 フィジカルAI開発 |
trends編集部の一言
AI開発人材の採用難が続く中で、日本側の品質管理と海外開発体制を組み合わせる取り組みは、注目したい動きだと感じます。特に、PoC止まりになりやすいAI開発で、上流工程から伴走支援を行う点は、実運用を見据えた企業にとって検討材料になりそうです。
また、AIエージェントやRAG(検索拡張生成)の導入では、開発そのものだけではなく、要件整理や運用設計の負荷が課題になる場面も少なくありません。設計や品質管理を日本側で担いながら、グローバル開発体制を活用する構成は、開発リソース不足への対応策として、参考になるのではないでしょうか。
今後はAI開発コストと品質の両立をどう実現するかが、多くの企業にとって重要な論点になりそうです。オンプレミスやプライベートクラウドへの対応を含め、セキュリティや運用面を重視する企業からも関心を集める可能性があります。
References
- ^ PR TIMES. 「【コマースロボティクス】顧客伴走型のオフショアAI開発サービス「Global AI Lab」を提供開始 | 株式会社コマースロボティクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000087427.html, (参照 26-05-11).
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