【時間がない人向け】記事の3行要約
- AppleがVision Proを6月28日から日本、中国本土、香港、シンガポールなどで販売開始
- Vision ProはvisionOSを搭載し、目や手、声で操作可能な空間コンピューティングデバイス
- 販売開始時には2,000以上のアプリが利用可能で、価格は599,800円から
Apple Vision Pro、日本や中国本土など新たな国と地域で6月28日に販売開始
Appleは2024年6月10日、Vision Proを日本、中国本土、香港、シンガポールでは6月14日に予約注文を開始し、6月28日から販売すると発表した。オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、英国では6月28日に予約注文を開始し、7月12日に販売が開始される。[1]
Vision Proは革新的なオペレーティングシステムであるvisionOSを搭載し、直感的な空間ユーザーインターフェイスと、目や手、声で操作できる入力システムを備えている。visionOSはiOS、iPadOS、macOSでの技術とデザインのイノベーションを基盤とし、Appleのエコシステムとシームレスに連係する。
App Storeでは販売開始時に、Vision Pro向けに設計された2,000以上のアプリのほか、150万以上の対応iOSおよびiPadOSアプリ、Mac仮想ディスプレイを使ったMacアプリが提供される。価格は599,800円からで、256GB、512GB、1TBのストレージ容量を選択できる。
visionOS搭載のVision Pro、空間コンピューティングで働き方やエンタメ体験を変革
AppleのティムクックCEOは、Vision Proが空間コンピューティングの魔法を世界中のより多くのユーザーに届けられることに熱意を示した。無限のキャンバスでの作業や共同作業、3Dでの思い出の追体験、独自の没入型映画体験など、不可能を可能にする新しい空間体験を楽しめると述べている。
今秋に無料アップデートで提供されるvisionOS 2は、写真の3D化、ホームビューへのアクセス、Mac仮想ディスプレイ、トラベルモード、ゲストユーザー機能、マインドフルネス、Safariの機能強化など、空間コンピューティングの活用範囲をさらに広げる。主要な生産性アプリ、ストリーミングサービス、スポーツコンテンツ、ゲームなど、幅広いジャンルのアプリが利用可能だ。
micro-OLEDディスプレイやデュアルチップ設計のAppleシリコンなど、最先端のハードウェア技術も Vision Proの特長である。パワフルなアクセシビリティ機能、没入型の教育アプリ、高度なプライバシー保護など、Appleの価値観も製品に組み込まれている。ユーザーの目の前に魔法のようにデジタルコンテンツを表示する空間コンピューティングは、人々の生活を大きく変えていくことだろう。
trends編集部「K」の一言
Apple Vision Proの登場は、これまでスマートフォンやタブレットを中心に進化してきたモバイルコンピューティングの新たな地平を切り開くものだ。没入感を追求したVRヘッドセットとは一線を画し、現実世界とデジタルを融合させる独自のアプローチがVision Proの最大の特長と言える。目の前に現れる巨大な仮想ディスプレイで生産性を高めたり、3D空間に写真や動画を配置して思い出を追体験するなど、これまでにないユーザー体験を実現することが期待される。
一方で、高い価格設定やバッテリー駆動時間の短さ、limited editionからのスタートといった点は、ユーザーの間で課題視する声も聞かれる。Vision Proは企業向けのプロフェッショナルツールとしての側面が強く、消費者向けに普及するまでにはまだ時間がかかるかもしれない。価格の引き下げやハードウェアの小型軽量化など、継続的な改良と機能拡張を通じてより身近なデバイスへと進化していくことだろう。
また、現時点では対応アプリの数や種類がまだ限られており、空間コンピューティングならではのキラーコンテンツが見つかっていない印象もある。ゲームやエンターテインメントに加えて、教育、医療、設計、エンジニアリングなど、様々な分野での活用シーンを開拓し、ユーザーに新たな価値を提供し続けることが重要だ。デベロッパーエコシステムの拡大とサードパーティ製アプリの登場に期待したい。
AR/VRや空間コンピューティングの分野では、Meta、Microsoft、Google、Samsungなどの大手テクノロジー企業も独自のデバイスやプラットフォームの開発を進めている。今後、業界の主導権争いが激化し、ハードウェアとソフトウェアの両面でのイノベーションが加速するだろう。Appleの参入によって市場の成長とユーザー体験の向上がさらに促進されることに期待したい。空間コンピューティングは次世代のパーソナルデバイスの姿を示唆しており、私たちの働き方やコミュニケーション、創造性の発揮のあり方を大きく変えていく可能性を秘めている。
References
- ^ Apple. 「Apple Vision Pro、6月28日(日本時間)より新しい国と地域で販売開始 - Apple (日本)」. https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/apple-vision-pro-arrives-in-new-countries-and-regions-beginning-june-28/, (参照 24-06-11).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- 建設業界のDXが遅れている原因と対策方法について解説
- AIスマートグラス「Frame」が全世界で販売開始。値段と仕様、使ってみた感想を紹介
- 画像や動画を生成できるAI「Krea」の使い方。料金プランの詳細や商用利用の有無を詳しく解説
- 飲食店におけるDXとは?飲食店のDX導入に関する課題と具体的な解決策について解説
- Groq越え?Samba-1を使ってみたら実行速度が異常だった