【時間がない人向け】記事の3行要約
- Microsoft 365 Insiderを対象にExcel for WindowsでInk to Text Penツールが利用可能に
- Ink to Text Penを使うとデジタルペンで手書き入力したテキストを自動的にテキストに変換可能
- 直線選択ジェスチャーでセルを選択し、スクラッチアウトジェスチャーでセルの内容を削除できる
Excel for WindowsでInk to Text Penツールの提供開始
2024年4月30日、Microsoft 365 Insiderを対象にExcel for WindowsでInk to Text Penツールの提供が開始された。デジタルペンやスタイラスを使って手書きした内容を自動的にテキストに変換しながら、セルに素早く入力することが可能になる。[1]
Ink to Text Penツールを使用するには、Drawタブから選択する。タッチ対応デバイスでは自動的にDrawタブが有効になるが、そうでない場合は「File > Options > Customize Ribbon」からチェックボックスをオンにする必要があるので注意が必要だ。
Ink to Text Penツールを選択すると、アクティブなシートが拡大表示され特定のセルを狙いやすくなったり、セル上に文字を書くと既存の内容が上書きされる形でテキストが入力されたりする。また、直線選択ジェスチャーで複数のセルを選択したり、スクラッチアウトジェスチャーでセルの内容を削除することも可能だ。
Ink to Text Penの動作要件と既知の問題点
Ink to Text Penを使用するにはデジタルペンやスタイラスが必須であり、その他の入力形式には対応していない。また、Windows 11 (23H2) の最新バージョンと2023年10月31日のアップデート (KB5031455) が必要となる。
現時点での既知の問題として、ウィンドウ枠を固定したスプレッドシートではInk to Text Penが正しく動作しない可能性があるようだ。
Ink to Text Penは手書き入力をサポートすることで、Excel for Windowsのユーザビリティ向上に寄与するだろう。特にペン入力に慣れているユーザーにとっては、キーボードを使わずにサクサクとデータを入力できる強力なツールになりそうだが、一方で動作要件や既知の不具合には注意が必要であり安定性の確保が求められる。
trends編集部「K」の一言
Ink to Text Penの登場により、Excelでのペン入力の利便性が大きく向上することは間違いないだろう。手書きメモをデジタルデータに変換する作業は、これまでも様々なアプリで可能だったが表計算ソフト上でシームレスに行えるのは画期的だ。特に会議中のメモ取りやアイデアスケッチなど、即興的なデータ入力シーンでの活躍が期待できる。
一方で、手書き認識の精度については未知数の部分もある。人によって字体や書き方は千差万別であり、どこまで正確にテキスト化できるかは実際に使ってみないと分からない。誤認識によるデータの混乱を避けるため、変換結果を必ず目視確認する習慣をつけておくことをおすすめしたい。
Ink to Text Penが実用的なツールとして定着するには、手書き認識エンジンの継続的な改善が欠かせない。ユーザーから寄せられるフィードバックを基に、認識精度の向上とより自然な変換を目指してほしい。将来的には手書きの特徴から筆者を識別する機能など、さらに高度な活用法も考えられるかもしれない。
Excelは表計算の枠を超えて、様々なデータ処理シーンで使われるようになっている。その入力インターフェースにペンが加わったことで、表現の幅が大きく広がるだろう。Ink to Text Penの登場を機に、Excelでのデータ活用がより直感的で創造的なものへと進化していくことを期待している。
References
- ^ Microsoft 365 Insider. 「Ink to Text Pen now available in Excel for Windows」. https://insider.microsoft365.com/en-us/blog/ink-to-text-pen-now-available-in-excel-for-windows, (参照 24-04-30).
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