日本精工のエンジニアリングチェーン変革プロジェクトにおいて、3DA製造図の3D表現基盤として「XVL」を採用
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- 発表元
- ラティス・テクノロジー株式会社
- 配信日時
- 2026年10月21日 15時00分
- 転載日
- 2026年10月22日
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ラティス・テクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鳥谷 浩志、https://www.lattice.co.jp/、以下、ラティス)は、日本で最初の軸受(ベアリング)メーカーであり、世界有数の自動車部品・産業機械向け製品メーカーである日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長・CEO:市井 明俊、以下、NSK)が推進するエンジニアリングチェーン変革(Engineering Chain Management、以下「ECM」)プロジェクトにおいて、3DA製造図の3D表現基盤として、ラティスの超軽量3Dデータ形式「XVL」が採用されたことをお知らせします。業務での実運用は9月から運用が開始されています。
NSKは、世界に86の生産拠点と200以上の事業拠点を展開し、グローバルに製品を提供しています。事業環境の変化に迅速に対応しながら高い品質を維持するため、ものづくりプロセス全体の情報連携の高度化に取り組んでおり、これをECMプロジェクトと呼んでいます。今回の取り組みは、このECMプロジェクトの一環として推進されるもので、3DA製造図を活用した設計・製造連携の強化を通じて、顧客への提供価値である高品質と短納期の実現を目指しています。
背景:2D図面中心の業務から設計・製造データ連携の高度化へ
NSKは1916年の創業以来、ベアリングをはじめとする製品の開発・製造を通じて、幅広い産業を支えてきました。一方で、自動車事業および産業機械事業では、設計変更への迅速な対応と高い品質水準の維持が求められています。OEM向け製品では個別仕様への対応も多く、設計から製造まで正確な情報伝達が重要な課題となっています。
従来は2D図面を中心に業務が行われており、図面だけでは表現しきれない情報を別資料や担当者の経験によって補完するケースもありました。また、生産準備工程ではシステムへの転記作業が必要となる場面があり、工数増加やヒューマンエラーのリスクが課題となっていました。
ECMプロジェクトが目指す高品質・短納期の実現
こうした課題に対応するため、NSKではECMプロジェクトを推進し、業務プロセスとデータ連携の両面から改革を進めています。本プロジェクトでは、設計・製造のデータ連携を以下の3つのステップで捉えており、最終的にスマートファクトリーの実現をゴールとしています。
- ステップ1:生産準備のデータ連携(今回の取り組み)
- ステップ2:工場システムとのデータ連携
- ステップ3:スマートファクトリーの実現
今回取り組むステップ1では、3DAモデルの情報を生産準備工程へ直接連携することで、設計から製造へのデータ活用基盤を構築します。この基盤を段階的に発展させることで、製造工程のデータをリアルタイムに把握・活用し、品質管理や設備保全、製品トレーサビリティの高度化を実現するスマートファクトリーへとつなげていきます。
現在は、このロードマップの基盤となる「ステップ1」のフェズであり、一気に完成形を目指すのではなく、まずは設計から生産準備への情報流通を抜本的に変え、確実に効果を出すことで、顧客への提供価値である高品質と短納期の実現を目指しています。
XVL採用の決め手:3DA製造図を現場で活用するための基盤
NSKでは、3DA製造図を設計部門だけでなく、生産準備や製造現場を含む幅広い関係者が活用できる環境の実現を重視しました。その中で、以下の4つの要件を満たす「XVL」が3DA製造図の3D表現基盤として採用されました。
- 軽量な3Dデータにより、国内外の拠点へ効率的に展開できること
- 専用CADを保有しない関係者でも、Webブラウザを通じて同一の3Dデータを参照できること
- 3D形状に寸法、公差、注記などの属性情報を紐付けて管理でき、一貫性を確保できること
- 統合管理された属性情報をデジタルデータとして活用し後工程の自動化や連携が容易であること
これにより、設計部門だけでなく、生産準備や品質管理などの部門においても同じ情報を共有できる環境の整備を進めています。
内製システムとXVLを連携し、設計から生産準備へのデータ活用を推進
NSKでは、生産準備工程へのデータ連携を実現するため、独自の「デジタル製造図作成システム」を内製しています。同システムでは、3Dモデルに寸法や注記などの属性情報を付与し、XVL形式の3DA製造図としてWebブラウザ上で閲覧することが可能です。
設計者が3D CADで作成した3Dモデルは、「XVL Converter Advanced」によってXVLへ変換されます。その後、「XVL Web3D Manager」に格納され、「デジタル製造図作成システム」と連携します。
さらに、設計データ管理用のPLMシステムに登録された設計情報を「XVL Processor」によってXVL形状へ統合することで、生産準備担当者は属性情報を含む3DA製造図をブラウザ上で参照できる環境の整備を進めています。
取り組みによる効果
本取り組みでは、以下の効果が見込まれています。
- 人手による転記作業の削減
- 入力ミスや反映漏れに起因する品質リスクの低減
- 設計情報と属性情報の一元活用による業務効率向上
また、3DA製造図に付与された属性情報を活用し、加工図や工程設定表、見積シートなどの帳票を自動作成する仕組みの検討も始めています。
今後の展望
今後、NSKでは生産準備工程での活用を起点として、3DA製造図の活用範囲を段階的に拡大していきます。現場が円滑に活用できる環境づくりを進めながら、データ活用基盤の整備・定着を図り、将来的なスマートファクトリーの実現につなげていきます。
ラティスは今後も、XVLを通じて、製造業における設計から製造までのデータ活用と設計・製造連携を支援し、現場で無理なく活用・定着できるデジタル環境の構築に貢献してまいります。
関連情報:日本精工株式会社様による講演レポートを公開
2026年5月22日に開催したラティス主催イベント「製造業DX×3Dセミナー2026」より、日本精工株式会社様による講演『3DA製造図による設計と製造の連携』のレポートを公開いたしました。本レポートでは具体的な取り組みを詳しくご紹介しています。
- 製造業DX×3Dセミナー2026 講演レポートは こちら
用語説明
- XVLとは、ラティス・テクノロジーが開発した、世界トップ水準の3D基本性能を持つ3D軽量化技術です。製造現場に蓄積された3次元CADの大規模データを活用するソリューション基盤として、国内外の数多くの企業で採用されています。
- XVLはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

ラティス・テクノロジー株式会社(Lattice Technology Co.,Ltd.)
本社 : 〒162-0821 東京都新宿区津久戸町1-2 あずさセンタービル4階
代表 : 代表取締役社長 鳥谷 浩志
資本金 : 7億円
事業内容: 超軽量3DフォーマットXVL関連ソフトウェアの開発・販売、コンサルティングなど3Dデータ活用のソリューションサービス提供
URL : https://www.lattice.co.jp/








