実は狙われてるあなたのスマホ。セキュリティ対策はどうしたらいいのか?

実は狙われてるあなたのスマホ。セキュリティ対策はどうしたらいいのか?

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サイバー攻撃による企業の被害が注目されていますが、スマホがサイバー攻撃のターゲットになる可能性もあります。

これまでサイバー攻撃に使うマルウェア(悪意のあるウイルス)の生成には、高度なスキルが必要でした。しかしAIやサービスの多様化により、以前に比べてサイバー攻撃の手段を手軽に入手できるのが懸念点です。

スマホがマルウェアに感染すると、重要な情報が盗み出されて不正利用される可能性があります。

そこで今回はスマホのセキュリティ対策の重要性や、ウイルスに感染したときの対策方法について解説します。

スマホのセキュリティ対策が重要な理由

スマホの普及に伴い、マルウェア感染やフィッシング詐欺といったセキュリティリスクが増大しています。具体的なセキュリティリスクと内容は下記の通りです。

偽のセキュリティ警告アプリ マルウェアが「ウイルスが検出されました」といった偽の警告を表示し、リンクをクリックさせて悪質なアプリをインストールさせたり個人情報を入力させたりします。
フィッシングサイトへの誘導 銀行やオンラインショップを装ったSMSやメールで偽のリンクを送信し、正規サイトに似た偽サイトに誘導してログイン情報やクレジットカード情報を盗む手口です。
無料アプリを装ったマルウェア 公式アプリストア外で配布される無料アプリを装ったマルウェアが、インストール後にスマホのデータを盗んだり不正な広告を表示するなどの活動を行います。

上記のような危険性があるため、端末を守るためには適切なセキュリティ対策が必要です。特にOSやアプリのアップデートを欠かさず行い、ウイルス対策ソフトを導入することがスマホの安全を保つための基本的な方法です。

生成AIによりウイルス作成が容易に

生成AIの利用により、マルウェア作成に必要なコードを容易に生成可能です。個人でマルウェアを生成できるとなると、企業単位での大規模な攻撃だけでなく個人単位の小規模な攻撃による被害も増えるかもしれません。

生成AIによるウイルス作成の具体例として、フィッシング詐欺用の偽メールや悪意のあるWebページを作成することが挙げられます。

このような偽ページには、ユーザーのログイン情報を詐取するための偽ログイン画面が含まれている場合があります。これらのフィッシング用偽ページはセキュリティ製品による検出が困難であるため、攻撃者に悪用される可能性が高まります。

マイニングウイルスによる不正利用も

スマホが突然高温になる場合、仮想通貨のマイニングに悪用されている可能性があります。マイニングウイルスに感染すると不正なアプリがスマホのCPUを使い、仮想通貨のマイニングを行います。

マイニング(Mining)とは仮想通貨の取引を承認し、新しい通貨を生成するための作業プロセスです。第三者のデバイスでマイニングすることにより、攻撃者は計算リソースをタダで利用して自分の利益のために仮想通貨を獲得できるのです。

マイニングウイルスはユーザーに気づかれないように、他人のデバイスを利用して報酬を不正に得るものです。これにより端末の過熱やバッテリーの消耗が激しくなり、デバイスの性能が低下することがあります。

スマホがウイルスに感染したときの兆候

スマホがウイルスに感染した場合、下記の兆候が表れる可能性があります。

  • 端末が急に高温になる
  • バッテリーの消耗が異常に早くなる
  • 予期しないアプリがインストールされている
  • 画面に不審なポップアップが表示される
  • 動作が遅くなる
  • 知らない間にデータが送信される

各内容について詳しく解説します。

端末が急に高温になる

ウイルスに感染したスマホはCPUリソースを過度に使用されるため、端末が急に高温になることがあります。高温状態が続くとスマホの性能が低下し、長期的なダメージを受ける可能性があります。

これを防ぐためにはセキュリティ対策を強化し、ウイルス感染のリスクを最小限に抑えることが重要です。

バッテリーの消耗が異常に早くなる

ウイルス感染により不正なアプリがバックグラウンドで稼働し続けると、バッテリーの消耗が異常に早くなるのが特徴です。

この異常なバッテリー消耗はデバイスの寿命を縮めるだけでなく、日常の利用にも支障をきたす可能性があります。セキュリティソフトを使ってウイルスを検出し、早急に対処することが求められます。

予期しないアプリがインストールされている

意図しないアプリが勝手にインストールされている場合、ウイルスに感染している可能性があります。これらの不正アプリは個人情報を盗んだり、他のデバイスに感染を広げたりする危険性があります。

このような状況を避けるためにもセキュリティソフトでのスキャンを定期的に行い、不審なアプリはすぐに削除することが重要です。

画面に不審なポップアップが表示される

画面に不審なポップアップが頻繁に表示されることも、ウイルスに感染している兆候だと考えられます。これらのポップアップはユーザーを騙して個人情報を入力させたり、さらに有害なソフトウェアをインストールさせたりするための手段です。

不審なポップアップが表示された場合はすぐに対策を講じ、セキュリティを強化することが必要です。

動作が遅くなる

ウイルスがデバイスに感染するとCPUやメモリが過剰に使用されるため、動作が遅くなることがあります。これによりアプリの起動や操作が遅延し、ストレスを感じることが増えるでしょう。

端末のパフォーマンスを維持するためにはウイルスの除去や、不要なアプリの削除が不可欠です。

知らない間にデータが送信される

ウイルスに感染すると知らない間に、デバイスから個人情報やデータが送信される可能性があります。このようなデータ流出はプライバシーやセキュリティに重大なリスクをもたらします。

データ流出を防ぐためにはウイルス対策ソフトを使用して感染を防ぎ、データの保護を徹底することが重要です。

セキュリティトラブルが起きたときの対処法

端末をインターネットから切断する

セキュリティトラブルが発生した場合、最初に行うべきことは端末をインターネットから切断することです。インターネットからデバイスを遮断することで、不正アクセスやデータの流出を防止できます。

特に公衆Wi-Fiなど安全性の低いネットワークに接続している場合は、迅速に接続を解除して被害の拡大を防ぎましょう。

ウイルススキャンと不正アプリの削除

セキュリティソフトでウイルススキャンを行うことで、感染したファイルや不正なアプリを特定して迅速に削除できます。

ウイルスが検出された場合は早急に対応することで、被害を最小限に抑えられます。

OSやアプリのアップデート

ウイルスや不正アクセスの多くは、OSやアプリの脆弱性を突いて行われます。そのためセキュリティトラブルが発生した際には、OSやアプリを最新のバージョンにアップデートすることが重要です。

これにより既知の脆弱性を修正し、再度の攻撃を防止できます。

データのバックアップ

セキュリティトラブルに備えて、重要なデータは定期的にバックアップを取っておくことが不可欠です。トラブル発生時にデータが失われた場合でも、バックアップがあれば迅速に復旧が可能です。

特にクラウドサービスや外部ストレージを活用して、複数の場所にデータを保管しておくと安心です。

セキュリティ専門家への相談

自分自身でのセキュリティ対策に自信がない場合は、セキュリティ専門家に相談して再発防止策を講じることが重要です。専門家の助言を受けることでトラブルの原因を明確にし、今後の対策をより効果的に実施できます。

特に大規模な被害が予想される場合は、早めに専門家のサポートを受けることが賢明です。

【無料】スマホのセキュリティ対策アプリ3選

無料で利用できるスマホのセキュリティ対策アプリの中から、AndroidとiPhoneの双方に対応しているアプリを厳選しました。各セキュリティアプリの特徴や対応デバイスについて詳しく解説します。

アバスト「モバイルセキュリティ」

アバストの「モバイルセキュリティ」はウイルスブロックやプライバシー保護、デバイスパフォーマンス向上、デジタル習慣の管理など多くの機能を利用できる無料アプリです。

オンライン・オフラインの両方でスマホを守ることができ、世界で1億回以上インストールされているのが特徴。毎月約200万件の攻撃を検出・ブロックしており、信頼性と機能面が魅力のセキュリティアプリです。

より高いセキュリティや広告非表示を求める場合は、有料版の「アバスト プレミアム セキュリティ」にアップグレードが可能です。

対応デバイス:iPhone・Android・iPad

アバストの「モバイルセキュリティ」をGoogle Playで

アバストの「モバイルセキュリティ」をApple Storeで

カスペルスキー「インターネットセキュリティ」

カスペルスキーの「インターネット セキュリティ」はウイルス対策や危険なWebサイトへのアクセスブロック、ネット決済時の安全確保などの機能を提供しています。

シンプルなアプリ内表示で使いやすく、初めての方でも使いやすいのが特徴。端末のメモリ負荷が軽減される設計で、バッテリーや通信速度に影響が少ないのも魅力です。ただし、マルウェアの自動スキャンやフィッシング対策、アプリの暗証番号ロック機能は課金が必要です。

対応デバイス:iPhone、Android、iPad

カスペルスキー「インターネットセキュリティ」をGoogle Playで

カスペルスキー「インターネットセキュリティ」をApple Storeで

マカフィーセキュリティサービス

マカフィーセキュリティサービスはウイルスやスパイウェア対策、迷惑メール防止、フィッシング対策、脆弱性スキャンなど多彩なセキュリティ機能を提供しています。

スマホの盗難防止に特化した機能が優れており、端末の位置情報表示や拾った人の顔写真の自動撮影、遠隔操作によるメッセージ表示などが可能。インターネット上の脅威だけでなく、盗難リスクにも対応するセキュリティアプリです。

また、複数のデバイス保護などの一部機能は課金が必要です。

対応デバイス:iPhone、Android

「マカフィーセキュリティサービス」をGoogle Playで

「マカフィーセキュリティサービス」をApple Storeで

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