今の職業で必要とされるスキルや新しい職業に就くために必要なスキルを獲得することを目指す「リスキリング」。国を挙げて推進されている概念ですが、現状はどのような効果をもたらしているのでしょうか。
株式会社Warisは、リスキリングプログラム等の情報提供を行う「Warisキャリアシフトプラットフォーム」のご登録者を対象に「リスキリングの効果に関する調査」を実施しました。[1]
この記事では、リスキリングに関する実態と、リスキリングがうまくいく要因に関してアンケート調査を元に解説します。
リスキリング(学び直し)経験の有無
リスキリングの経験に関する調査では、76.6%の人が経験があると回答しており、多くの人が新しいスキルの習得に前向きだということがわかりました。リスキリングをするに至った具体的な理由には、どのようなものがあるのでしょうか
リスキリングの目的
リスキリングの目的に関する調査では、「仕事の領域を広げたいから」(59.0%)が最も多く、「必要とされるスキルの変化に対応していきたいから」(58.5%)、「今後に向けて現状のスキルでは不安を感じているから」(55.7%)と続きました。
上位3つに多くの票が集まっており、これからの時代に向けて新しいスキルを身につけたい人が多いことが伺えます。
リスキリングの効果の有無
83%以上の人がリスキリングの効果を感じているようですが、どういうところで効果を実感したのでしょうか。
リスキリングの効果を実感した内容に関する調査では、「新しいスキルが身についた」(75.2%)が最も多く、「視野が広がった」(71.9%)、「仕事へのモチベーションが上がった」(39.2%)と続きました。
リスキリングにより多くの人が、新しいスキルが身についたことや視野が広がったという効果を実感しているようです。このようにリスキリングの効果を出せた人にはどのような要因があったのでしょうか。
効果を出せた要因
リスキリングの効果を出せた要因に関する調査では、「効率的な学び方(オンライン/通学など)」(53.6%)が最も多く、「適格な学習内容を選択できたこと」(44.4%)、「コミュニティの存在(情報共有/教えあうなど)」(41.8%)と続きました。
アンケート結果によると、リスキリングで結果を出すには自分にとって効率的な学習方法で、スキルアップに適格な学習内容を選択することが必要だということが伺えます。
また、同じ境遇で学習している人同士で情報共有したり、わからないところを教え合えるコミュニティの存在もリスキリングを成功させる主な要因だということがわかります。
References
- ^株式会社Waris. 「リスキリングの効果に関する調査」. https://waris.co.jp/21845.html, (参照 2023-09-07).
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