株式会社LoiLoは教育現場向けWebフィルタリングサービス「ロイロWebフィルタ」に新機能を追加し、アップグレードを実施したことを発表した。このアップデートではAI技術を活用した新機能が実装され、より安全かつ効果的な授業中のWeb利用が可能になっている。特筆すべき点として、AIによる即時のカテゴリ更新機能が追加され、最新の有害サイトを迅速にブロックできるようになった。^[1]

新機能の中核を成すのは、教員が直接アプリから生徒のWeb閲覧を許可・制御できる機能だ。例えばYouTube全体を生徒閲覧禁止にしていた場合でも、教員が特定の動画のみを許可することが可能になった。また、Web利用履歴や端末のアクセスログの取得、夜間のWeb使用制限など、教育現場のニーズに対応した機能も備えている。

ロイロWebフィルタはクラウド型のAI（ChatGPT）フィルタリングサービスとして開発されており、授業中のWeb利用を安全かつ効果的にすることを目的としている。さらに、ロイロWebフィルタを購入すると、授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」が無償で利用可能になるなど、教育機関にとって魅力的な提案となっている。

ロイロWebフィルタの新機能まとめ

	主な機能	利点
AI技術活用	即時カテゴリ更新	最新の有害サイトをブロック
教員による制御	アプリからの閲覧許可設定	柔軟なWeb利用管理
ログ機能	Web利用履歴・アクセスログ取得	生徒のWeb利用状況把握
時間制限	夜間Web使用制限	適切な学習時間管理
連携サービス	ロイロノート・スクール無償提供	総合的な学習支援

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AIフィルタリングについて

AIフィルタリングとは、人工知能技術を活用してWeb上のコンテンツを分析し、適切にフィルタリングを行う技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

リアルタイムでのコンテンツ分析と判断
新しい脅威や有害サイトの迅速な検出
コンテキストに基づいた柔軟なフィルタリング

ロイロWebフィルタで採用されているAIフィルタリング技術は、ChatGPTを活用している点が特徴的だ。ChatGPTを活用していることによって、全世界のWebサイトのカテゴリを常に更新し新しく作成されたWebサイトも即座に判定することができる。

trends編集部「K」の一言

ロイロWebフィルタのアップグレードは、教育現場のデジタル化に伴う重要な対応策として評価できる。特にAI技術を活用した即時カテゴリ更新機能は日々変化するインターネット環境において、生徒たちを最新の脅威から守る上で非常に有効だ。また、教員が直接アプリから生徒のWeb閲覧を制御できる機能は、授業の柔軟性を高めデジタルコンテンツを効果的に活用する機会を増やすだろう。

一方、AIによるフィルタリングの精度や誤検知の可能性については今後も注視が必要だ。特に教育目的で利用されるコンテンツが不適切にブロックされないよう、継続的な改善と調整が求められる。また、生徒のプライバシー保護の観点から、Web利用履歴やアクセスログの取得・管理方法についても慎重な運用が必要になるだろう。

今後の展開としては、より細かな粒度でのコンテンツフィルタリングや教科別・学年別のカスタマイズ機能の追加が期待される。さらに、生徒の情報リテラシー教育と連携したフィルタリング機能の開発など、単なる制限ツールではなく生徒の成長を支援するプラットフォームへと進化することを期待したい。ロイロWebフィルタの今回のアップグレードは、そうした方向性への重要な一歩と言えるだろう。