Google CloudがCodeMenderの新機能などを発表、プレビューで脆弱性検証の隔離が可能
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Google Cloudは、Google Cloud Security Summitで、エージェント時代の安全な開発やシステムの保護、機械の速度での防御に向けた更新を発表しました。CodeMenderは、機械の速度でコードの脆弱性の発見と修正を支援する自律型のコードセキュリティエージェントです。[1]
この記事では、CodeMenderに加わったプレビューの新機能や、一般提供となったAuth Managerなどエージェント向けの制御でできることを解説します。使い始める場所と利用前に確かめる条件も整理します。
CodeMenderを含むセキュリティ機能の更新
今回の更新は、コードの脆弱性への対処と、エージェントのIDやネットワーク、コンテンツの制御にわたります。CodeMenderは発表時点でプレビューです。[1]
CodeMenderによる脆弱性対処
CodeMenderはセキュリティをソフトウェア開発ライフサイクルに深く組み込み、手作業の選別の滞りも解消できます。7月のプレビュー開始以降、数百の顧客が機械の速度での脆弱性の発見と修正に使いました。
CodeMenderが連携するGemini 4 Argonを含む複数のモデルは、未知の脆弱性の特定や悪用される前のテスト済みパッチの生成などの能力をもたらしえます。発表時点でプレビュー中のCodeMenderには、安全な隔離と柔軟なスキャンの新機能が加わりました。
プレビューのCodeMenderは、脆弱性の検証とエクスプロイトの模擬を、利用者が選ぶオペレーティングシステムレベルのサンドボックスか隔離された仮想マシンに隔離します。ローカルへの書き込みとコマンド実行に人の確認を加え、悪意のあるエクスプロイトやゼロデイの試験が想定外に進む危険の低減に役立つ仕組みです。
プレビューのCodeMenderでは、スキャン範囲を特定のフォルダやリポジトリ全体、前回のスキャン以降の変更ファイルのみから選べます。ファイル数を細かく調整し、速さと費用を最適化できます。
Google CloudのID制御
Google Cloudは、実行場所を問わず、エージェントに同じ企業向けの制御を適用する統一的な枠組みを提供します。この枠組みをトランザクション単位で適用する新たな制御のうち、IDに関する主な制御は以下の通りです。
Auth Managerは、OAuth 2.0/PKCEのフローを自動化し、ユーザーから委任されたトークンを更新します。プレビューのAgent Identity JWT supportは、固定の長期APIキーなしでAWSやAzure、オンプレミスのバックエンド、MCPサーバーへの認証を可能にします。
Model Armorのプレビュー機能
プレビューのModel Armor custom topic detectorは、エージェントに話題の順守を適用できます。独自のプロンプトベースのルールで、話題に沿ったやり取りと外れたやり取りを識別します。
Wizの機能と取り組み
WizとGoogle Cloudは、アプリケーションの深く自律的な理解やセキュリティの文脈、脅威インテリジェンスを組み合わせています。プレビューのWiz AI SASTは、エージェント型の推論でアプリケーションの振る舞いを理解し、複雑な業務ロジックの欠陥を見つける機能です。
プレビューのWiz AI SASTは、コードの弱点をWiz Security Graph上のインフラの文脈と関連付け、重要なリスクを優先できます。悪用できる攻撃経路は、Green AgentとCodeMenderで修正が可能です。
Wizは、自律型ワークロードを構築・実行する場所を問わない保護を掲げています。Google CloudとGemini platformで構築・拡張する組織の自律型アプリケーションは、コードからランタイムまでが保護の対象です。
Wizは自律型アプリケーションやエージェント、インフラを検出・マッピングし、目的や能力、権限の分析で隠れたリスクを見つけます。Wiz Security Graphの文脈と組み合わせ、複雑な攻撃経路やランタイムの脅威を示して優先順位付けを支援します。
Wiz Defendの連携機能
Wiz DefendとGoogle Security Operationsは共通のデータモデルで動作し、どちらでも脅威を調査できます。製品間の双方向の同期に加え、Google Security OperationsでWiz Content PackとWiz Blue Agentの調査分析も使えます。
Wiz Defendは、Google Threat Intelligenceとも連携しました。最新の知見や最前線の脅威インテリジェンスをWizへ直接取り込めます。
脅威への自律的な対応の仕組み
継続的な監視はワークロード層で進行中の侵害を捉え、テレメトリーをWiz Security Graphへ直接送ります。Google Threat Intelligenceのテレメトリーは防御モデルのランタイムの処理に組み込まれ、エージェント型の脅威ハントを自動で起動します。
自動化されたエージェント型の脅威ハントの役割は、プロセスツリーの再構築と脅威のリアルタイム隔離です。自律エージェントは複雑なアラートを分析し、複数ベンダーのテレメトリーへの相関クエリを1秒未満で実行し、人が最終承認する明確な緩和策を示します。
CodeMenderプレビューの実行環境と連携先
プレビューのCodeMenderは、Gemini Enterprise Agent Platformから一般提供のモデルを利用できます。AI Threat Defenseの中核の構成要素として展開することも可能です。[1][2]
CodeMenderは既存のCI/CDのワークフローに組み込めるほか、軽量なCLIクライアントでローカルの開発環境から直接実行できます。利用者が管理するサンドボックスでのスキャンも設定でき、VS CodeやAntigravityなどの開発ツールと連携します。
CodeMenderなど各機能の提供状態と条件
Auth Managerは一般提供ですが、CodeMenderやModel Armor custom topic detectorはプレビューです。エージェント自身のIDで外部サービスに認証するプレビュー機能のうち、Agent Identityでのデプロイに必要な権限は以下の通りです。[1][3]
| 対象 | Agent Identityでのデプロイに必要な権限(プレビュー) |
|---|---|
| Agent Runtimeへのデプロイ | roles/aiplatform.userの付与を管理者に依頼 |
| Cloud Runへのデプロイ | roles/run.adminの付与を管理者に依頼 |
| 上記2つのデプロイ | カスタムロールや他の事前定義ロールでも権限を取得可能 |
プレビュー機能の規約
エージェント自身のIDによる外部認証とCloud Armor managed rulesはプレビューです。どちらも一般提供前のサービス規約の対象で、現状のまま提供されサポートが制限される場合があります。[1][3][4]
共通の制御の対象環境
Gemini platformやGKEとCloud Run、複数のクラウドのエージェントは、共通の制御の対象です。Agent Compute Engineも対象として発表されましたが、2026年10月22日の発表時点では今後数か月でプレビュー提供する予定でした。[1][5]
Google Cloudは、エンドツーエンドの防御にはネイティブのプラットフォーム制御の拡張が必要だとしています。拡張先は、組織が多様なツールを運用するマルチクラウド環境です。
CodeMenderを含む機能の選び方
Google Cloud上でエージェントやアプリケーションのセキュリティ対策を検討する場合の目的別の候補と、発表時点の提供状態は以下の通りです。
| 目的 | 候補の機能 | 提供状態 |
|---|---|---|
| コードの脆弱性の発見と修正 | CodeMender | プレビュー |
| 認証情報の一元管理 | Auth Manager | 一般提供 |
| 長期APIキーなしの認証 | Agent Identity JWT support | プレビュー |
| データ持ち出しへの境界防御を強化 | Identity-based VPC Service Controls | IAMロール対応は一般提供、Workload Identity Federation for GKE対応はプレビュー |
| エージェントの話題の順守 | Model Armor custom topic detector | プレビュー |
| ワークロードの保護 | Cloud NGFW advanced malware sandbox | 一般提供 |
| ファイアウォールの運用を効率化 | Cloud NGFW project-level resources | 一般提供 |
| エクスプロイト対策の自動化 | Cloud Armor managed rules | プレビュー[1] |
Auth Managerの提供地域は、南北アメリカやヨーロッパ、アジア太平洋の各リージョンです。東京や大阪のリージョンで使う予定がある場合は、Agent Identityのロケーションの一覧で対象のリージョンを確かめます。[6]
出典
- ^ Google Cloud. 「Helping you build and defend at machine-speed in the agentic era」. https://cloud.google.com/blog/products/identity-security/helping-you-build-and-defend-at-machine-speed-in-the-agentic-era, (参照 26-11-04).
- ^ Google Cloud. 「Now in preview: Find and fix software vulnerabilities with CodeMender」. https://cloud.google.com/blog/products/identity-security/find-and-fix-software-vulnerabilities-with-codemender?hl=en, (参照 26-11-04).
- ^ Google Cloud. 「エージェント自身の ID を使用して外部サービスに対して認証する」. https://docs.cloud.google.com/iam/docs/auth-agent-own-identity-external?hl=ja, (参照 26-11-04).
- ^ Google Cloud. 「マネージド ルールの概要」. https://docs.cloud.google.com/armor/docs/managed-rules-overview?hl=ja, (参照 26-11-04).
- ^ Google Cloud. 「Introducing Agent Compute Engine and expanded agent governance」. https://cloud.google.com/blog/topics/ai-infrastructure/introducing-agent-compute-engine-and-expanded-agent-governance?hl=en, (参照 26-11-04).
- ^ Google Cloud. 「エージェント ID 認証マネージャーの概要」. https://docs.cloud.google.com/iam/docs/auth-manager-overview?hl=ja, (参照 26-11-04).
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