Google Cloudがspend capsの一般提供を開始、APIや毎月の自動リセットに対応
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Google Cloudは、Google Cloud Budgetsのspend capsの一般提供を開始しました。spend capsは、対象サービスの推定合計使用費用が予算目標額を超えたときに、指定したプロジェクトでそのサービスの新しい使用を一時停止する機能です。[1][2]
この記事では、spend capsの一般提供での追加機能や使い始める場所を解説します。停止対象は従量課金やCUD対象の新しいリクエストで、Provisioned Throughputは止まらない点も整理します。
コスト管理に関する3つの主要な更新
Google Cloudは、一般提供に合わせて、初期プレビュー以降のフィードバックを基にした3つの更新を加えました。3つの更新は、プログラムによる管理やリアルタイムの可視化、自動の保護策をもたらします。[1]
spend caps APIの公開
Google Cloudは、数百のプロジェクトを手作業で管理する負担に対応するため、spend caps APIを公開しました。既存のCloud Billing Budgets APIから利用でき、保護策をデプロイ手順へ組み込むためのspend caps APIドキュメントも新たに公開しました。
spend caps APIを使うと、プロジェクト内の対象サービスに費用上限をプログラムから適用できます。開発者が新しいサンドボックスプロジェクトを作ったときに上限を適用したり、上限を自動で解除や更新、削除したりすることも可能です。
ただし、適用中の予算は編集も削除もできません。REST APIではPATCHでinputStateをAWAITING_NEXT_PERIODに更新して解除し、次に編集や削除を行います。[2][3]
Cost Reportsの推定費用
AIサービス向けのspend capsは、推定のライブ費用を使い、使用から数分以内に発動します。発動の理由を調べられるように、発動に使われた推定費用をCost Reportsで直接確認できるようになりました。
推定費用は、サービスの正規価格に基づいて計算され、割引やクレジットを含みません。費用上限予算の進行状況バーに出る推定総費用は、実際の費用と異なる場合があります。
費用上限の自動リセット
一般提供前は、上限の発動後に画面から手動で解除するまで使用の停止が続きました。一般提供では、適用中の上限が翌月の初めに自動でリセットされ、止まっていたサービスが再開します。
自動リセットの時期は次の予算期間の開始時で、通常は翌月の1日です。リセット後は予算の費用はゼロに戻り、ステータスは[構成済み]に変わります。
Google Cloudは、再開前に厳格な手動監査を求める統制方針に向けて、手動の操作を従来どおり残しました。同じ予算期間内に予算を編集して解除すると、ステータスは[解除済み]に変わり、完全に正常な機能に戻るまで1時間ほどかかることがあります。
spend capsの費用上限予算を作成する方法
最初のspend capは、Google Cloud Billing Consoleの[予算とアラート]ページから設定できます。複数の費用上限予算は、Cloud Billing Budget APIを使ってプログラムで一括して表示、作成、管理できます。[1][2]
コンソールでの作成手順
費用上限予算の作成の入口は、[新しい予算を作成]です。費用上限を適用する場合は、[アラートのみ]ではなく[費用上限の適用]を選びます。
作成した予算は、[予算]ダッシュボードの[単価の上限のステータス]列で確認できます。有効で未適用の予算は[構成済み]、総推定使用費用が目標額を超えて発動した予算は[適用済み]の表示です。
spendCap予算の作成条件
spendCapを設定した予算には、厳格なフィールド制限が適用されます。作成時に指定する主な値は、次の図にまとめました。[3]
費用上限予算は、ファーストパーティのGoogle Cloud利用者とCloud請求先アカウントに限定され、販売パートナーの請求先アカウントは対象外です。作成に使うCloud Billing Budget APIのHTTPメソッドとURLは、次の通りです。
POST https://billingbudgets.googleapis.com/v1/billingAccounts/billing-account-id/budgets
公式資料からの抜粋:費用の上限予算に Cloud Billing Budget API を使用する(API の呼び出し / REST)。対象版・範囲:公式ドキュメント最終更新日 2026-10-27 UTC時点の記載。
上記のコードでは、ファーストパーティのGoogle Cloud利用者とCloud請求先アカウントの場合に限り、billing-account-idを対象IDに置き換えます。販売パートナーの請求先アカウントは対象外です。
次のJSONは、特定のプロジェクトのGemini APIを対象に、月単位の予算額を$100に設定するリクエスト本文です。
{
"displayName": "My Gemini API Spend Cap",
"budgetFilter": {
"projects": [
"projects/budget-scope-project-id"
],
"services": [
"services/AEFD-7695-64FA"
],
"creditTypesTreatment": "EXCLUDE_ALL_CREDITS",
"calendarPeriod": "MONTH"
},
"amount": {
"specifiedAmount": {
"units": "100",
"nanos": 0
}
},
"thresholdRules": [
{ "thresholdPercent": 0.5 },
{ "thresholdPercent": 0.8 },
{ "thresholdPercent": 1.0 }
],
"notificationsRule": {
"enableProjectLevelRecipients": true
},
"spendCap": {
"inputState": "CONFIGURED"
}
}
公式資料からの抜粋:費用の上限予算に Cloud Billing Budget API を使用する(API の呼び出し / REST)。対象版・範囲:公式ドキュメント最終更新日 2026-10-27 UTC時点の記載。
上記のコードでは、budgetFilterで1つのプロジェクトと1つのサービスに範囲を絞ります。budget-scope-project-idは、Google CloudプロジェクトIDへ置き換えます。
spend capsの利用条件
Google Cloud Budgetsのspend capsは一般提供の機能で、Google Cloudは大規模なワークロードを支援できる段階にあるとしています。利用できるのはファーストパーティのGoogle Cloud利用者で、販売パートナーのアカウントは対象外です。[1][2]
対象サービスの指定範囲
このリリースの対象サービスは、Gemini APIやGemini Enterprise Agent Platform(旧称: Vertex AI)を含む4つです。Cloud RunやCloud Run functionsも含まれ、今後のリリースでサービスが追加される予定です。
費用上限予算には、次の主な制限があります。
提供地域の条件やspend caps自体の料金は、今回の発表に含まれていません。対象サービスの追加時期も同様です。
費用上限を設定しても続く料金
spend capsが発動しても、リソースやデータは削除されません。上限の対象外のサービスやプロジェクトは通常どおり動作しますが、料金が続く費用もあります。
spend caps発動後の扱い
spend capsの発動後は、一時停止される使用と止まらない処理や費用に分かれます。項目ごとの扱いを図にまとめました。
上限が発動すると、spend capsの停止対象は従量課金やCUD(確約利用割引)対象の新しいリクエストです。Provisioned Throughputは止まらず、予約容量のリクエストは通常どおり実行されます。
指定されたサービスの処理中のリクエストは完了まで処理され、料金の対象です。永続リソース(コンピューティングサービスやストレージサービスなど)の継続的な固定使用量も止まらず、料金が続きます。
上限の適用はレポートより高速ですが、即時ではありません。費用レポートの遅れによる超過費用は、通常どおり請求されます。
費用上限予算の管理条件
費用上限の構成や編集、解除の固有権限は、請求先アカウントレベルではbilling.budgets.configureSpendCapです。プロジェクトレベルではbilling.resourcebudgets.configureSpendCapで、ほかの権限も必要です。
事前定義ロールでは、Cloud請求先アカウントに請求先アカウント管理者のロールを付与してもらう方法があります。カスタムロールには、必要に応じてspend capsの権限を追加できます。
spend capsの組織全体への展開の確認点
既定のアラートは、上限の50%、80%、100%で請求先アカウント管理者とプロジェクトオーナーへ自動で送られます。Google Cloudは、適切な担当者をこの役割に設定するよう勧めています。[1]
Early anomaliesとの併用
Google Cloudは、spend capsとEarly Anomalies Detectionの連携を閉じたループの防御と位置付けています。Early anomaliesは、早期の費用シグナルを毎日分析して方向性のある支出変動を通知し、SKUの特定を助ける機能としています。
spend capsは予算超過時に、指定プロジェクト内の対象サービスへの新しい使用を一時停止する機能です。リソースは削除されません。[1][2]
停止対象は従量課金やCUD対象の新しいリクエストです。Provisioned Throughputのリクエストは止まりません。
spend caps導入の進め方
Google Cloudは、spend capsを本番以外の環境から適用するよう勧めています。開発者のサンドボックスやテストクラスター、実験用のAIエージェント環境に、低額で厳しい上限を設定する方法です。
編集部の整理は、次の通りです。
| 場面 | 対応 | 確かめる点 |
|---|---|---|
| 新しいサンドボックスプロジェクトを作る場合 | spend caps APIでプロジェクト内の対象サービスに上限を適用 | デプロイ手順へ組み込めるか |
| 同じ範囲のアラート専用予算がある場合 | 削除してから費用上限予算を新規作成 | 既存の予算は変換できない |
| 超えたくない金額がある場合 | 目標額を少し低めに設定 | 遅れによる超過費用は請求される |
発動の原因を調べる運用を組む場合は、AIサービスの上限でCost Reportsの推定費用を確認できるかを先に試す方法が考えられます。最初の確認は、2026年10月27日(UTC)時点の4つの対象サービスに、使うサービスが含まれるかでしょう。
出典
- ^ Google Cloud. 「Innovate on your own business terms: Google Cloud spend caps now generally available」. https://cloud.google.com/blog/topics/cost-management/google-cloud-spend-caps-now-generally-available, (参照 26-10-30).
- ^ Google Cloud. 「費用の上限の予算を管理する」. https://docs.cloud.google.com/billing/docs/how-to/budgets-spend-caps?hl=ja, (参照 26-10-30).
- ^ Google Cloud. 「費用の上限予算に Cloud Billing Budget API を使用する」. https://docs.cloud.google.com/billing/docs/how-to/budget-api-spend-cap?hl=ja, (参照 26-10-30).
※本記事は公式の一次情報を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合は、以下フォームよりご報告ください。
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