RUN.EDGE株式会社は、AI動画マニュアル「TAGURU」において、自動作成機能を大幅にアップデートしました。
説明音声なしでもマニュアル化する自動作成機能
製造現場では、人手不足や熟練者の高齢化を背景に、作業標準化や技能伝承、外国人材への技術伝達など、現場ノウハウの蓄積・共有がますます重要になっています。一方で、作業動画を撮影しても、説明音声がない、録音環境が悪い、テロップ挿入やカット・トリミングを手作業で行う必要があるなど、マニュアル化には多くの工数がかかっていました。
今回のアップデートにより、普段の作業風景をそのまま撮影した動画からでも、AIが映像を解析し、テロップ生成やページ分割を自動で実行できるようになりました。録音環境や周囲の騒音に左右されにくく、現場で撮影した動画をより手軽にマニュアル化できます。映像と音声の両方がある動画では、双方の情報を組み合わせることで、より精度の高い生成結果が期待できるでしょう。
AIアシストで生成したページの再構成にも対応しました。分割・結合を指定すると、タイトルや手順、ポイントが自動で再生成される仕組みです。作業工程の粒度や現場での使いやすさに合わせてページ構成を調整できるため、手動での再編集よりも効率的にマニュアルを整えられます。
視聴体験と作業効率を高める新機能
「現場向けフリーワード手順動画検索機能」のリリースにより、視聴ユーザーは作業名や設備名、確認したい手順などの言葉を入力すると、必要な手順動画をピンポイントで探せるようになりました。作業前の確認、OJT中の工程見返し、トラブル時の対応手順など、現場の言葉で検索して必要なシーンへ直接アクセスできます。
今回のアップデートで強化された主な機能は、次の5点です。
- 現場向けフリーワード手順動画検索(作業名・設備名・手順などで検索)
- AIアシスト生成マニュアルの自動公開(新規公開または既存マニュアルへの追加)
- 編集時の再生速度に「0.25倍速」を追加(従来の「0.5倍速」よりさらにスロー)
- マニュアル単位でのリピート再生(従来はページ単位のみ)
- メモ入力欄のデザイン改善(動画確認しながら直接編集が可能)
自動公開機能では、AIアシストで生成したマニュアルを処理完了後すぐに視聴ユーザーへ公開できます。既存の資料に追加する場合は、すでに作成済みのものの末尾に、追加される仕組みです。撮影から教育・共有までのスピードが求められる現場での活用を想定した設計です。
ものづくりワールド東京 2026出展
TAGURUは、2026年7月1日(水)から3日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「ものづくりワールド東京 2026」に出展します。
会場では、今回アップデートした最新機能をデモンストレーションを交えて紹介します。具体的には、映像のみの動画からのマニュアル自動生成やAIアシストで生成したページの分割・結合、自動公開、視聴ユーザー向け画面などが対象です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | RUN.EDGE株式会社(東京都港区) |
| 代表取締役社長 | 小口 淳 |
| 対象サービス | AI動画マニュアル「TAGURU」 |
| 主なアップデート | マニュアル自動作成機能の大幅強化(β版)、現場向けフリーワード手順動画検索機能リリース |
| 追加再生速度 | 「0.25倍速」(従来の「0.5倍速」に追加) |
| 自動公開 | AIアシスト生成マニュアルの処理完了後すぐ公開に対応 |
| 展示イベント | ものづくりワールド東京 2026(2026年7月1日(水)~3日(金)10:00-18:00、東京ビッグサイト 西3ホール W22-54) |
| 展示会HP | https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp.html |
| 公式サイト | https://taguru.run/ |
RUN.EDGEのスポーツ映像技術と製造現場への応用
RUN.EDGE株式会社は、富士通株式会社の映像技術事業から独立・カーブアウトして誕生したスタートアップです。「シーン」で社会活動をアップデートするをミッションとして、映像分析技術を核としたプロダクトを展開しています。
野球チーム向け映像分析アプリ「PITCHBASE」は、NPBで90%以上、MLBで50%のシェアを獲得し、マーケットリーダーとしての地位を確立しました。フィールドスポーツ分析アプリ「FL-UX」は、サッカーやバスケットボール、ラグビーなど幅広い競技で活用され、国内外400チーム以上に導入されました。
Jリーグでは30%のシェアを持ち、ヨーロッパを中心に20カ国へ展開しています。
スポーツ領域で培ったシーン再生技術は、ビジネスや製造現場への応用も進んでいる状況です。映像クラウドサービス「RECOROKU」やAI動画マニュアルサービス「TAGURU」など、「見たい」「伝えたい」を支えるソリューションを幅広く提供しています。
trends編集部の一言
NPBで90%以上、MLBで50%のシェアを持つ映像分析技術をベースに、製造現場向けのAI動画資料作成ツールを開発している点は、技術の出自が明確で信頼性の根拠がわかりやすい構造です。製造業向け動画マニュアル市場では、「作成コストの高さ」と「現場での検索性の低さ」が導入障壁として、広く指摘されてきました。「作る」と「探せる」の両方を一つのサービスで担保しようとする設計は、同種サービスの中でも実務定着を意識したアプローチとして注目されます。
今回のアップデートで特徴的なのは、説明音声がない動画でもマニュアル化できる点です。製造現場では機械音や騒音が常にある環境が多く、「きれいな音声で撮影し直す」こと自体が現実的でないケースも少なくありません。業界全体としては、現場導入のハードルをいかに下げるかが普及を左右するテーマとして語られており、録音環境を問わず、運用できる設計は、その課題へ直接応える動きと読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「AI動画マニュアル「TAGURU」、自動作成機能の大幅アップデート&現場向けフリーワード手順動画検索機能をリリース | RUN.EDGE株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000053881.html, (参照 26-07-02).
