BIPROGY株式会社は、レポーティングBIツール「MartSolution」において、生成AIと連携した新機能「MartSolutionレポートコンシェルジュ」の提供を開始しました。
開発の背景となる現場課題
データ活用の高度化に伴い、BIツール上に蓄積されるレポートやデータ量は増加を続けています。特に長期間運用されている環境では、「どのレポートを見ればよいか分からない」「データの意味や傾向を読み取るのが難しい」といった課題が顕在化しています。
この状況を受けて、BIPROGY株式会社は生成AI(Azure OpenAI Service)を活用したデータアクセス性と理解の支援機能を開発しました。
必要な情報にたどり着くための検索負荷やデータ読み取り・分析にかかる手間を軽減する仕組みとして位置づけられています。
コンシェルジュの機能と活用シーン
「MartSolutionレポートコンシェルジュ」は、BIツール「MartSolution」と生成AI(Azure OpenAI Service)を連携させた機能です。対象となるのは、日常的に数値を素早く確認したい現場ユーザーから管理層まで幅広い階層で、自然言語での問い合わせによってデータ活用を支援します。
ユーザーは、専用UIから質問を入力することによって、MartSolution上のレポートやデータに基づいた回答やレコメンドを得られます。
主な活用シーンは、以下の通りです。
- 必要なレポートを迅速に特定したい場面
- 日々の業務で数値を素早く確認する場面
- データの傾向や意味を把握する場面
現場ユーザーから管理層まで、幅広い階層でのデータ活用効率化が期待されています。
既存ガバナンスを維持したAI活用
「MartSolutionレポートコンシェルジュ」の特徴は、生成AIが直接データベースへアクセスするのではなく、MartSolution上に展開されたレポートおよびデータのみを対象に応答を生成する点です。既存の認証・権限管理に基づいて動作するため、従来のガバナンスやアクセス制御のルールを維持したまま、安全にAIによる活用を推進できます。
既存のレポート資産をそのまま活用できるため、新たな定義や環境構築は不要です。業務部門のユーザー自身が、自然言語でデータ分析を行える環境が整い、迅速な意思決定と活用の定着を支援します。
MartSolutionレポートコンシェルジュ概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発元 | BIPROGY株式会社 |
| 機能名 | MartSolutionレポートコンシェルジュ |
| 対象ツール | MartSolution(レポーティングBIツール) |
| 連携AI | Azure OpenAI Service |
| 提供開始 | 2026年3月 |
| 利用要件 | MartSolution最新版モジュール、MartSolutionレポートコンシェルジュオプション、Azure OpenAI Service環境 |
| 展示デモ日程 | 2026年7月16日(木)、7月17日(金) |
| デモ会場 | ANAインターコンチネンタルホテル東京(BIPROGY FORUM 2026) |
trends編集部の一言
BIツール上のレポートが増え続けるにつれて「どれを見ればいいか分からない」という状態が現場に広がりやすい点は、データ活用を推進している組織に共通する課題です。BIツール業界全体としては、ダッシュボードや資料が乱立して必要な数値にたどり着くまでに時間がかかるという情報過多の問題は以前から指摘されてきました。
自然言語インターフェースによる検索・案内の仕組みは、その解消策として、注目を集めています。マーケティング業界の文脈に置き換えても、コンテンツや資料が蓄積されるほど「どのデータを根拠に判断するか」の探索コストが増す構造は業界横断で共通しています。
既存の権限管理やレポート資産を引き継ぎながらAI機能を追加できる設計は、データガバナンスを重視する組織への展開モデルとして、業界全体の動向としても注目される取り組みと言えるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「生成AIでレポート探索とデータ分析を効率化。「MartSolutionレポートコンシェルジュ」提供開始のお知らせ | BIPROGY株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000074398.html, (参照 26-07-02).
