MedTech Group株式会社は、AIプラットフォーム「AI Hippo 医療Loop」に音声入力と自動要約機能を統合した「診療情報提供機能」を発表しました。
診療情報提供機能が解決する地域連携業務の構造的課題
地域連携室や医療事務部門では、患者対応に加えて大量の書類作成業務が発生しています。紹介状・診療情報提供書の作成から、退院調整・転院調整に伴う書類業務の増加、医師や看護師からの情報収集の非効率化まで、課題は多岐にわたります。
これらの多くは、「情報が分散し、書類として再構成する必要がある」構造によるものです。
従来の業務フローでは、医師や看護師、記録から情報を収集して、から書類を作成する流れが一般的でした。診療情報提供機能はこの流れを「情報入力 → 自動整理 → 書類生成」へと転換する設計で開発されています。
担当者は、確認・修正のみで対応可能です。また、書類作成時間の大幅削減などの効果が期待されます。
診療情報提供機能の主な機能と特徴
診療情報提供機能は、音声・テキストの両方から情報を収集し、医療文脈に沿った自動要約と整理を行います。書類作成に関わる主な機能は以下の通りです。
- 音声・テキスト入力による情報収集
- 医療文脈に沿った自動要約・整理
- 紹介状・診療情報提供書の下書き生成
- 退院調整・転院調整書類の作成支援
- 多職種情報の統合・要点抽出
医師の診療内容・看護記録・申し送り情報をもとに、紹介状や退院調整書類が自動的に下書きとして生成されます。Human in the Loopの思想のもと、最終判断は必ず、医療者が行う設計です。
再入力の削減・作業時間の短縮・情報の抜け漏れ防止という3つの効果が実現されます。
AI Hippo 医療Loopのプラットフォーム概要
「AI Hippo 医療Loop」は、医療現場の課題を起点に設計されたAIプラットフォームです。5つの機能群で構成されており、「分断された情報をつなぎ、医療を構造で回す」ことを支援します。
電子カルテの改修不要で30日以内の導入を実現し、院内で情報を完結させるプライベート環境により外部へのデータ流出を構造的に遮断しました。
実証導入施設では、看護記録作成時間を約2時間から30分へと短縮するなど、臨床現場における定量的な成果も確認されました。
AIデータ株式会社の高度なAI技術基盤と、おひさまグループの医療現場の知見を融合して、開発されています。
MedTech Group株式会社の会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | MedTech Group株式会社 |
| 代表取締役社長 | 前田清貴氏 |
| 設立 | 2019年2月 |
| 資本金 | 4000万円 |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門5-13-1虎ノ門40MTビル7階 |
| プラットフォーム名 | AI Hippo 医療Loop |
| 主な機能群 | 音声・要約/医療Loop/チャットHippo/ドライブLoop/インシデントLoop |
| 導入期間 | 30日以内 |
| 公式URL | https://www.medtechgroup.co.jp/ |
trends編集部の一言
看護記録の作成時間が約2時間から30分へと短縮された実績は、定量的なインパクトとして注目に値するでしょう。
業界全体としては、複数の情報源が分散した状態から書類を再構成する非効率は医療分野に限らず、広く共有されてきました。既存の記録や音声から必要情報を自動抽出して書類を生成する仕組みは、業種横断の課題に応答するアプローチとして位置づけられます。
地域連携業務における書類負担は、情報が分散している構造そのものに起因しているという整理は、業界全体として、参考になる視点です。
「情報を書類に再構成する」手作業を減らすアプローチは、医療に限らず、多職種・多部門が連携する組織全般に共通する課題への応答として、注目しておく価値がありそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「紹介状・退院調整書類を自動生成。地域連携の“書類地獄”を解消し残業を減らす音声AI | MedTechGroup株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000180183.html, (参照 26-07-02).
