株式会社pafinは、仮想通貨の自動損益計算サービス「クリプタクト」のAI連携機能「クリプタクトMCPサーバー」に、新たに書き込み機能を追加しました。
クリプタクトの書き込み機能追加により対話で損益計算が完結する仕組み
仮想通貨の損益計算は、計算ツールそのものの活用は進んでいるものの、取引履歴の収集や不足情報の補足は投資家自身がマニュアル作業で行う必要がありました。今回の書き込み機能の追加により、クリプタクトとClaudeやChatGPTなどのAIツールを繋ぐだけで、会話形式での損益計算が実現します。
書き込み機能が対応する主な作業は次の3点です。
- 取引履歴ファイルのアップロード(CSV、API連携、ウォレット接続)
- 未分類取引の解消(枚数不足、価格欠落、未対応コイン)
- 要識別取引の解消(DeFiで自動識別できなかった取引の提案の一括承認)
たとえば「bitFlyerの取引履歴をクリプタクトにアップロードしてください」とプロンプトで指示するだけで、取引履歴が反映されます。また「クリプタクトで枚数が不足しているコインについて、2020年2月1日の時価での購入としてカスタムファイル(User.Custom)を作成のうえ、アップロードして解消してください」のように具体的な条件を伝えることで、不足データの補完まで対話形式で進められました。さらに、Claude in Chrome等のAIツールを活用することによって、取引履歴の収集自体も自動化できます。
クリプタクトにおけるMCPサーバーとプロトコルの概要
MCP(Model Context Protocol)は、AIツールと外部サービスを接続するためのオープンプロトコルです。Anthropic社が提唱するオープン標準で、Claude DesktopやChatGPTをはじめ対応ツールが広がっています。
クリプタクトMCPサーバーは、このプロトコルに基づいてクリプタクトのアカウントに紐づくデータや機能をAIアシスタントに提供する接続口です。公式ドキュメントは https://modelcontextprotocol.io で参照できます。
本MCPサーバーは、無料プランを含む全プランのクリプタクトユーザーが利用可能です。詳細な接続手順はヘルプページで案内されています。
クリプタクトMCPサーバー書き込み機能の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社pafin |
| 対象サービス | クリプタクト(AI連携機能「クリプタクトMCPサーバー」) |
| 利用対象 | 無料プランを含む全プランのクリプタクトユーザー |
| 主な機能 | 取引履歴ファイルのアップロード 未分類取引の解消 要識別取引(DeFi)の一括承認 |
| 連携対応AIツール | Claude、ChatGPT等 |
| プロトコル | MCP(Model Context Protocol) |
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 設立 | 2018年1月 |
| 共同代表取締役 | アズムデ アミン/斎藤 岳 |
| サービスサイト | https://www.cryptact.com/ |
| 会社サイト | https://www.pafin.com/ |
trends編集部の一言
国内20万人以上が利用するプラットフォームが、AIとの対話だけで損益計算を完結できる仕組みを整えた点は注目に値します。業界全体としては、仮想通貨・Web3領域に限らず、複数ツールをまたいだデータ収集や補完作業をAIに委ねる流れが加速しており、「会話で完結する」という体験設計が定着しつつある段階です。
Web3やDeFiの文脈では、取引の種類が多岐にわたるうえ、個々のユーザーが自力で準備作業を担う構造がこれまで定着してきました。「AIとの対話で準備から申告準備まで完結する」という設計は、同種サービスにおける自動化の方向性を示すものとして、業界動向の一つとして注目されます。複雑なデータ準備をAIに委ねる動きは今後さらに広がるとみられ、BtoCおよびBtoB問わず業務フロー再設計の契機として機能する傾向が強まっています。
References
- ^ PR TIMES. 「クリプタクト、AI連携機能を公開。ClaudeやChatGPTとの会話で仮想通貨の損益計算を完結 | 株式会社pafinのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000031324.html, (参照 26-06-25).
