ログリー株式会社は2026年6月9日、AI広告運用エージェント「mureo」の代理店向け商用版「mureo Agency」の提供を開始しました。
広告代理店が複数クライアントの広告アカウントを1つのインストールで安全に運用するための商用版です。提供開始にあわせ、LINEヤフー広告(Yahoo検索広告・ディスプレイ広告およびLINE広告)への対応と、先着20社限定で月額料金が半額となるキャンペーンも同時に開始します。
mureo Agencyが代理店業務向けに追加する機能
OSS版「mureo」は、戦略起点や安全運用、変更履歴、自己学習といった特長を持つAI広告運用エージェントです。「mureo Agency」はこれらの機能をすべて引き継ぎながら、代理店業務に必須の機能を追加した商用版として提供されます。
代理店では1名の運用担当者が5社や20社、50社といった複数クライアントを並行運用するケースが多く、個人運用を前提としたOSS版だけでは対応しきれない場面がありました。「mureo Agency」は、主な追加機能として以下の機能を備えています。
- 1つのインストールで複数クライアントを並行運用できるマルチクライアント対応
- MCC/ビジネスマネージャの共有認証設定(クライアント個別の割り当ても可能)
- 運用者共通の知見とクライアントごとの学習を分けて蓄積する2段階ナレッジ管理
- 広告アカウントへの変更を一括ブロックするワンスイッチの読み取り専用モード
- LINEヤフー広告(Yahoo検索広告・ディスプレイ広告およびLINE広告)への対応
読み取り専用モードは、環境全体を切り替えることで、診断・レポートはそのまま動かしつつ、mureo経由およびGoogle・Metaなどの公式連携経由の両方からの変更を一括でブロックする設計です。新任担当者の研修やクライアントへの画面共有、繊細な配信時期の運用といった場面での活用が想定されています。
mureo Agencyの対応広告媒体拡大とプラットフォーム構成
「mureo Agency」の提供開始にあわせ、対応する広告媒体は主要3媒体に拡大しました。これまでのGoogle Ads・Meta Adsに加え、国内主要広告媒体であるLINEヤフー広告が新たに加わります。
対応する広告媒体および分析サービスは次の通りです。
- Google Ads(検索・PMax・ディスプレイ・YouTube)
- Meta Ads(Facebook・Instagram)
- LINEヤフー広告(Yahoo検索広告・ディスプレイ広告およびLINE広告)
- Google Analytics 4(GA4)によるサイト行動・コンバージョン経路の分析
- Google Search Consoleによるオーガニック検索順位・クエリパフォーマンスの分析
主要ワークフロー(/daily-check、/search-term-cleanup、/budget-rebalance、/creative-refresh 等)は広告3媒体すべてで同一の操作感で利用できます。LINEヤフー広告への対応はmureo Agencyに同梱されており、追加費用はかかりません。
mureo Agencyの料金プランと先着20社限定キャンペーン
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | ログリー株式会社(東証グロース:証券コード6579) |
| 代表取締役 | 吉永浩和氏 |
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿一丁目19-15 ウノサワ東急ビル7階 |
| サービス名 | mureo Agency |
| カテゴリ | AI広告運用エージェント(代理店向け商用版) |
| 提供開始日 | 2026年6月9日 |
| 対応媒体 | Google Ads・Meta Ads・LINEヤフー広告(主要3媒体) |
| 対応分析 | Google Analytics 4(GA4)・Google Search Console |
| 通常料金 | 月額 ¥80,000(税抜) |
| キャンペーン料金 | 最初の6ヶ月は月額 ¥40,000(税抜)/先着20社限定 |
| 公式サイト | https://mureo.jp |
trends編集部の一言
OSS版「mureo」が累計5,000ダウンロード以上を達成した点は、代理店側のAI活用ニーズの高さを端的に示しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、複数クライアントを少人数で回す代理店において1つのインストールで並行運用できる仕組みへの需要は、業界全体で高まりつつある傾向と読み取れるのではないでしょうか。
業界全体としては、2025年10月のGoogle社によるGoogle Ads APIの公式MCPサーバーのOSS公開、および2026年4月のMeta社によるMeta Ads MCPの発表を受けて、主要プラットフォームへのAI接続口の整備が急速に進んできました。接続口が整備される一方で、「事業戦略に沿った判断」「暴走を防ぐ安全管理」「全変更の記録」といった運用レイヤーをどう設計するかが、実際の導入可否を左右する論点です。
読み取り専用モードのワンスイッチ設計は、AIに任せる範囲と人が責任を持つ範囲を構造的に分けた設計として、マーケティング業界全体においても注目される設計思想です。
References
- ^ PR TIMES. 「ログリー、AI広告運用エージェント「mureo」の代理店向け商用版「mureo Agency」を提供開始 | ログリー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000203.000006043.html, (参照 26-06-11).
