株式会社ナレッジセンスは、法人向けChatGPTサービス「ChatSense」において、社内ファイルサーバーおよびオンプレミスの共有フォルダを検索できる新たなAIエージェントの提供を予定していることを発表しました。
ChatSenseのオンプレ対応AIエージェント開発の背景
「ChatSense」は、東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上に導入されている法人向けChatGPTサービスです。既存のサービスでは、BoxやSharePoint、Outlookなど主要なクラウドサービスとの連携機能を提供しており、クラウド上のドキュメントやメールを横断的に検索・参照できます。
一方で、ユーザー企業からは「クラウドだけではなく、社内ファイルサーバーやオンプレミスの共有フォルダにあるファイルもAIで検索したい」「長年運用している社内サーバー上の業務文書を、生成AIから直接活用したい」という要望を多数受けていました。こうした声に応えるため、新たなAIエージェントの提供を予定しています。
ChatSense新エージェントの3つの特徴
新エージェントには、以下の3点が予定されています。
- 社内ファイルサーバー・オンプレ共有フォルダの内容をAIエージェントから直接検索できる機能
- 既存のBoxやSharePoint、Outlookなどクラウド連携と横断的に利用できる設計
- 許可された範囲のファイルのみを検索対象とするエンタープライズ向けのセキュリティ設計
クラウドとオンプレを横断した検索や要約、対話を1つのAIエージェントで行える予定です。情報セキュリティポリシーに沿った形で、社内サーバー上のファイルを安全に活用できる設計となる予定です。
法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| サービス名 | ChatSense |
| カテゴリ | 法人向けChatGPTサービス |
| 導入実績 | 東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上 |
| 新エージェントリリース予定 | 2026年夏 |
| 主なクラウド連携 | Box、SharePoint、Outlook |
| 関連機能・関連サービス | 生成AIテストサービス「Ozone」、エンタープライズ企業向け「Notebook」機能、法人向けエージェント「Cowork」 |
| 本社 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
trends編集部の一言
500社以上への導入実績を持つ「ChatSense」が、次の課題としてオンプレのファイルサーバー対応に踏み込んだ点は、法人AI活用の現状をよく映しています。マーケティングの現場でも、クラウドと社内共有フォルダが混在する環境での情報検索には手間がかかっており、「どこに何があるかわからない」という状態は業種を問わず、共通の課題ではないでしょうか。
生成AIの社内ナレッジ活用は、クラウド完結型のサービスが先行してきました。そこへオンプレ環境を取り込む動きは、DX移行の途上にある企業にとって、現実的な一歩として、受け取られやすい発表です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、クラウドへの完全移行が難しい大手企業ほど「既存インフラを活かしたまま生成AIを使える」設計へのニーズが高まっており、業界全体としてオンプレ対応の需要が顕在化しつつある動向と捉えられます。
ベータ版ユーザーの募集という形でリリース前から市場の声を拾う進め方にも、開発側の丁寧さが感じられます。2026年夏の正式リリースの動向は注目されそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「オンプレの「ファイルサーバー」を検索できるAI。セキュアなAIエージェントサービスをリリース | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000328.000073671.html, (参照 26-06-09).
