株式会社ナレッジセンスは、法人向けChatGPTサービス「ChatSense」において、資料を見ながらAIに質問できる「Notebook」機能のベータ版を2026年6月中に展開予定であることを発表しました。
ChatSenseの「Notebook」機能が生まれた背景と解決する課題
「ChatSense」は、セキュリティを強化した環境や社内データの追加学習機能といった法人向けの強みが評価され、東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上に導入されています。
一方で、現場ユーザーからは「手元の資料を読み解きながらAIに質問したい」「社内文書やPDFをそのままソースとして、AIと対話したい」というニーズが多く寄せられていました。
既存の類似機能である「追加学習AI」(RAG機能)は、組織の大規模ナレッジを扱うことを前提としています。そのため、個人が手元の資料を素早く読み込んで質問するには適していないという課題がありました。こうした課題を解消するため、「Notebook」機能は、ベータ版として展開予定です。
ChatSense「Notebook」機能の3つの特徴
Notebook機能では、資料単位でのAI対話環境を提供します。
- PDF・Officeファイルをソースとして追加し、Notebook単位で一元管理
- 選択したソースの内容を踏まえてAIが回答する質問・対話機能
- 追加した資料から要約やブリーフィング、スライドを生成する派生アウトプット
報告書や提案書、仕様書などの読み解きや要点確認、資料作成の下準備といった場面での活用が想定されています。
ソースを選択してAIに質問する設計のため、資料の内容を正確に参照しながら深く掘り下げられました。
ChatSense「Notebook」機能および株式会社ナレッジセンスの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジセンス |
| 本社 | 東京都港区六本木七丁目18番18号 住友不動産六本木通ビル2階 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 門脇 敦司氏 |
| 設立 | 2019年4月10日 |
| 新機能 | 「Notebook」機能(ベータ版) |
| 展開時期 | 2026年6月中(ベータ版) |
| 導入実績 | 東証プライム上場企業を含む大手企業等、500社以上 |
| 事業内容 | 「ChatSense」および生成AIテストサービス「Ozone」などの企画・運営 / 生成AIを活用したDX戦略コンサルティング / 社内外向けのソリューション開発 |
trends編集部の一言
500社以上への導入実績を持つ「ChatSense」が、現場ユーザーの声をもとに「Notebook」機能を追加した点は注目に値します。法人向けAI活用の流れとしては、汎用チャット利用から「手元の特定資料と紐づけた対話」へと需要が深化している傾向が業界全体で見られます。
「資料を開きながら別ウィンドウでAIに質問する」という手間を解消する仕組みとして、業種を問わず共感しやすい発表でした。
「追加学習AI(RAG)」と「Notebook」の役割を明確に分けた設計も興味深い点です。組織全体の大規模ナレッジを扱うRAGと、個人が手元の資料を素早く読み込んで使うNotebookという棲み分けは、マーケティング業界の文脈に置き換えると「チームの共有ナレッジベース」と「個人の作業用資料」を使い分ける運用感覚に近い設計です。
2022年秋のサービス提供開始以来、現場ニーズを起点に機能を積み重ねてきた姿勢は、実務上の整合性の高さとして業界全体でも評価されるでしょう。ベータ版という段階での展開であり、今後のフィードバックを経た機能拡張の動向が注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「大企業向けセキュア「Notebook」AIサービス「ChatSense」、ベータ版を6月中に展開予定 | 株式会社ナレッジセンスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000327.000073671.html, (参照 26-06-09).
