ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、リハビリテーション業界全体のDXを推進する新ブランド「RenaX」の展開開始を発表しました。
RenaXの主な特長
「RenaX」は、「セラピストの専門家支援」と「病院内の業務効率改善」を軸に構成されたソリューションブランドです。「Prediction One for Rehabilitation」が持つADL(日常生活動作)の予後予測機能に加え、生成AIを活用した書類作成支援や数理最適化技術を用いたセラピストのシフト作成支援など、現場のニーズに応じた多様なサービスを順次提供していく予定です。診療報酬改定への対応も、RenaXの注目ポイントのひとつでした。
2026年度(令和8年度)の改定では、「歩行・車椅子動作」および「トイレ動作」の自立支援への対応が求められますが、RenaXではこれら2領域の退棟時自立予測においてAUC92%以上の高精度な予測を実現しています。利得計算の加算対象となる患者の絞り込みや自立に影響度の大きい評価項目の抽出を通じて、リハビリ計画の補助に役立てることが可能です。2026年度(令和8年度)診療報酬改定への対応にも活用できます。
「Prediction One for Rehabilitation」は退棟時の日常生活動作指標(18項目)や入院期間などを予測する機能を備えており、病院に蓄積されたデータを活用した独自のAI予測モデルの作成にも対応しています。
RenaX展開の背景と今後の展望
回復期リハビリテーション病棟では、リハビリテーション実施計画や実績指数の管理において、患者の予後予測が必須の業務です。一方で、大量のデータ解析にセラピストが時間を割く必要があることから、業務負荷の軽減と病院運営の持続可能性向上が課題となってきました。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、回復期リハビリテーション病棟の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士および病院運営者が抱えるこれらの課題に対応するため予後予測AIの提供を開始しました。今回の「RenaX」ブランド展開はその延長線上に位置づけられます。「Prediction One for Rehabilitation」はサービス開始から1年足らずで、全国30病院から申し込みがあり、リハビリテーション業界での予後予測AIの普及を進めています。
今後「RenaX」は予後予測AIの枠組みを超え、ソニーグループ内の技術連携を深めながら技術開発・サービス提供を加速させる方針です。
RenaXのサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
| ブランド名 | RenaX(レナクス) |
| サービスカテゴリ | リハビリテーション業界向けDXソリューションブランド |
| 展開開始 | 2026年6月 |
| 主な機能 | ADL予後予測(18項目・入院期間) 生成AIによる書類作成支援 数理最適化技術によるシフト作成支援 |
| 予測精度 | AUC92%以上(歩行・車椅子動作/トイレ動作の退棟時自立予測) |
| 導入実績 | 全国30病院(申し込みベース) |
| 提供価格 | サービス受付窓口にてお問い合わせ |
trends編集部の一言
サービス開始から1年足らずで全国30病院からの申し込みを集めた点は、リハビリテーション業界における課題の深刻さをそのまま表しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「データ分析作業に追われ本来業務に集中できない」という構造は業界を問わず共通する課題として、広く認識されてきたテーマです。
AIが「予測モデルの提供」にとどまらず、シフト作成支援や書類作成支援まで横断的に担うブランドへと拡張していく設計は、マーケティング業界の動向としても「MAツールが個別最適から業務全体の自動化へと進化していく流れ」と重なるでしょう。2026年度(令和8年度)の診療報酬改定という外部の制度変化をビジネス機会として捉え、AUC92%以上という数値で説明責任を果たしている点は、医療現場への導入障壁を下げる方向性として捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「リハビリ業界向けAIソリューションを「RenaX」としてブランド化・機能拡充 | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001543.000000196.html, (参照 26-06-05).
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