株式会社LogStareは、マネージド・セキュリティ・プラットフォーム「LogStare」のオンプレミス版にAIエージェント機能を搭載し、AI-SIEM「LogStare」として、提供を開始しました。
AI-SIEM「LogStare」のSOCアナリスト思考をAI化するエージェント機能
AI-SIEM「LogStare」は、ネットワーク監視・ログ管理の機能を持ち、蓄積されたログを自動で分析してレポート・アラートするセキュリティ運用基盤です。出力されたアラート情報をAIが自然言語で調査し、リスク兆候の抽出、関連ログの相関分析、対応策のアドバイザリを行います。
最新版では、検知されたリスク兆候に対してAIが自律的に関連する通信、端末、認証、クラウド等のログを探索し、危険度を評価するエージェント機能を搭載しました。従来は、運用者の力量に依存していた初動調査のスピードと品質を標準化する設計です。
従来のセキュリティ運用製品は、脅威検知や隔離の自動化が進んでいる一方で、検知後のログ調査や影響範囲の把握、危険度の判断などはSOCアナリストの経験に依存してきました。株式会社LogStareは、親会社である株式会社セキュアヴェイルが25年にわたりSOCサービスを提供し続けて得たノウハウと実運用データを元に、SOCアナリストの思考や調査観点をAI化することによって、この課題へアプローチしています。
AI-SIEM「LogStare」は、今年6月10日から12日まで幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2026で初公開する予定です。来場者は、展示ブースや展示会場内セミナーのデモ実演で、AIによる自律的なログ分析を実際に確認できます。
日本のSOC現場では海外製SIEMの利用が多い一方、機密性の高いログや通信情報を扱うため、国産技術の選択肢を持つ重要性も高まってきました。AI-SIEM「LogStare」は、現場に根差した運用性とSOCアナリストの思考をAI化する実践的な機能を備えた国産SIEMとして、日本のSOC運用品質の向上と効率化に貢献します。
AI-SIEM「LogStare」と株式会社LogStareの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社LogStare |
| 本社所在地 | 東京都中央区 |
| 代表取締役 | 米今政臣氏 |
| 設立 | 2020年8月(株式会社セキュアヴェイルの出資により設立) |
| サービス名 | AI-SIEM「LogStare」 |
| カテゴリ | AI-SIEM(オンプレミス版) |
| 主な機能 | ネットワーク監視・ログ管理 AIによるリスク兆候抽出・相関分析 対応策アドバイザリ 自律的初動調査エージェント |
| 累積ユーザー数 | 6400ユーザー |
| 親会社 | 株式会社セキュアヴェイル(証券コード:3042) |
| 親会社のSOC提供実績 | 25年(2001年創業時から継続) |
| NetStare監視台数 | 常時1.1万台以上 |
| NetStareログ収集数 | 1日25億件 |
| 監視体制 | 24時間365日体制 |
| 初公開イベント | Interop Tokyo 2026(幕張メッセ、今年6月10日から12日まで) |
trends編集部の一言
株式会社セキュアヴェイルが25年にわたるSOCサービスで蓄積したノウハウを、AIエージェントとして製品化した点は、業界全体として、見ても注目に値する動きです。セキュリティ人材不足は、国内では長年解決しない構造的な課題であり、この問題に対して「脅威の自動遮断」ではなく「アナリストの思考の標準化」という切り口で挑んだことは、業界全体としても示唆を含むアプローチと言えます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、熟練担当者の判断フローをAIに落とし込み初動対応を標準化するという設計思想は、セキュリティ領域に限らず業界横断で議論されてきたテーマです。累積6400ユーザーという実績を持つ国産SIEMが初動調査の自律化まで踏み込んだ今回の展開は、SOC運用の次のステージを示す事例として、注目しておく価値がある動きです。
References
- ^ PR TIMES. 「SOCアナリストの思考をAI化し自律的にログを分析、LogStareが無人SOCを実現するAI-SIEMを提供開始 | 株式会社セキュアヴェイルのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000038758.html, (参照 26-06-05).
