Wovn Technologies株式会社は、多言語化されたページのレイアウト崩れを検出し、修正提案から適用までを自動化する「AI レイアウトチェック(ベータ版)」の提供を開始しました。
WOVN.io の AI レイアウトチェックが自動化する仕組みと運用の柔軟性
「AI レイアウトチェック(ベータ版)」は、WOVN.io を用いて多言語化された Web サイトで、さまざまな役割を担う AI エージェントがレイアウトデザインの不備を検出し、表示に応じた翻訳最適化を自動で行う機能です。修正の提案内容は管理画面上で確認できます。
完全自動で適用する運用、修正内容を確認したうえで適用する運用、公開後に順次修正を反映する運用など、体制や人的リソースに応じた選択が可能です。Web サイトの運用方針に合わせて自動化の範囲を柔軟に設定できます。
WOVN.io の開発背景と技術的な特長
WOVNはこれまで18,000以上の Web サイトの多言語化を支援してきました。WOVN.io には翻訳済みの多言語ページをブラウザ上で直接修正できる「ライブエディター」機能があります。
しかし膨大なページ数の場合、目視チェックや人手での修正対応には大きな負荷がかかり、網羅的な対応は現実的ではありませんでした。こうした背景を踏まえ、WOVNはこれまでの多言語サイト運用で蓄積してきたレイアウト修正の知見をもとに、サイト特性や頻出する表示エラーを分析してきました。
その知見と生成 AI を組み合わせることで、デザイン崩れの検知や要素の重なりの検知、通知・管理を担う複数の仕組みを構築し、修正提案から自動適用までを実現しています。
主な特長は次の3点です。
- レイアウト不備の検出から修正提案・適用までを自動化し、人による確認ステップも挿入可能
- 不自然な改行やキャピタライズの不備など言語ごとの表記ルールにも対応し、自然な UI を実現
- キュー処理と自動スケール機能により大量ページの一括処理でも安定した動作を維持
大規模 Web サイトでも安定して利用できる設計により、高負荷時でもサービス品質を維持しながら多言語運用を支えます。なお、この技術については、現在特許を出願中です。
WOVN.io の AI レイアウトチェック(ベータ版)の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | Wovn Technologies株式会社 |
| 対象サービス | WOVN.io(多言語化 AI ソリューション) |
| 新機能名 | AI レイアウトチェック(ベータ版) |
| 主な効果 | 確認・修正工数を最大9割削減 |
| 対応言語・ロケール | 最大45言語・79のロケール |
| 導入実績 | 18,000サイト以上 |
| 特許 | 出願中 |
| 所在地 | 東京都港区南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山9F |
| 代表者 | 林 鷹治氏(代表取締役社長) |
| 設立 | 2014年3月 |
| 資本金 | 53億6,701万円(資本準備金含む)※2021年9月1日時点 |
| 事業内容 | Web サイト多言語化 AI ソリューション「WOVN.io」、アプリ多言語化 AI ソリューション「WOVN.app」の開発・運営 |
trends編集部の一言
18,000サイト以上の多言語化支援で蓄積した知見を生成 AI と組み合わせてレイアウト修正の自動化を実現した点は、業界全体として注目に値します。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、グローバル展開時に多言語ページの表示確認に想像以上の工数がかかるという課題は業界横断で語られてきたテーマです。「確認・修正工数を最大9割削減」という数値が示す実務インパクトは、同分野における取り組みとしても際立っています。
グローバルキャンペーンのランディングページを複数言語で展開する際、言語ごとのレイアウト確認は見落とされがちな工程です。自動化の範囲を「完全適用」から「確認後適用」まで選べる設計は、品質管理の責任を担う現場の心理的ハードルを下げる工夫として、同種サービスと比較しても注目されるアプローチと言えます。特許出願中という点からも、技術的な差別化への本気度がうかがえます。
References
- ^ PR TIMES. 「WOVN、多言語ページのレイアウト崩れを自動修正する「AI レイアウトチェック」ベータ版を提供開始 | Wovn Technologies株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000417.000010446.html, (参照 26-05-30).
