【時間がない人向け】記事の3行要約
- オーティファイがシリーズBラウンドにて約20億円を調達、累計調達額は約45億円に
- AIと人の総合力でソフトウェアテスト領域の課題解決に取り組み、Quality Engineeringプラットフォームへと進化
- 7月4日にウェビナー開催、AI活用によるソフトウェアテストの未来についてCEOらが語る
オーティファイ、シリーズBラウンドで約20億円を調達
ソフトウェアテスト自動化ツール「Autify」を提供するオーティファイは2024年6月18日、シリーズBラウンドにて約20億円の資金調達を実施したと発表した。リード投資家はGlobis Capital PartnersとLG Technology Venturesで、これにより累計資金調達額は約45億円となった。[1]
今回の調達資金はAIを活用したテスト設計・シナリオ生成、ソフトウェアテストのコンサルティングなど、開発サイクル全体をテスト領域から支援するプロダクト開発と人材採用・教育に投資される。オーティファイはこれまでテスト実行の自動化を中心に提供してきたが、今後はより広範な領域をカバーしていく方針だ。
オーティファイの創業からの目標は「テストフェーズをなくす」ことで、その実現にむけてAIの力を積極的に活用している。2023年には「Autify AI Labs」プロジェクトを発足させ、β機能としてテストステップの提案を行う「Step Suggestion」とシナリオを要約する「Scenario Summarizer」の2機能をリリースしている。
Quality Engineeringプラットフォームとしての進化を加速
AI技術を活用するだけでなくそれを使いこなすプロフェッショナル人材の伴走が重要との認識から、オーティファイは今回の資金調達で人材面への投資も強化する。AIによるテスト設計・シナリオ生成機能の拡充と併せ、ソフトウェアテスト領域のプロフェッショナルを採用・教育していく。
こうした取り組みを通じて、オーティファイは開発プロセスにおけるクオリティとアジリティの向上を包括的に支援するQuality Engineeringプラットフォームへと進化を遂げる。AIと人の総合力によって実現される新しい開発プロセスをオーティファイ自身が体現し、定義していく存在となることが企図されている。
ソフトウェア開発の現場では、品質を担保しつつリリースサイクルを高速化することが強く求められている。AIによるテスト自動化とそれを支える専門家集団の力を組み合わせたオーティファイのアプローチは、多くの企業の課題解決に寄与することが期待される。新しいプロダクトやAutifyが作り出す開発プロセスの未来像には注目が集まるだろう。
trends編集部「K」の一言
オーティファイが今後テスト自動化だけでなくテスト設計やシナリオ生成、コンサルティングまで事業領域を拡大していくことは、ソフトウェア開発の現場にとって大きな意味を持つだろう。高度化・複雑化が進むソフトウェア開発において、品質を担保しつつスピーディーにリリースしていくことはますます難しくなっているからだ。
オーティファイの特長はAIと専門家集団の力を掛け合わせている点にある。AIによるテスト自動化は大きな可能性を秘めているが、それを的確に運用し、現場の課題解決に結びつけていくには高度な知見を持った人材の助けが不可欠だ。AIと人の両者の強みを活かし合うことで初めて、真の効果を発揮できるはずである。
AIと人の協働を通じてオーティファイ自身が、新しい開発プロセスのロールモデルとなっていくことにも大きな意義がある。オーティファイが自ら体現する開発プロセスの最適解はほかの企業・組織の指針となり、ソフトウェア開発の世界に変革を促す原動力となることが期待されるのではないだろうか。
Quality Engineeringプラットフォームとしてのオーティファイの今後の展開から目が離せない。7月4日に予定されているウェビナーでは、CEOの近澤氏らがその将来ビジョンを語るとのことだ。オーティファイが描くAIを活用したソフトウェアテストの未来像とはいかなるものか。大いに注目したいと思う。
References
- ^ PR TIMES. 「ソフトウェアテストのDXを推進するオーティファイがシリーズBラウンドにて総額20億円の資金調達を実施累計資金調達額は約45億円へ。 | オーティファイ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000049466.html, (参照 24-06-20).
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