Netskope Japan株式会社は、AIアプリケーション向けのネットワーク最適化機能群「NewEdge AI Fast Path」を発表しました。
NewEdge AI Fast Path提供の背景
最近の調査によると、パフォーマンス、レジリエンス、セキュリティの要求に対して現在の体制と予算で対応可能と確信しているITインフラ・運用部門のリーダーはわずか18%にとどまっています。企業がAI活用を拡大したいと考える一方、従来のセキュリティツールや不十分なネットワークインフラへの過度な依存により、セキュリティとユーザー体験のいずれかを妥協せざるを得ない状況に置かれているのが実情です。
セキュリティへの懸念からAI導入を遅らせたり、AIトラフィックに対するセキュリティ検査を回避したりするケースも見られました。また、パフォーマンス低下を避けようとするユーザーが、重要なセキュリティ制御を迂回してしまう危険性も課題として挙げられます。
Netskope Oneプラットフォームの基盤となるキャリアグレードのプライベートクラウド、Netskope NewEdgeはセキュリティ、ネットワーキング、分析、AIサービスを提供します。NewEdge AI Fast PathはこのNewEdgeに含まれる一連の機能として、最も負荷の高いAIアプリケーションでも優れたパフォーマンスと効率を実現するものです。
NewEdge AI Fast Pathが提供する4つの機能
NewEdge AI Fast Pathは、AIアプリケーションの利用組織やエージェント型AIを導入する企業に対し、遅延の低減やコスト削減、パフォーマンスの最適化、レジリエンスの強化、そして安全なユーザー体験を実現します。具体的な機能は以下の4点です。
- 応答速度の向上:対話型AIの初回応答生成時間(Time to First Token:TTFT)を最小化
- エージェント型AIの最適化:複雑なマルチプロンプトエージェントワークフローを加速
- LLMパフォーマンスの最適化:MCPゲートウェイ経由など大量の分散型データにアクセスする際の、大規模言語モデル(LLM)のパフォーマンスを向上
- RAGの高速化:LLMと外部データソース間の接続を高速化し、より高品質なリアルタイム出力で検索拡張生成(RAG)をサポート
Netskope Japan株式会社のバイスプレジデント兼カントリーマネージャー権田裕一氏は、「組織がAIのスピードに合わせて進化する中で、セキュリティとパフォーマンスのどちらかを妥協する必要はなく、そのようなことは決してあってはならない」と述べています。インターネットへの直接接続と同等、場合によってはそれを上回るネットワークパフォーマンスを維持しながらセキュリティを確保する手法は、マーケットリーダーとして評価されている点が強みとして示されています。
NewEdgeグローバル網の規模と接続性
NewEdge AI Fast Pathは、Netskopeが継続的に拡張するNewEdgeグローバル網に新たに加わった機能です。同ネットワークの規模と接続性について、主な数値は次の通りです。
- 世界120超のデータセンター:80以上の地域に展開、国内4拠点を含む
- 12,000を超えるネットワーク接続拠点:過去12カ月間で1,000以上を追加
- 750以上のユニークな自律システム番号(ASN)との広範なピアリングおよび相互接続
- 1日あたり数万回の動的経路最適化:NewEdge Route Controlによる実施
このピアリングおよび相互接続により、トラフィックホップやトランジットプロバイダーへの依存を排除し、NewEdgeからAmazon Web Services、Microsoft、Google、Anthropic、OpenAIなどといった主要なAIサービスプロバイダーへの高速かつ直接の経路を確保しています。Fortune 100企業の30社以上を含む数千社が、Netskope Oneプラットフォームとゼロトラストエンジンを信頼し活用しています。
NewEdge AI Fast Pathの提供概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | Netskope Japan株式会社 |
| 機能名 | NewEdge AI Fast Path |
| カテゴリ | ネットワーク最適化機能群 |
| 対象 | パブリッククラウドやプライベートクラウド、ネオクラウド上のAIアプリケーション |
| 主な効果 | 遅延低減やコスト削減、パフォーマンス最適化、レジリエンス強化 |
| 国内データセンター | 東京2拠点・大阪2拠点の計4データセンター |
| グローバル展開 | 80以上の地域で120を超えるデータセンター |
| 主要接続先 | Amazon Web Services、Microsoft、Google、Anthropic、OpenAI |
| 提供状況 | 現在のNetskopeのお客様には提供開始済み |
| お問い合わせ | https://www.netskope.com/jp/get-started |
trends編集部の一言
現在の体制と予算でAI時代のパフォーマンスやレジリエンス、セキュリティの要求に対応できると確信しているITインフラ・運用部門のリーダーがわずか18%という数字は、企業のAI導入を取り巻く構造的な課題を端的に示しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、MAツールや広告プラットフォームといったクラウドサービスへの依存度が高まる中、セキュリティ要件を満たしながら通信品質を確保するという課題は業界横断で語られてきたテーマでした。ネットワーク層でセキュリティとパフォーマンスを同時に担保する設計は、業界全体のインフラ選定に影響を与える動きと読み取れます。
1日あたり数万回の動的経路最適化によってAIサービスプロバイダーへの最速経路を自動的に維持する仕組みは、エージェント型AIや検索拡張生成(RAG)を業務に組み込む場面での通信品質の安定性という観点で注目に値する設計です。Fortune 100企業の30社以上を含む数千社が同プラットフォームを採用している実績と組み合わせると、AIトラフィック最適化の取り組みはマーケティング業界においても、セキュリティと通信品質の統合という課題への対応が加速しているとみられます。
References
- ^ PR TIMES. 「Netskope、AIアプリケーション向け通信を最適化する「NewEdge AI Fast Path」を発表 | Netskope Japan株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000137550.html, (参照 26-05-15).
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