Domoは2026年4月22日、年次カンファレンス「Domopalooza 2026」において、企業のAI業務実装を支援するAIオーケストレーション・フレームワークを含む、プラットフォームの大型アップデートを発表しました。
AI Agent BuilderとDomo MCP Serverによる外部AI連携の強化
今回の発表の中核となる新機能には、企業独自のデータを用いた課題解決を支援する「AI Agent Builder」や、エージェントの機能をパッケージ化する「AI Toolkits」があります。これらを一元管理する「Domo AI Library」に加え、外部のAIエージェントがDomoと連携しやすくなる「Domo MCP Server」も同時に発表されました。
MCPサーバーは、新たな標準規格であるModel Context Protocol(MCP)に基づくユニバーサルコネクターとして機能します。ClaudeやGemini、ChatGPTなどの外部AIアシスタントから、Domo内のガバナンスが効いたデータへ安全にアクセスできるようになります。
データ可視化とETL領域の機能拡充
Domoプラットフォーム内では、スプレッドシートのようにデータを柔軟に探索できる新機能「ワークシート」が導入されました。経営陣向けの定型レポートを作成・配信できる「Report Builder(PDF)」も提供されており、「Data Models」やセマンティックレイヤーの強化と合わせて、「現場の使いやすさ」と「全社的なデータガバナンス」の両立を図る設計です。
- Magic ETLのアップデート
- JSON No Codeコネクター向けAIアシスタント
- 非構造化ファイル管理のDomo Documents
- Magic ETL内でのPDP完全サポート予定
ETL領域では「Magic ETL」のアップデートに加え、自然言語のみでREST APIsを構築できる「AIアシスタント」が提供されます。新たに追加された「Domo Documents」により、PDFや画像などの非構造化ファイルをプラットフォーム内に直接保存できるほか、Amazon S3やGoogle Driveから接続してAIが参照しやすいナレッジを構築できます。
ガバナンス強化とモバイルアプリ配信への対応
管理者向けの新機能として、権限を持つ管理者が他のユーザーとしてDomoを閲覧・操作できる、「ユーザー代理操作(User Impersonation)」が発表されました。トラブルシューティングやユーザー環境のセットアップ状況を事前確認する用途を想定しており、複数データセットへ一括でアクセスポリシーを適用する、「グローバルPDPポリシー」も合わせて導入されます。
- ユーザー代理操作(User Impersonation)
- グローバルPDPポリシー
- ネイティブアプリ配信(Native App Distribution)
Domo内で構築したアプリケーションを、Apple App StoreやGoogle Playを通じて、自社ブランドの独立したモバイルアプリとして展開できる「ネイティブアプリ配信」も発表されています。最前線で活躍するチームに対して、最適化されたデータ活用環境を直接届ける手段として位置づけられました。
Domopalooza 2026で発表された主要機能の概要
| 機能名 | 対象ユーザー | 主な用途 |
|---|---|---|
| AI Agent Builder | AI活用推進者 | 企業データによる課題解決 |
| Domo MCP Server | AI活用推進者 | 外部AIとの安全な連携 |
| ワークシート | データ実務担当者 | 柔軟なデータ探索 |
| Report Builder | データ実務担当者 | 定型レポートの作成・配信 |
| Magic ETL | データ実務担当者 | AI時代のデータ準備 |
| Domo Documents | データ実務担当者 | 非構造化データの管理 |
| ユーザー代理操作 | 管理者 | ユーザー環境の確認 |
| グローバルPDP | 管理者 | アクセスポリシーの一括適用 |
| ネイティブアプリ配信 | 管理者 | モバイルアプリとしての展開 |
trends編集部の一言
今回のアップデートで注目したのは、MCPサーバーを介して外部AIアシスタントからDomo内のデータへ直接アクセスできる点です。社内のデータ活用基盤とClaude、Gemini、ChatGPTといった生成AIを組み合わせる運用を検討している場面では、ガバナンスを維持したまま接続できる仕組みが実務上の安心材料になりそうだと感じました。
自分自身、ノーコードツールで業務データの可視化や自動化を試している中で、ETL周りの設定に手間取ることが多かったため、自然言語でREST APIsを構築できるAIアシスタントの提供は気になるところです。データ基盤の整備に携わっている担当者や現場へのデータ活用環境の展開を進めている管理者にとって、導入検討の材料になる発表内容ではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「Domo、企業全体のデータとAIエコシステムを接続する「AI Agent Builder」および「MCP Server」を発表 | ドーモ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000218.000026007.html, (参照 26-04-22).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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