MicrosoftがCVEの脆弱性情報記述にCWE標準を採用、透明性と相互運用性を向上

MicrosoftがCVEの脆弱性情報記述にCWE標準を採用、透明性と相互運用性を向上

公開: 更新:


【時間がない人向け】記事の3行要約

  • Microsoft、CVE情報の記述にCWE標準を採用し透明性を向上
  • CWEを用いて脆弱性の根本原因を分類し、セキュリティリスクの理解と撲滅を促進
  • CWE情報はSecurity Update GuideやCVRF API、CVE.org、NVD.nist.govで公開

Python基礎・実践(Django)

企業・法人向けのPython研修では、基礎から応用まで体系的に学べます。

Python研修の詳細

DX社員研修

企業・法人向けのDX研修では、実務に繋がるリスキリングでITレベルを向上させます。

DX研修の詳細

Javaエンジニア育成研修

企業・法人向けのJavaエンジニア育成研修では、Javaの基礎から応用まで確実に習得できます。

Java研修の詳細

新卒・新入社員向け研修

企業・法人に新入社員・新卒社員に向けたプログラミング研修を提供しています。

新入社員研修の詳細

コードキャンプのIT研修を全て見る

Microsoft、CVEの脆弱性情報にCWE標準を導入

Microsoft Security Response Center(MSRC)は2024年4月8日、Microsoft製品のセキュリティ脆弱性(CVE)の根本原因記述に、業界標準のCommon Weakness Enumeration(CWE)を採用すると発表した。この取り組みは顧客やデベロッパー、セキュリティ実務者に対し、より効果的な脆弱性情報の提供を目的としている。

CWEはソフトウェアハードウェアの共通の弱点を一覧化したコミュニティ主導のリストだ。弱点とは特定の状況下で脆弱性を生み出す可能性のあるソフトウェアやファームウェア、ハードウェア、サービスコンポーネントの状態を指す。

業界全体で脆弱性の測定と管理を行うにはMicrosoft自身のCVEにCWEを正確に提供し、業界のピアにも同様の取り組みを促すことが鍵となる。医療や輸送などの他業界は正負両面の事実を分類して報告することに長けており、CWEの採用によってソフトウェア業界とその顧客も透明性と相互運用性の向上から恩恵を受けるだろう。

CWE情報の公開でセキュリティ課題の透明性と解決を促進

CWE情報はMicrosoft Security Update Guideでの表示に加え、SUG CVRF APIを通じて提供されCVE.orgやNVD.nist.govにもインスタンス化される。これによりセキュリティ情報の透明性と利便性が大幅に向上することが期待できる。

脆弱性の全体像を体系的に理解し緩和策を講じ根絶するためには、業界全体でCWEの採用を進める必要がある。Microsoftは自社製品のCVEにCWEを提供するだけでなく、業界のピアにも同様の取り組みを促すことでサイバーセキュリティの向上に貢献していく方針だ。

今回の発表はソフトウェア開発の変革やIDプロテクションの実装、透明性の向上と脆弱性対応の迅速化など、Microsoftのセキュアな未来に向けたエンジニアリング優先事項を概説したSecure Future Initiative(SFI)の目標の核心をなしたものと言えるだろう。

おすすめのPython研修一覧

Python研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Python研修の一覧を見る

おすすめのDX研修一覧

DX研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

DX研修の一覧を見る

おすすめのJava研修一覧

Java研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Java研修の一覧を見る

おすすめのJavaScript研修一覧

JavaScript研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

JavaScript研修の一覧を見る

trends編集部「K」の一言

Microsoftが業界標準のCWEを採用してCVEの根本原因情報を提供することは、セキュリティ課題の透明化と体系的な理解に大きく寄与するだろう。医療や輸送などの他業界が先行して取り組んできた事実の分類と報告をソフトウェア業界でも本格的に進めることで、サイバー空間全体の安全性と信頼性の向上につながることを期待したい。

一方でオープンソースプロジェクトやユーザー企業など、エコシステム全体でのCWE採用と脆弱性管理の強化も欠かせない。業界団体がリードしてベストプラクティスを確立し、企業がサプライチェーンリスクへの意識改革と体制整備を進めることで、CWEの真価が発揮されるはずだ。OSSコンポーネントの自動追跡・アラート機構など、実効的な対策の導入も検討すべきだろう。

CWEの普及はサイバー攻撃の脅威が高まる中で喫緊の課題と言える。Microsoftの取り組みを契機に業界をあげてソフトウェアの安全性向上に努め、ユーザーの信頼に応えていくことが求められている。自社のみならず、パートナーやサプライチェーン全体でのセキュリティ意識の醸成、脆弱性対応力の強化が鍵を握ることになるだろう。

セキュリティはソフトウェア品質の根幹をなす要素であり、開発者の責務でもある。CWEを活用して脆弱性の根本原因に迫り、より安全で信頼できるシステムを築いていくことがこれからのソフトウェアエンジニアリングに欠かせない視点となるだろう。

References

  1. ^ Microsoft MSRC. 「 Toward greater transparency: Adopting the CWE standard for Microsoft CVEs | MSRC Blog | Microsoft Security Response Center 」. https://msrc.microsoft.com/blog/2024/04/toward-greater-transparency-adopting-the-cwe-standard-for-microsoft-cves/, (参照 24-04-16).

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

ITやプログラミングに関するコラム


ITやプログラミングに関するニュース

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

コードキャンプIT・プログラミング研修事例/現場により近いところにデジタルを根付かせるDX基礎講座研修|株式会社ブリヂストン - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/業務の効率化・DX推進に向けたIT人材育成への第一歩|株式会社カナエ - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア 企業・法人向けのIT・プログラミング研修 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア 中途採用者向けのIT・プログラミング研修 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア

新着記事

対象者別で探す

小中高生向け
プログラミング教室検索する

小学生・中学生・高校生がロボットやプログラミング言語を学ぶことができるオフラインからオンラインスクールを検索、比較することが可能です。

小中高生向け
プログラミング教室検索する

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する

日々、新しいITやプログラミング言語の情報が流れていきますが、特定の情報を時系列でニュースやコラムを確認することができます。

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する