ポケトーク株式会社は2026年4月16日、AI筆談機「ポケトーク mimi 2」とルーム用AI翻訳機「ポケトーク V」の2製品を、2026年中を目処に販売開始すると発表しました。
ポケトーク mimi 2とポケトークVが切り拓くコミュニケーション支援
「ポケトーク mimi 2」は、話した音声を即座に文字化する携帯型デバイスで、難聴者との会話における「聞き返し」や「筆談」の負担を軽減する役割を担います。日本国内の難聴自覚者は約1,430万人にのぼる一方で、補聴器の使用率は15.2%にとどまっており、約85%が十分な支援を受けられていない未開拓市場が存在しています。
同製品は、日本語および英語をはじめとする複数言語への対応を予定しており、グローバルでの活用も見据えた設計です。世界保健機関(WHO)の推計によると、2019年時点で「何らかの難聴」を有する人は世界で約15.7億人にのぼり、2050年には約25億人に達する見込みです。
ポケトーク mimi 2のオフライン対応とポケトークVの導入設計
「ポケトーク mimi 2」は、ポケトーク社として初めてオフライン環境でのAI処理に対応した製品で、端末上で高速かつ高精度な音声処理を完結させる設計を採用しています。「即時利用性」と「プライバシー性」を担保するとともに、継続的な通信費用を必要としない低コスト運用を可能にしており、主な特長は次の4点です。
- オフラインでのAI音声処理に対応
- 通信費不要の低コスト運用
- 医療・福祉・教育現場を想定
- クラウド非依存によるプライバシー確保
一方「ポケトーク V」は、会議室などでの会話をリアルタイムに翻訳し、ディスプレイに字幕表示する製品で、専用の通信機をHDMI端子に接続するだけで利用できます。観光庁によると、日本のMICE市場のうち「Meetings」分野は、2024年の約1.6兆円から2030年には約3.4兆円規模へ成長する見込みであり、多言語コミュニケーション需要の拡大を見据えた製品です。
ポケトーク mimi 2とポケトークVの製品概要
| 項目 | ポケトーク mimi 2 | ポケトーク V |
|---|---|---|
| 製品種別 | AI筆談機(携帯型) | ルーム用AI翻訳機 |
| 主な用途 | 難聴者との会話支援 | 会議室の多言語字幕表示 |
| 通信要件 | オフライン対応 | 通信機をHDMI接続 |
| 販売時期 | 2026年中を目処 | 2026年中を目処 |
| 料金 | 未定 | 月額10,000円(+税)〜 |
| 対象領域 | 医療・介護・公共・家庭 | 会議・研修・セミナー |
trends編集部の一言
音声を文字化するツールは業務でもいくつか試してきましたが、「ポケトーク mimi 2」のようにオフラインで完結する携帯型デバイスという形は、導入ハードルの低さという点で、現場への浸透力が高いと感じました。医療・介護の窓口で通信環境が安定しない場面は実際に多く、ランニングコスト不要という設計は、施設側の稟議を通しやすい材料になりそうです。
「ポケトーク V」については、HDMI接続だけで既存ディスプレイを活用できる点が気になっていて、社内の会議室に導入すれば、海外拠点とのミーティングで通訳手配の手間を減らせる可能性があります。月額10,000円(+税)からという価格帯は、中小企業でも検討しやすい水準で、多言語対応が急務になっている企業の管理部門や総務担当にとって、具体的な選択肢の一つになるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「AI筆談機「ポケトーク mimi 2」および、あらゆるディスプレイを翻訳機に変える「ポケトーク V」発売へ | ポケトーク株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000108954.html, (参照 26-04-16).
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