【時間がない人向け】記事の3行要約
- Visual Studio 17.10でCopilotとCopilot Chatが統合され新機能が追加
- GitHub Copilotは学生やオープンソース開発者は無料、その他は30日間の無料トライアル後は有料
- Copilotはコード補完、最適化、説明、ドキュメント、ベストプラクティスなどの機能を提供
Visual Studio 17.10でGitHub Copilotの新機能が統合
2024年4月9日、Visual Studio 17.10のPreview 3でGitHub Copilotの新しい統合機能が発表された。今回のアップデートではCopilotとCopilot Chatが1つのパッケージに統合され、より深くVisual StudioのIDEに組み込まれる。
Copilotはコードの自動補完、最適化、説明、ドキュメント、ベストプラクティスなどの機能を提供し、開発者の生産性向上を支援する。Visual Studio 17.10では、Copilotのサインインとサブスクリプション管理がタイトルバーから直接行えるようになった。
GitHub Copilotは学生と人気オープンソースプロジェクトのメンテナには無料で提供される。それ以外のユーザーは、30日間の無料トライアル後に有料サブスクリプションが必要だ。
Copilotによるコーディング支援の詳細と使い方
Copilotは開発者がコードを書き始めると、文脈に応じた候補を自動で提案する。Tabキーを押すことで、提案されたコードを簡単に受け入れることができる。
インラインチャット機能では、プロンプトをコードに変換してくれる。ファイル内で右クリックして「Ask Copilot」を選ぶか、Alt + /のショートカットキーで起動できる。「/」を使ってインテントを表明したり、「#」でファイル名を参照したりできるようだ。
チャットウィンドウでは、ソリューションやファイルに関する質問ができる。Copilotバッジかショートカットキー(Ctrl + /, C)から開けたり、C#では「#solution」を使ってアクティブなソリューションを参照することが可能だ。
より深くVisual Studioに組み込まれたGitHub Copilot
Visual Studio 17.10では、GitHub Copilotがより深くIDEに統合された。以前は別々の拡張機能だったCopilotとCopilot Chatが1つにまとまり、インストールと管理が簡素化された。
新しいCopilotエクスペリエンスはコード補完からチャットベースの対話まで、AIによる幅広い支援を提供する。開発者は自然言語でのやりとりを通じて、コードについての質問に答えてもらったりドキュメントやベストプラクティスのアドバイスを得たりできる。
GitHub Copilotは開発者がより創造的で充実した仕事に集中できるよう、AIの力を活用して日々のコーディング作業を強力にアシストする。より洗練されたCopilotとVisual Studioの統合は、開発者体験の向上に大きく寄与するだろう。
trends編集部「K」の一言
GitHub Copilotの新しいVisual Studio統合は、AI支援によるソフトウェア開発の可能性を大きく広げるものだ。コード補完やチャットベースの対話など、より自然で直感的な方法で開発者の生産性向上を図る点が注目に値する。一方でAIによる自動生成コードの品質や保守性、セキュリティ面での課題にも目を向ける必要があるだろう。
Copilotのようなツールは、決して開発者に取って代わるものではない。むしろ、人間の創造性と問題解決能力を増幅し、より高度で複雑なソフトウェアを効率的に構築するための強力な味方となる。AIと開発者が協調し互いの長所を活かしながら、より良いソフトウェアエコシステムを築いていくことが重要だ。
また、学生やオープンソース開発者向けの無償提供は、次世代の人材育成と技術革新の促進につながる好施策と言える。巨大テック企業が培ったAI技術を広く社会に還元し、デジタル時代のリテラシー向上に寄与するだろう。今後はプライバシーや知的財産権との兼ね合いにも留意しつつ、Copilotのような先進的ツールを健全に発展させていく必要がある。
ソフトウェア開発の在り方は大きな変革期を迎えている。GitHub Copilotに代表されるAIを活用した新しい開発スタイルは、生産性と創造性の向上をもたらす一方で倫理的・法的な課題も投げかける。技術の進歩を歓迎しつつ、負の側面にも目を瞑ることなく、開発者コミュニティと社会が協調して正しい方向性を模索していくことが重要と言えるだろう。
自動生成コードをそのまま過信せず、人間の監督の下で適切に利用していくことが求められる。AIはあくまでも開発者の補助であり、最終的な判断と責任は人間が負わなければならない。Copilotを効果的に活用しつつ、品質と倫理性の担保されたソフトウェア開発の追求が今後より重要になっていくだろう。
References
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Introducing the new Copilot experience in Visual Studio - Visual Studio Blog」. https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/introducing-the-new-copilot-experience-in-visual-studio/, (参照 24-04-11).
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