GitHubは、複数ユーザー予算に対する各ユーザーの消化状況を、単一のREST APIエンドポイントから取得できるようにしました。上限に近い利用者を1回の呼び出しでまとめて抽出でき、大きな予算の消化状況を把握しやすくなります。
複数ユーザー予算API追加の3行まとめ
今回の発表の要点を、先に3点へ整理しておきましょう。
- 各ユーザーの予算消化状況を単一のREST APIエンドポイントで取得可能に
- 消化率での絞り込みで上限に近い利用者を抽出
- 対象は複数ユーザー予算、呼べるのはオーナーと請求管理者
本記事は公表時点の情報にもとづきます。仕様や提供状況、料金は変わる可能性があります。
導入や利用の判断は各自の責任で公式情報の最新の内容をご確認ください。設定変更やアップデートを行う場合は、必ず事前にバックアップを取得し、検証環境で確認したうえで実施してください。
何が変わったのか(単一エンドポイントでの取得)
GitHubは、複数ユーザー予算に対する一人ひとりの進捗(消化状況)を、単一のREST APIエンドポイントで取得できるようにしました。呼び出すと、各ユーザーの消化量と割り当て上限を、ページ単位で順に受け取れます。
情報が1つのエンドポイントに集約されたことで、大きな予算のなかで上限に近づいている利用者を、これまでより素早く見つけやすくなります。
取得と絞り込みでできること
このエンドポイントで行える主な操作は、次のとおりです。
- 消化量と割り当て上限をページ単位で取得
- 消化率での絞り込みで上限の一定割合以上を抽出
- 個別ユーザーへの絞り込みや消化量での並べ替え
- 予算の個別上書き(override)の確認
消化率での絞り込みは、上限の一定割合以上に達した利用者を、1回の呼び出しでまとめて取得する使い方です。誰がしきい値に近いかを、ユーザーを1件ずつ照会せずに把握できます。
このほか、特定のユーザーだけに絞り込んだり、消化量での並べ替えで消費の大きい順に確認したりできます。ユーザーごとに個別の予算上書き(override budget)が設定されている場合は、その有無も判別可能です。
エンドポイントのパスやパラメーターの詳細は、公式のREST APIドキュメント「Get user states for a multi-user budget」エンドポイントの解説で確認できます。
対象の予算と呼び出せる人
このエンドポイントが対象とするのは、複数のユーザーにまたがる「複数ユーザー予算(multi-user budgets)」です。GitHubは、エンタープライズの全ユーザーに適用するユニバーサル予算と、コストセンター単位で各ユーザーに適用する予算の2種類を挙げています。
コストセンターは、費用を部門やチームなどの単位でまとめて管理するための区分です。予算をこの単位に紐づけると、対象を組織構造に沿って切り分けられます。
この状態を照会できるのは、GitHub Enterprise Cloudのエンタープライズオーナーと請求管理者です。自社エンタープライズ内であれば、任意の複数ユーザー予算に対してこのエンドポイントを呼び出せます。
提供状態について、公式発表はGA(一般提供)やプレビューといった区分を明記していません。発表時点で利用可能な機能として案内されています。
今回の変更の概要
今回の発表の要点を、次の表に整理します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | GitHub |
| 発表日 | 2026年7月10日 |
| 対象 | GitHub Enterprise Cloudの複数ユーザー予算 |
| 追加機能 | ユーザー別の消化状況を単一のREST APIエンドポイントで取得 |
| 主な使い道 | 消化率での絞り込み・並べ替え・個別の予算上書きの確認 |
| 呼び出せる人 | エンタープライズオーナー、請求管理者 |
| 提供状態 | 現在利用可能(GA・プレビューの明記なし) |
trends編集部の一言
予算のユーザー別状況をまとめて取れるエンドポイントは、ニュースとしては地味ですが、運用担当者にはうれしい追加です。これまでユーザーごとに確認していた消化状況を、1つのエンドポイントからページ単位で横断的に確認できます。
特に、上限に近い利用者を消化率で抽出できる点は、予算超過の予兆に早く気づくうえで役立ちます。まずは公式のREST APIドキュメントでパラメーターを確認し、既存の請求管理フローに組み込めるか見極めるとよいでしょう。
References
- GitHub. 「Per-user states for multi-user budgets in the REST API」. https://github.blog/changelog/2026-07-10-per-user-states-for-multi-user-budgets-in-the-rest-api, (参照 26-07-12).
- GitHub Docs. 「REST API endpoints for billing budgets」. https://docs.github.com/enterprise-cloud@latest/rest/billing/budgets?apiVersion=2026-03-10, (参照 26-07-12).
※本記事は公式発表を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合は、以下フォームよりご報告ください。
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