Google CloudがVMware solution on Google Cloudの一般提供を開始、専用ベアメタル上でVCFの完全な管理権限を実現
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Google Cloudは、VMwareのワークロードを持つ組織向けに、VMware solution on Google Cloudの一般提供を開始しました。専用のベアメタル上で、利用者がVMware Cloud Foundation(VCF)を完全な管理権限で運用できるデプロイモデルです。[1]
この記事では、VMware solution on Google Cloudでできることと、Google Cloud VMware Engineとの違いを解説します。あわせて、提供リージョンやライセンスなど、利用前に確認する条件も整理します。
目次
VMware solution on Google Cloudでできること
VMware solution on Google Cloudは、Google管理型の既存サービスを補う、利用者自身が管理するデプロイモデルです。独自の運用手順を持つ組織は、この自己管理型の提供で、仮想化スタックや特定の保守時間帯、他社の監視・管理ツールとの独自連携を直接管理できます。[1]
Google管理型と自己管理型は、VMware向けの2つのサービスの区別です。Google、利用者、パートナーの3種類の管理の枠組みは、Google Cloudが別に挙げる運用面の特長です。
VCF 9.xで管理する範囲
管理権限は、ESXiやvCenter、NSX Managerを含むVCFの各コンポーネントのroot権限に及びます。基盤ソフトウェアのVMware Cloud Foundation 9.xは、統合されたVCFコントロールプレーンで展開からライフサイクル管理までを扱う版です。
BroadcomによるVMware Cloud Foundation 9.xの提供開始は、自己管理型のデプロイオプションを支える主な要因です。利用者はBroadcomの最新技術を直接生かし、VCFへのライセンス投資を最大限に活用できると、Google Cloudは位置付けています。
Google Cloudが挙げる特長
Google Cloudは、標準的なクラウドホスティングを超える運用面と技術面の特長として、次の4点を挙げています。
VMware solution on Google Cloudは、GCEやGKEと並び、Google Cloud内でネイティブに動作する構成です。トランザクション型データベース向けの高帯域・低遅延なネットワークと、BigQueryやGemini platform、Cloud Runなどへの直接アクセスを備えます。
VMware solution on Google Cloudの使い方
VMware solution on Google Cloudは、Google Cloudプロジェクトに専用のベアメタルESXiノードを提供します。VPCネットワークに直接つながるベアメタルインスタンスへのVCFのデプロイや構成、管理は、利用者側の責任範囲です。[2]
デプロイの手順には、コンソールやTerraformとツールキット、ツールキットを使う方法があります。ソフトウェアリポジトリは、VCFソフトウェアデポを構成して設定します。
一般提供のVMware solution on Google Cloudの評価の相談先は、Google Cloudのアカウントチームか認定パートナーです。詳細はVMware solution on Google Cloudのページで、概要と基本概念はドキュメントで確認できます。[1]
VMware solution on Google Cloudの利用前の確認点
VMware solution on Google Cloudは一般提供の段階にあり、22のGoogle Cloudリージョンで利用できます。Google Cloudは発表時点で、今後の四半期に対象リージョンを広げる計画です。[1]
22のリージョン名の一覧は、今回の発表に含まれていません。東京や大阪のリージョンで使いたい場合は、評価の段階で、Google Cloudのアカウントチームか認定パートナーに対象リージョンを確かめる進め方が考えられます。
BYOL方式のライセンス
ライセンスはBring Your Own License(BYOL)方式で、VCFライセンスの調達は利用者の責任です。利用者は、Google Cloud VMware Engineと同じく、持ち込み可能なVCFサブスクリプションを使います。[1][2]
VCF 9.1とZ3ベアメタルの効果
VMware Cloud Foundation 9.1とZ3ベアメタルを組み合わせた場合について、Google Cloudが挙げる経済面と運用面の効果は以下の通りです。
| 仕組み | Google Cloudが挙げる内容 |
|---|---|
| BYOL | 持ち込み可能なBroadcomのVCFサブスクリプションを利用 |
| Flex CUDs | Google CloudのコミットメントとともにZ3ベアメタルのシェイプに割り当て |
| NVMeメモリ階層化 | DDRメモリ(Tier 0)と高速ローカルNVMe(Tier 1)の階層化でサーバーのTCOを最大40%削減可能 |
| vSAN ESA | 従来の外部アレイと比べストレージのTCOを最大39%削減 |
| Active live patching | 重要なセキュリティ更新の最大80%をカバーし、計画保守の停止を削減 |
VMware Cloud Foundation 9.1とZ3ベアメタルの組み合わせについて、Google Cloudは削減率と適用範囲をいずれも「最大」の値で示しています。Flex CUDsの正式名称は、Flexible Committed Use Discountsです。
自己管理型で使うZ3ノードの仕様
自己管理型のVMware solution on Google Cloudは、専用のGCE Z3ベアメタルインスタンスに展開されます。対象のz3-highmem-192-highlssd-metalについて、各ノードの主な仕様は以下の通りです。
ストレージはZ3ノードのオールフラッシュNVMeを使うVMware vSANのハイパーコンバージド基盤で、ドライブはNVMeメモリ階層化にも使えます。vSANに加えてNetApp volumesに対応し、NetAppが外部データストアとして提供します。
Google Cloud VMware Engineとの使い分け
VMwareのワークロード向けの選択肢は、Google Cloud VMware EngineとVMware solution on Google Cloudの2つです。利用者は、ワークロードの特性や必要な管理の度合いに合う運用モデルを選べます。[1]
Google Cloud VMware Engineのハードウェア基盤は、VMware Engineのve1とve2ノードファミリーです。VMware solution on Google Cloudの基盤は、専用Compute Engine(GCE)ベアメタルインスタンスです。
自己管理型は、専用のGCE Z3ベアメタルインスタンス(z3-highmem-192-highlssd-metal)に展開されます。GCEの各ハードウェアファミリーのベアメタルシェイプは、Google Cloudが容量調整の特長に挙げる点です。
更新方式から見る選び方
ライセンスはどちらの選択肢も、持ち込み可能なVCFサブスクリプションを使うBYOL方式です。自己管理型の更新は、VCF Operations Managementのツールを使って利用者かパートナーが進めます。
運用を簡素にし、更新や監視をGoogleに任せたい場合は、Google Cloud VMware Engineが候補です。root権限やVCF 9.xが必要で、保守を自ら管理したい場合は、VMware solution on Google Cloudが合うでしょう。
パートナーによる一貫支援
Google CloudとVCFの両方に詳しいパートナーが、マネージドサービスを望む組織向けに自己管理型のVMwareソリューションを一貫して支援します。支援の範囲は、Day 0の設計、Day 1のデプロイと移行、Day 2以降の運用です。
支援の契約はプロフェッショナルサービスかマネージドサービスで、提供元は希望する事業者か、AccentureやIBM、Wiproなどの注目パートナーから選べます。社内で運用を担わない場合は、自己管理型の運用をDay 2以降までパートナーに任せるかも検討できるでしょう。
出典
- ^ Google Cloud. 「Introducing VMware solution on Google Cloud」. https://cloud.google.com/blog/products/infrastructure-modernization/vmware-solution-on-google-cloud, (参照 26-10-27).
- ^ Google Cloud. 「Google Cloud の VMware ソリューションの概要」. https://docs.cloud.google.com/vmware-engine/docs/vmware-solution/overview?hl=ja, (参照 26-10-27).
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