12月6日に生成AIモデル「Google Gemini」が公開されて注目を集めました。
そのGeminiの中間サイズバージョンである「Gemini Pro」が、アメリカ時間の12月13日に、企業や開発者向けに提供を開始したことで話題となっています。
企業には「Vertex AI」、開発者には「AI Studio」でそれぞれ無料で提供。今後は有償になる予定のようです。
Gemini Proの精度を実際に使って確かめてみたので、具体的な使い方について解説します。
Google Gemini Proとは
Gemini ProはGoogleが開発した最新の多機能AIモデル。テキストはもちろん音声や画像、動画などの形式を理解し、さまざまなタスクに対応できる性能を持っています。このモデルは特にGoogle Bard(英語版)で活用されています。
Gemini ProはMMLU(大規模マルチタスク言語理解)テストで90.00%の高スコアを記録し、人間の専門家に近いレベルのパフォーマンスを示しています。そのため多方面での活用が期待され、Googleの主要な製品やサービスに組み込まれる予定です。
Google Geminiには3つのモデルがある
Google Geminiには今回紹介するProのほかに2つのモデルがあります。
- Gemini Nano:デバイス上での作業に特化した効率的なモデル。Google Pixel 8 Proに搭載されています。
- Gemini Pro:広範囲のタスクに対応する汎用性の高いモデル。無料版Gemini(旧Bard)で利用可能。
- Gemini Ultra:複雑なタスクに特化した高性能で大規模なモデル。複雑な問題解析やデータ処理において高い能力を発揮する。
なかでもGemini NanoはAndoroidスマホアプリとして利用できるのが特徴。Google Pixel 8 Proに搭載されています。
Gemini Ultraは、Googleが開発した最大かつ最も能力のあるAIとして紹介されているハイスペックモデル。AIモデルの言語理解能力を測定するテストにて、人間の専門家を上回る結果を示したことで注目されています。
Geminiのスマホアプリを利用する方法
Geminiのスマホアプリを利用するのに必要な条件と、OSごとの入手方法を下記にまとめました。
プラットフォーム | 対応デバイス | インストール方法 |
---|---|---|
iOS | iOS 16以降を搭載したiPhoneデバイス | Googleアプリを開き、「Gemini」タブをクリック |
Android | 4GB以上のRAM、OSがAndroid 12以降のスマートフォン | 「Google Play Store」からGeminiアプリをインストール |
Androidの場合は「Google Play Store」に専用アプリがあり、iPhoneだとGoogleアプリのタブから利用するのが特徴。つまりAndroidには専用のアプリがあり、iPhoneにはありません。
また、上記の条件に該当しないデバイスだとGeminiのスマホアプリを利用できないので、事前にチェックすることがおすすめです。
iPhoneでGeminiアプリを入手・利用する手順
iPhoneでGeminiアプリを入手・利用する手順は下記の通りです
- はじめにGoogleアプリを開く
- もしGeminiが利用可能な場合、Googleアプリの上部に「Gemini」タブが現れるので、そこをタップ
- 画面右下にある「使ってみる」をタップ
- Geminiの活用方法が表示されるので「さらに表示」をタップして進む
- 利用規約に関する画面が表示されるので、内容を読んで問題なければ「同意する」をタップ
- 利用規約に同意するとGeminiの利用画面が表示されます。
上記の手順に従うことでGeminiアプリをiPhoneで簡単に利用できます。
Geminiの使い方は画面上の入力欄へ文章を入力するだけです。今回はテストとして「おすすめのプログラミング言語を教えて下さい。」と入力しました。その回答結果は下記の通りです。
プログラミング言語はたくさんあるので、おすすめの言語はあなたの目標や興味によって異なってきます。
まずは、自分がどんなものを作ってみたいか考えてみましょう。
- * Webサイトを作りたい
- * スマホアプリを作りたい
- * ゲームを作りたい
- * データ分析したい
- * 人工知能を作りたい
自分が作りたいものが見えてきたら、それに適した言語を選ぶことができます。 以下に、初心者によくおすすめの言語をいくつか紹介します。
- * Python: 文法がシンプルで初心者でも学びやすい
- * JavaScript: Webサイトやスマホアプリ開発に必須
- * Java: 大規模なシステム開発に適している
- * C言語: ハードウェアに近い操作ができる
どの言語を選んだとしても、まずは基礎をしっかり学ぶことが大切です。 たくさん本を読んだり、オンライン講座を受講したりして、プログラミングの基礎を学びましょう。
その上で、実際に何かを作ってみることで、理解が深まります。 プログラミングは最初は難しいと感じるかもしれませんが、続けtれは必ず上達します。
ぜひチャレンジしてみてください。 他に何か知りたいことがあれば、また聞いてくださいね。
おすすめのプログラミング言語だけでなく、目的や興味によって異なるというポイントまで配慮されていることから性能の高さが伺えます。
AndroidスマートフォンでGeminiアプリを入手する手順
Androidスマートフォンは「Google Play Store」にある「Google Gemini」というアプリをインストールすることで利用可能。下記のURLから利用できるので該当する人はチェックしてみてください。
Gemini Proの使い方
はじめに、Google Cloudの「AI Studio」へアクセスします。
AI StudioのURL:https://cloud.google.com/generative-ai-studio?hl=ja
Google Cloudより
Google Cloudを初めて使う方は、上記のように「無料トライアル」というリンクが表示されるのでそこをクリックします。
Google Cloudより
Google Cloudユーザーの方には「コンソールへ移動」と表示されるので、同様にクリックしましょう。
Google Cloudより
上記の画面が表示されたら、記載されているリンクの規約書を読んだあとに「同意して続行」をクリックしてください。
Google Cloudより
「Vertex AI Studio」の画面が表示されるので、「今すぐ試す」をクリックします。
Google Cloudより
すると、上記のようにGemini Proのプロンプト入力画面が表示されます。また、Gemini Proの言語やトークンなどの詳細設定は画面右側の欄から設定できます。
Gemini Proでできることや出力精度を試してみた
Gemini Proでできることや、出力内容がどれほどの精度なのか実際に確かめてみました。
Gemini Proでできることを聞いてみる
Gemini Proでどのようなことができるのか直接聞いてみました。
プロンプト:
Gemini Proでできることを教えて下さい。
Gemini Proの回答:
Google Cloudより
実際の画像が見づらいのでまとめると、Gemini ProはGoogle Cloudと連携してタスクを自動化したり、ファイル処理をしたりできるようです。また、Google Cloudが提供しているデータウェアハウスである「BigQuery」や、Googleアナリティクスなどと連動してデータ分析関連も担当できるのか聞いてみました。
プロンプト:
GoogleアナリティクスとBigQueryを連動して、Gemini Proでデータに基づいた最適な分析方法を調べることもできますか?
Gemini Proの回答:
Google Cloudより
GoogleアナリティクスのデータをBigQueryに集めて、その内容をGemini Proで分析できるようです。データの収集はしているものの、そこからどのようにビジネスへつなげたらよいのかわからない企業に役立ちそうですね。
画像を読み込んでどんな画像か聞いてみる
Gemini Proは画像や動画を読み込んで把握できるので、どれほどの精度なのか確かめてみます。
Google Cloudより
今回はDell Eで作った上記の画像を読み込んで検証してみます。
Google Cloudより
プロンプト:
この画像の特徴を具体的に教えて下さい。
Gemini Proの回答:
この画像には、若い男性が床に座ってノートパソコンに向かっており、その周りには本や書類、ガジェット類が散らばっています。彼は赤いセーターを着て、眼鏡をかけていて、幸せそうに微笑んでいます。背景は水色で、彼の回りにはたくさんの情報が飛び交っています。
画像の特徴を的確に捉えており、Gemini Proが画像内容を詳細に把握していることがわかります。
Gemini ProはGoogle bardでも利用できる
Gemini ProはGoogle Bardにも搭載されています。具体的な使い方は下記の通りです。
Google Bardより
Build with Geminiへアクセスする(https://ai.google.dev/)
Google Bardより
利用規約を確認し、各チェックボックスをクリックして「Continue」ボタンをクリックする。
Google Bardより
上記のようにプロンプトの入力画面が表示されるので、任意のプロンプトを入力して実行できます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
-
3Dモデルを生成できるGPT「Tripo3D」を使ってみた。
-
【Python】タプルの基本操作!値の取り出しやスライス、ループの利用法を解説
-
プロンプトを共有できる便利サイト「プロンプト研究所」の使い方を徹底解説
-
【SNSで話題】AIでアバターを生成できる「HeyGen」の使い方と料金形態をくわしく解説
-
社内DXは重要?実施が難しい理由やその必要性を解説。社内DXに重要なポイントも紹介。
2件のコメント
コメントありがとうございます。trends.編集部でございます。
Geminiのアプリでの入手方法や利用方法を簡単にまとめましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。
https://trends.codecamp.jp/blogs/media/gemini-pro#list2
引き続きtrendsをよろしくお願いいたします。
Ge miniどうやってアプリを入手するのかわからない