第20話 やさしい日本語や母語で教わる
ブラジルから来た友だちに分数の足し算を教えたくてGeminiに聞いたら、むずかしい日本語で返ってきました。どう頼めば伝わるのでしょうか。
この回はGeminiパスポート p.13「言葉の橋渡し役にGeminiを使おう!」の話です。
読み終わると、やさしい日本語で説明してもらうコツと、母語といっしょに説明してもらう頼み方が分かります。
やさしい日本語や母語で教わる話をまんがで読む(全3ページ)
画像を押すと大きく表示され、フリックや左右のボタンで次のページへ進めます。
公開中のまんがをまとめて読む →
AIの話、ここで終わりにしないで。
CodeCampKIDSは、小学生・中学生のためのプログラミング教室です。5分の動画で学んで、10分のミッションで試して、毎回自分だけの作品を作ります。
Geminiパスポートは、やさしい日本語や母語での説明についてこう言っています
この回で読むのは、小中学生のための Gemini パスポート(小4〜中3)のp.13です。
難しい言葉も、Gemini が分かりやすい言葉に言い換えて説明してくれるから、安心して質問してみてね。
小中学生のための Gemini パスポート(小4〜中3) p.13(2026年4月 第2刷)
p.13は、中学生向けの「使い方」の4つめです。日本語を勉強している人が、授業で分からない言葉に出会ったときに、Geminiに分かりやすく言い換えてもらう使い方がのっています。
プロンプト例では、日本語が得意でないことを伝えたうえで、分数の足し算をドイツ語と日本語の両方で、文ごとに交互に並べてもらい、漢字に読みがなも入れてもらっています。
先生・保護者の方へのページには、AIの訳がいつもいちばん自然な言い方とはかぎらないので、先生や友だちと話して自然な日本語を学ぶ機会も大切にしてほしい、とあります。
やさしい日本語と母語で頼み、訳は人にも確かめる
日本語が得意でない人に伝えたいときは、やさしい日本語と、その人の言葉(母語)で説明してもらいます。ふつうに聞くと、むずかしい言葉のまま返ってくることがあります。
まんがの男の子は、ブラジルから来た友だちに分数の足し算を教えたくて、はじめは「分母が同じ分数の足し算を説明して」とだけ聞きました。返ってきたのは「分母が等しい分数の加法」のような、むずかしい日本語でした。
そこで、短い文にすること、ふりがなをつけること、ポルトガル語といっしょに1文ずつ説明することを頼み直しました。伝わるように頼むコツを、表にまとめました。
| コツ | 頼み方と、まんがの例 |
|---|---|
| 短い文 | 1つの文に1つのことだけ書いてもらう 例:1文を短くして説明してください |
| ふりがな | 漢字に読み方をつけてもらう 例:漢字にはふりがなをつけてください |
| 母語 | 相手の言葉といっしょに、1文ずつ並べてもらう 例:1文ごとに、ポルトガル語の訳もつけてください |
| 書かない | 友だちの名前や学校名、どこから来たかは書かない 言葉の名前(ポルトガル語など)だけで頼める |
この使い方は、日本語を勉強している人が自分で使うこともできますし、まんがの男の子のように、友だちに教えたい人が使うこともできます。
AIの訳は、いつもその場面でいちばん自然な言い方とはかぎりません。まちがっていることもあります。
そこで、日本語と並べた説明を友だちといっしょに読み、同じ意味になっているかを聞きます。その言葉が分かる先生や大人が学校にいれば、見てもらうと安心です。
Geminiの説明を使ったあとも、友だちと直接話すことを大事にします。話しているうちに、自然な日本語やおたがいの言葉を覚えていけます。
やってみよう ― やさしい日本語と母語で説明してもらう手順
- 伝えたいことを1つ決めて、「やさしい日本語で説明してください」と書きます。
- 「1文を短くして」「漢字にはふりがなを」「1文ごとに○○語の訳も」と足して頼みます。名前や学校名は書きません。
- 出てきた説明を、相手といっしょに読みます。訳が合っているかは、本人や先生に聞いて確かめます。
プロンプトの例(そのまま使ってOK)
日本語を勉強している小学生にも分かるように、分母が同じ分数の足し算を説明してください。1文を短くして、漢字にはふりがなをつけてください。1文ごとに、ポルトガル語の訳もつけてください。
コピーしたらGeminiにはりつけて使います。使う前に、おうちの人か先生に声をかけてくださいね。
こんなふうに変えてみましょう:「ポルトガル語」を「英語」「中国語」「ベトナム語」などに/「分数の足し算」を、教えたいことに。友だちの名前や学校名は書かずに頼みます。
クイズ ― 友だちの言葉で説明してもらうときの頼み方は、どれ?
外国から来た友だちに、算数をその人の言葉でも説明したいときの頼み方で、よいのはどれでしょう。理由も考えてみてください。
- 友だちの名前と学校名を書いて、その子に合わせて説明してと頼む
- やさしい日本語で、1文ごとに友だちの言葉の訳もつけてと頼み、訳は本人にも確かめる
- Geminiの訳は必ず正しいので、そのまま友だちに見せて終わりにする
答えを見る
2です。やさしい日本語と友だちの言葉で説明してもらい、訳が合っているかを本人にも確かめています。
1は、友だちの名前や学校名を書いているのでよくありません(第7話)。3は、AIの訳がいつも自然とはかぎらないので、確かめる必要があります。
やさしい日本語や母語で教わるときに気をつけること
- AIの訳は、いつも自然な言い方とはかぎらず、まちがうこともあります。友だちといっしょに読んだり、その言葉が分かる大人に見てもらったりして確かめます。
- こわい答えや変な答え、いやな言葉が出てきたら、それ以上は続けずに、近くの大人に画面を見せてください。
- 友だちの名前や学校名、どこから来たかなど、だれのことか分かることは書きません(第7話)。
- Geminiの説明にたよりきらず、友だちと直接話す時間も大事にすると、おたがいの言葉を覚えていけます。
日本語が得意でない人には、やさしい日本語と、その人の言葉で説明してもらいます。
AIの訳は本人や先生に確かめて、友だちと直接話すことも大事にします。
参考:小中学生のための Gemini パスポート — 子どもたちが学びに使うプロンプト ライブラリ(Google for Education/2026年4月 第2刷)
https://goo.gle/gemini-student-prompt
このサイトはGoogleの公式サイトではありません。
正解のない学びで、「使う側」から「つくる側」へ。
ロボットやゲームを思いどおりに動かすところから始めて、生成AIなどの新しい技術まで学びます。考えたアイデアを企画書にまとめ、発表会で伝えるところまでをくり返しながら、自分で問いを立てて解決する力を育てます。