第16話 ざっくり聞くと、ざっくり返ってくる
Geminiに「夕焼け」とだけ入れたら、写真のとり方や歌は出てきたのに、知りたかった赤いわけは出てきませんでした。
この回は、Geminiパスポート p.7「いいプロンプトの作り方」の、よい例とよくない例を補うために、このシリーズで足した回です。
読み終わると、知りたいことが伝わる聞き方と、聞く前に決めておく3つのことが分かります。
ざっくり聞くと返事もざっくりになる話をまんがで読む(全3ページ)
画像を押すと大きく表示され、フリックや左右のボタンで次のページへ進めます。
公開中のまんがをまとめて読む →
AIの話、ここで終わりにしないで。
CodeCampKIDSは、小学生・中学生のためのプログラミング教室です。5分の動画で学んで、10分のミッションで試して、毎回自分だけの作品を作ります。
Geminiパスポートとのつながり
小中学生のための Gemini パスポート(小4〜中3)は、p.7「いいプロンプトの作り方」の下で、よい例とよくない例を並べています。「生態系」とだけ聞くよりも、学年と、何をどうしてほしいかを書いたほうがよい、という例です。
上級者向けのヒントには、必要な情報を自然な言葉でていねいに伝えると、こちらの意図が伝わりやすい、という趣旨が書かれています。この回では、言葉1つだけで聞くと何が起きるのかと、聞く前に何を決めればよいのかを、まんがで見ていきます。
聞く前に、何が知りたいかを1つの文にする
言葉1つだけで聞くと、Geminiには何が知りたいのかが分かりません。そのため、その言葉について広く浅く答えることになります。
まんがの男の子は、夕焼けが赤いわけを知りたいのに「夕焼け」とだけ入れました。返事には、写真のとり方や歌、ことわざまで出てきましたが、赤いわけはありませんでした。
インターネットのけんさくは、言葉を入れて、その言葉がのっているページを探します。Geminiには、人に聞くときのように、文で話しかけるほうが伝わります(パスポート p.7の上級者向けヒント)。
聞く前に、次の3つを決めておくと、知りたいことが1つの文になります。
| 決める | 考えることと、まんがの例 |
|---|---|
| 何を | 何が知りたいのか(知りたいこと) 例:夕焼けが赤く見えるのはなぜか |
| だれ 向け |
だれに向けて答えてほしいか(学年など) 例:小学4年生です |
| どの くらい |
どのくらいの長さで答えてほしいか 例:短く教えてください |
3つは、第15話の5つの要素のうち、内容・人物・形式にあたります。全部でなくても、まず「何を」を文にするだけで、返事は変わります。
返事が分かりやすくても、まちがいが混ざることがあります。まんがの男の子も、図鑑で同じことが書いてあるかを確かめました(第4話)。
やってみよう ― 知りたいことを文にして聞く手順
- 知りたいことを、「なぜ」「どうやって」「いくつ」などを使って1つの文にします。
- 学年と、どのくらいの長さで答えてほしいかを足します。名前や学校名は書きません。
- 返事を読み、知りたいことに答えているかを見ます。答えの中身は、図鑑や本で確かめます。
プロンプトの例(そのまま使ってOK)
小学4年生です。夕焼けが赤く見えるのはなぜですか。短く教えてください。
コピーしたらGeminiにはりつけて使います。使う前に、おうちの人か先生に声をかけてくださいね。
こんなふうに変えてみましょう:「夕焼け」を「虹」や「雪の結晶」に/「なぜですか」を「どうやってできますか」に。自分の名前や学校名は書かずに聞きます。
クイズ ― 知りたいことが伝わる聞き方は、どれ?
「雨が降ったあとに虹が出るわけ」を知りたいとき、知りたいことがいちばん伝わる聞き方はどれでしょう。理由も考えてみてください。
- 虹
- 小学4年生です。雨のあとに虹が出るのはなぜですか。短く教えてください。
- 虹について、知っていることを全部教えてください。
答えを見る
2です。何が知りたいか(虹が出るわけ)、だれ向けの答えか(小学4年生)、どのくらいの長さか(短く)が入っています。
1は言葉1つだけなので、虹について広く浅い返事になります。3は「全部」と聞いているので、知りたいわけが長い返事にうもれてしまいます。
聞き方を工夫するときに気をつけること
- 知りたいことが伝わる聞き方をしても、返事にまちがいが混ざることがあります。図鑑や本で調べたり、大人に聞いたりして確かめます(第4話)。
- こわい答えや変な答え、いやな言葉が出てきたら、それ以上は続けずに、近くの大人に画面を見せてください。
- 学年は書いてかまいませんが、名前や学校名、住所は書きません(第7話)。
- 何が知りたいのか自分でもはっきりしないときは、先におうちの人や先生と話して、知りたいことを決めると安心です。
ざっくり聞くと、返事もざっくりになります。聞く前に、何が知りたいかを1つの文にします。
学年や長さも足すと、返事が知りたいことに近づきます。出てきた答えは、図鑑や本で確かめます。
次の話 → 第17話 もっと知りたいときの聞き方
参考:小中学生のための Gemini パスポート — 子どもたちが学びに使うプロンプト ライブラリ(Google for Education)
https://goo.gle/gemini-student-prompt
このサイトはGoogleの公式サイトではありません。
正解のない学びで、「使う側」から「つくる側」へ。
ロボットやゲームを思いどおりに動かすところから始めて、生成AIなどの新しい技術まで学びます。考えたアイデアを企画書にまとめ、発表会で伝えるところまでをくり返しながら、自分で問いを立てて解決する力を育てます。