リモートデスクトップとVNCは、共に遠隔地のコンピュータにアクセスし操作するためのツールですが、いくつかの重要な違いがあります。
リモートデスクトップとは、主にMicrosoft Windows環境で使用されます。マイクロソフトがWindows OSに直接組み込んでおり、シームレスな統合と高品質なビデオパフォーマンスが大きな特徴として挙げられます。また、リモートデスクトップは認証とデータの暗号化にActive Directoryを用いるため、企業環境においては安全性が高いと言えます。
VNC（Virtual Network Computing）とは、各種のオペレーティングシステムに対応しており、WindowsやLinux、macOSなどOS間で互換性があります。VNCはRFB（Remote Framebuffer）プロトコルを使用し、画面のピクセルデータを直接転送するため、クライアントのOSに依存せず多様な環境で動作します。
しかし、リモートデスクトップとVNCにも、デメリットが存在します。リモートデスクトップはWindows環境に特化しているため、他のOSでは利用できません。一方、VNCは一部のインターネット接続で遅延が発生する可能性があります。また、安全性に関して、リモートデスクトップはActive Directoryを利用しているので、VNCの安全性より優れていると言えます。
上記を簡単にまとめると、Windows環境でセキュリティを重視するならリモートデスクトップ、OSに依存しないリモートアクセスを求めるならVNCが適しているでしょう。環境や設備によって「リモートデスクトップとVNCのどちらを選ぶべき」か異なるため、両者の違いをしっかり把握した上で導入する事をおすすめします。
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