Gitの「フェッチ」とは、リモートリポジトリの最新情報をローカルリポジトリに取り込む動作の事で、リモートのブランチ情報をローカルのリモートトラッキングブランチに反映します。フェッチのメリットは、ローカルの作業ブランチに影響を与えずに、リモートの最新情報を確認できる点です。デメリットを挙げるとしたら、フェッチした情報を現在のブランチに適用させるには、別途マージまたはリベースの操作が必要になる点です。
Gitの「プル」とは、フェッチの動作に加え、リモートリポジトリの最新の変更を現在のブランチに自動で適用（マージあるいはリベース）します。プルのメリットは、一度の操作で最新のリモートリポジトリの状態を反映できる手軽さですが、自動的にマージやリベースが行われるため「コンフリクトが起きた場合」に対応が必要になるデメリットも存在します。
上記を簡単にまとめると、フェッチが情報の取得のみなのに対し、プルはその情報を作業ブランチに統合するまでを一気に行います。プルは手軽な一方、自動的なマージやリベースが発生してしまうため、より細かく管理したい場合はフェッチとマージ、あるいはリベースを個別に行うと良いでしょう。どちらのコマンドを使用するかは状況により異なりますので。それぞれの特性を理解し適切に利用することが大切です。
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